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日本

ポータブルエコーのインタビュー

訪問看護にワイヤレスエコーを導入
訪問看護エコーがフィジカルアセスメントの質の向上に貢献~看護師座談会(導入前)

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

よどきり訪問看護ステーション
看護師 藤田 法子 氏
看護師・緩和ケア認定看護師 氏平 景子 氏

よどきり訪問看護ステーション 新大阪
看護師 樋口 綾華 氏

(左)藤田さん(中央)氏平さん(右)樋口さん

大阪市東淀川区の「よどきり訪問看護ステーション」では、2施設に6台のワイヤレスエコー「iViz air」を導入し、主に排泄ケアでの活用を進めようとしています。その導入に先立って、エコーを使用する予定の看護師3名に、これまでの経歴やエコーへの期待などについてお話をうかがいました。

適切なフィジカルアセスメントが質の高いケアにつながる

自己紹介をお願いします。

藤田さん 看護師としては16年目で、よどきり訪問看護ステーションでは6年目になります。私は看護師になった当初から訪問看護に興味があったのですが、まずは病棟で経験を積んだ方が良いと考え、循環器専門病院で5年、糖尿病の専門病院で5年の計10年間ほど病棟勤務をしました。その間に日本糖尿病療養指導士の資格も取得しましたが、病棟ではその資格をあまり活かせなかったこともきっかけの一つとなって、以前から興味があった訪問看護の道に進みました。

樋口さん 大学卒業後、当社の関連施設である淀川キリスト教病院に入職し、1年目から訪問看護に配属され、勤務を始めました。看護師としては6年目ですが、そのうち1年間は病院で勤務していましたので、訪問看護の経験は5年になります。訪問看護に進んだ理由は、大学の在宅実習で、利用者さんのご自宅に入って1対1で会話をして、ケアをしている看護師さんの姿を見て、私もそういう道に進みたいと思ったからです。

氏平さん 看護師になって18年目で、よどきり訪問看護ステーションでは1年半の勤務歴になります。こちらに来るまでは、地域密着型の病床数200床以下の病院の病棟で約16年間勤務し、その間に、病院で最期を迎えらえる患者さんやそのご家族との関わりをより強くしていきたいと思い、緩和ケア認定看護師を取得しました。そして、もともと在宅医療に興味があり、人生の最期は自宅で過ごされる利用者や家族のお力になりたいと思い、昨年、訪問看護師になりました。

訪問看護師としての目標は。

藤田さん 訪問看護は、自分の目で見て、耳で聞いて、触れてというフィジカルアセスメントがとても大切だと思いますので、しっかりとフィジカルアセスメントを行い、そこからそれぞれの利用者さんの生活に合わせた看護につなげていければと思っています。

樋口さん まだ経験を積んでいる最中ですが、藤田さんと同じように、フィジカル面をしっかりと見た上で、利用者さんとご家族さんが自宅で一緒に過ごせるようにお手伝いしていければと考えています。

氏平さん 利用者さんやご家族さんに、私がいると安心すると言ってもらえるのが一番です。そのために、お二人がお話されたように、適切なフィジカルアセスメントを行い、利用者さんに寄り添える訪問看護師になって、少しでも長くご自宅で安心して過ごしていただけるようにお手伝いできればと思っています。

エコーを活用することで、排泄ケアの質向上に期待

エコーの使用経験と導入後の期待は。

藤田さん 私は、これまでエコーを使用した経験はなく、「まさか私が使うことになるとは」というのが率直な感想です。その一方で、これまで便については聴診、触診、打診で確認していましたが、エコーを導入することで便の状態が可視化できるため、自分の感覚とのすり合わせができたり、より質の高いケアにつなげられるのではないかと期待しています。

樋口さん 私も藤田さんと同じで、これまでエコーを使用した経験はありません。その中で、フィジカルアセスメントでは、問診、触診、聴診、視診によって、経験や感覚で判断してきましたが、エコーを使うことで、お腹の中の状態が実際に見えるので、利用者さんの状態を把握しながら、迅速かつ的確にケアの提案ができるのではないかなという期待があります。

氏平さん 私は病棟で勤務していた時に医師が膀胱をエコーで見ておられたことはありますが、通常のエコーを使用した経験はありません。訪問看護におけるエコーへの期待としては、お二人とほぼ同じなのですが、排便ケアでは聴診、触診等で便の状態を確認してお伝えしても利用者さんに納得してもらえないケースがあるので、エコーを活用することでより納得してもらいやすくなるのではないかと思っています。また、特に終末期においては、経験上、便が溜まっていることは分かっていても、やはり直腸指診をしなければ分からないことがあります。そうした時にエコーがあれば、利用者さんに苦痛を与えることなく、適切なケアができると思います。

一般社団法人次世代看護教育研究所のエコー教育プログラムのeラーニングを終えられた段階ですが、今後の意気込みをお願いします。

藤田さん まだeラーニングを終えた段階で、今後いろいろな方のお腹に当てる中で、疾患や状態の違いを把握しながら経験を積んでいく必要があると思います。そうした日々の取り組みの中で、自分自身のスキルアップを実現して、それを患者さんに還元していきたいと思っています。

樋口さん まだ実際にエコーに触れたことがないので、手が小さめでも画面を持ちながら操作ができるのかなとか、きちんとエコーを当てられるのかな、力加減はどれくらいかなというところが気になっています。また、高価な装置なので、自転車で移動する際に振動で壊れてしまったりしないかなという不安もありますが、せっかくいただいた機会ですので、自分自身がしっかりと勉強して、スキルを身につけたいですし、それを利用者さんやご家族さんにフィードバックしながら、一緒に考えていきたいと思います。そして、訪問看護はチームでケアをしていますので、排泄ケアの見える化によって、チームの士気を高めつつ、看護の質を上げていければと思っています。

氏平さん 昨年、入職した時に、訪問看護にエコーを活用していると聞いて、自分もできたら良いなと思い、いずれはエコーを習得したいと申し出ていました。今回、エコーを使うメンバーに選ばれてうれしかった反面、私自身はあまり器用な方ではないため、きちんと操作をして、判断できるのかなというところは今もすごく不安です。その一方で、エコーを活用することでより良い排泄ケアにつながるという期待がありますので、「こんな私でもできたよ」と言えるように、しっかりがんばりたいと思っています。

販売名

FWUシリーズ

認証番号

301ABBZX00003000