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ポータブルエコーのインタビュー

100年ライフ対談
100年時代の看護とモノづくり

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

ポータブルエコー「iViz air」の共同開発から【看護にエコーを使う時代】を目指して

  • * ポータブルエコー「iViz air」に関して「わらいふ100年対談」に掲載された対談記事です。

石川県立看護大学

学長 真田 弘美 氏

富士フイルムメディカル株式会社

代表取締役会長 岸本 尚

デジタル化の波による本業喪失の危機から第二の創業で新たな企業グループに生まれ変わった富士フイルム。その一つ、富士フイルムメディカルは、主に医療機器や医療ITの開発・販売を担う企業だ。岸本尚会長と真田弘美学長は、産学連携による超音波診断装置の開発を機に、看護師が超音波(エコー)を使う時代を夢見て切磋琢磨してきた間柄。看護に役立つエコーの開発に情熱を傾けてきたお二人に、開発秘話などを語っていただいた。

フジカラー写ルンです

看護にエコーを使う時代

真田 褥瘡の深さが早くわかるようになれば予防できると思っていたときに、実は考えが180度変わるんです。きっかけは東日本大震災で被災した人が、生活
不活化病に陥って、避難所にいても自分でお手洗いに行けない。QOL(生活の質)がどんどん低下して褥瘡ができることがわかったことです。それで、褥瘡予防で大切なのは「最後まで自分でトイレに行けることではないか」と気づきます。そこで排尿自立に関しての医学管理料の保険収載に尽力しました。その時に、エコーで残尿があるか正確にわかれば、自立排尿の訓練にもなるし、褥瘡予防にもつながるのではないかとを考えて、御社のマーケティング担当の女性社員にお話をさせていただきました。

超音波画像診断装置 iViz air
販売名:FWUシリーズ 認証番号:301ABBZX00003000

2017年、富士フイルムメディカルは、真田さんが当時、教授を務めていた東京大学大学院の「社会連携講座・イメージング看護学」講座に参画、共同研究がスタートする。そして2年後の2019年10月に、最初の製品である「iviz air(アイビズ・エア)」を共同開発、世に送り出す。真田さんが描いていた「聴診器のようにエコーを持ち歩く」をコンセプトにしたポータブルエコーで、AI技術を使って尿の量を自動計測する機能を備えたエコーの先駆けとなった。これにより、看護師が患者の尿をエコーで計測することが可能になり、真田さんたちがめざした排尿自立、褥瘡予防の可能性を切り拓く。その後「直腸観察」や「肺エコーガイド」など連携機能をもった製品へ応用展開され、超音波事業部を支えていくのだ。

真田 医師がエコーを使うのは「大腸がん」を発見するのがメインだとしたら、私たちは「便」を可視化するためなのでそもそも目的が違うんですよね。富士フイルムさんと出会う前、いろんなメーカーに持ちかけた時も「それ(エコー)は医師が使うものだからできない」とずいぶん断られました。便についての論文も、小児はあってもおそらく高齢者、それも腹圧がかからない方々の論文なんて見つけようがなかったと思います。そこをクリアできたのは、看護を大事にして、リスペクトしてくださった結果です。それにしても岸本さんが、ここまで熱心に私たちの要求を聞いて実現してくださったのは、ご両親の介護を経験なさったことも大きいのではないですか?

岸本 そうなんです。褥瘡は皮膚の表面じゃなくて、中からあるものなんだというのを、父親の介護を通じて知りました。母親の場合は、嚥下と便秘です。特に便が出ないと、お尻に指を入れて取り出すんですよね。本人も苦しかったと思うし、嫌だっただろうなとつくづく考えさせられました。真田先生がおっしゃるように、便の問題は快適な生活を送るためには、実は大切なことなんだと改めて痛感しました。

能登の被災地で活用したい

看護師が使う携帯型超音波診断装置の登場は、患者のQOL向上と看護師のモチベーションにもつながっている。たとえば訪問看護の現場では、患者の便秘の状態が可視化できるので、訪問看護ステーションでは「看護師の離職率が減った」と、エコーを採用するところも増えているそうだ。ただ、便秘の診断にエコーを使うことは、診療報酬の対象にはなっていないなど、課題も残されている。それでも、今回の能登半島地震など災害急性期医療や人工透析の現場でも活躍するなど、利用は着実に広がっている。

profile
富士フイルムメディカル株式会社

本社:〒106-0031 東京都港区西麻布2-26-30富士フイルム西麻布ビル
設立:1965年1月     
従業員:1,793名(2024年3月31日現在)

企業概要

富士フイルムグループの一員。医療事業を担う最先端企業として、医療機器や医療用ネットワークシステム、付帯するソフトウェアの販売、開発、技術サービスを提供。人びとの健康と豊かな生活に貢献しています。

超音波画像診断装置 iViz air
販売名

FWUシリーズ

認証番号

301ABBZX00003000