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総合的な診療体制と各診療科が密接に連携した体制を確立し、多様化する医療ニーズに対応した適切な医療サービスを提供している社会福祉法人恩賜財団済生会山形済生病院。一包化監査支援システム「PROOFIT 1D Ⅱ」の使用感や導入効果などについてお話をうかがった。

社会福祉法人 恩賜財団 済生会
山形済生病院 薬剤部
板垣有紀氏
恩賜財団済生会の理念に基づき、地域の基幹病院として救急医療を含めた急性期医療を担うとともに、医療に関連した保健・予防活動や介護・福祉サービスの提供にも積極的に取り組むことで、保健・医療・福社の総合的サービスを一体的に推進しています。
36名の薬剤師が在籍し、患者さんが安心して、安全に治療を受けられるようにさまざまな医療スタッフと連携・協力しながら、病棟や薬剤師外来、入退院支援室等で業務を行っています。その中で、当院の薬剤部では患者さんの薬物療法を入院から退院まで一貰してサポートし、退院後の保険薬局や転院先の病院との連携では電子媒体で退院サマリーや連院サマリーを送付しています。また、当院の薬剤師と連携する保険薬局の薬剤師が参加する「山形なでしこの会」において、さまざまな情報を共有し、患者さんに安全で充実した医療サービスを提供できるよう薬剤師同士の連携を推進しています。
当院では月間約6万包の一包化を行っていますが、従来は薬剤師が目視で監査を行っていたため、多くの手間と時間を要していました。また、入院患者さんの返品薬については、再利用するために自動仕分け機を使用しているものの、似たような薬剤が混入するリスクを完全になくすことはできません。そうしたリスクも踏まえて、監査の正確性をさらに向上させていく必要があると感じていました。
一包化監査業務の効率化のために支援システムの導入を検討していた中で、学会等でPROOFIT lD Ⅱのことを知り、複数のメーカーのシステムと比較検討を行いました。その中で、PROOFIT 1D Ⅱは薬剤の数だけでなく刻印も自動判定して照合していることや、一包ごとの薬剤の種類・数最を判定した撮影画像が保存され、いつでも見返せること、半錠も照合可能であることなどに魅力を感じて、導入に至りました。

PROOFIT 1D Ⅱに分包品を挿入
自動分包機で分包されると処方情報がPROOFIT 1D Ⅱに送信されます。その後、PROOFIT 1D Ⅱに分包品を挿入して監査とラベル印字をスタートします。現在、分包品をPROOFIT lD Ⅱに挿入する作業については、主に薬剤助手が行っています。
薬剤によっては、印字されている文字が小さかったり、錠剤の刻印が見づらかったりする場合が少なからずあります。PROOFIT 1D Ⅱは、薬剤が画面上で拡大され、刻印を強調表示できるので、監査がしやすくなったと感じています。また、エラー等が出た際にリモートで直接メーカーからのサポートを受けられるところも便利ですね。
PROOFIT lD Ⅱの導入後、一包化監査業務の時間がかなり削減されているという実感があります。実際に、導入前は一包化監査を含めた調剤業務を薬剤師3~4名で行っていましたが、現在は2~3名で行っており、1名分は病棟業務に割り当てています。この人員配置によって、病棟での活動や患者支援などの強化につながっていると感じています。
また、一包化監査業務自体についても、機械による確実性が高まることにより安心感が得られ、作業に伴うストレスも軽減しています。
病棟等との情報共有の精度を高めていくために、ラベルに印字された二次元バーコードから一包化薬の薬剤情報が確認できるスマホアプリ「1Dサービス」の活用を検討しています。同時に、持参薬鑑別業務の負荷軽減に向けて、薬剤識別システム「PROOFIT iQ」の活用も検討していきたいと考えています。
現状ではラベルに10剤までしか印字できず、10剤以上の場合は処方を分けて分包する手間がかかっています。ラベルを大きくするなどの改良をして、より多くの文字が印字できるようにしていただけると助かります。また、ラベルが大きくなれば文字を大きくすることもできるので、より視認性が高まって使いやすくなると思います。
これからも強みである画像技術を生かして、現場の意見や要望を取り入れながら、薬剤業務の効率化や精度向上につながる技術等の開発に取り組んでいただければと期待しています。
- 富士フイルムメディカル広報誌AtoZ No.39(2025年10月23日発行)に掲載した記事をそのまま抜粋しています。
- 「一包化監査支援システム PROOFIT 1D Ⅱ」のカタログ
- 本記事のPDFデータ













