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ホーム 医療関係の皆さま 薬局・健康支援 監査・識別支援システム PROOFIT iQ 導入事例 鹿児島大学病院さま 鑑別業務の時間を約半分に削減し病棟薬剤師が患者対応に集中できる体制へ
鹿児島大学病院 教授​・薬剤部長 寺園 英之さんの写真​

導入事例鹿児島大学病院

鑑別業務の時間を約半分に削減し*1
病棟薬剤師が患者対応に集中できる体制へ

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

次世代型薬剤識別システムPROOFIT iQ(本文中はiQと記載)を、2024年11月よりご利用いただいている、鹿児島大学病院(鹿児島県鹿児島市)。導入の背景や今後の期待について、鹿児島大学病院 教授・薬剤部長 寺薗 英之さんに伺いました。

持参薬鑑別業務を集約し薬剤助手へのタスクシフトを実現

iQを採用するまでの経緯を教えてください。
鹿児島大学病院 教授​・薬剤部長 寺園 英之さんの写真​

鹿児島大学病院は、開設病床数704床を有する県内唯一の特定機能病院です。薬剤部の主な業務の一つに、入院患者さんの持参薬の鑑別があり、その数は1日あたり30〜70名分にのぼります。
従来、持参薬の鑑別は、各病棟に1名ずつ配置された薬剤師が、病棟ごとに行っていました。しかし、入院患者さんの高齢化に伴い持参薬が増加。鑑別に時間がかかることもあり、入院患者さんに直接関わる業務の時間が十分に確保しづらい状況でした。加えて、薬剤師の欠員が生じ、薬剤部の業務全体を効率化することが不可欠でした。
こうした背景から、鑑別業務を病棟ごとに行うのではなく、薬剤部内に集約する「持参薬センター」を立ち上げ、薬剤師の作業の一部を薬剤助手にタスクシフトする方針を打ち出しました。そこで鍵となったのが、スマートフォンなどの端末で簡単かつ正確に薬剤を識別できるiQです。

持参薬鑑別のデータがエビデンスに
薬剤師の安心、薬の安全を向上させたい

iQを活用した、今後の展望を教えてください。

今回、iQを活用して持参薬鑑別業務の集約化・効率化を実現し、薬剤師から薬剤助手へのタスクシフトが促されました。これにより、病棟薬剤師が入院患者さんの対応に専念できる体制が整いました。薬剤管理指導の件数増加に基づく診療報酬の加算など、病院全体の運営にも良い影響を及ぼしています。
今後は、鑑別業務の効率化で生まれた薬剤師の時間を、患者さんを中心に据えたチーム医療への取り組みに充てていきたいと思います。急性期医療から慢性期医療への移行においても、トレーシングレポートを活用した医師や看護師との連携に、iQで保管されたデジタルデータが役立つはずです。
これからも、業務上のDXを推進し、薬剤師が患者さんに寄り添う時間を増やして、さらに地域医療への貢献を広げていきたいと思います。

  • *1 鹿児島大学病院 薬剤部集計による。
  • *2 AI技術の一つであるディープラーニングに基づいた薬剤識別技術。導入後にAIモデルの更新がない場合は、システムの性能や精度に変化はありません。
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