このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
このクイックリファレンスガイド(QRG)では、内視鏡を正しくリプロセスするために必要な手順の概要を説明します。詳しい手順は取扱説明書(洗浄/消毒/滅菌編)を参照してください。
リプロセスを行う場合は、適切な保護具を着用してください。保護具の着用が不適切な場合、感染の原因となるおそれがあります。
検査または処置の終了後、ただちにベッドサイド洗浄を行ってください。
ただちに行わないと、リプロセスが適切に行われず、感染の原因となるおそれがあります。
上下ロックレバーおよび左右ロックつまみを「F(フリー)」にします。
洗浄液を含んだ清潔なガーゼで、挿入部を拭きます。
- * VP-7000/BL-7000使用時の例
a. 先端部を洗浄液に入れます。
b. 送気送水ボタンの穴を塞ぎ、送気送水ノズルから空気が出ることを確認します。
c. 送気送水ボタンの穴から指を離し、送気が止まることを確認します。
d. 先端部を洗浄液から取り出します。
e. 送気送水ボタンを押して、送気送水ノズルから水が出ることを確認します。
光源装置の送気表示灯の表示が消えるまで、送気ボタンを押します。
a. 送気送水ボタンを取り外し、洗浄液に入れます。
b. 送気送水チャンネル洗浄アダプターを取り付けます。
a. 送気表示灯の表示が「強」になるまで、送気ボタンを押します。
b. 先端部を洗浄液に入れます。
c. 送気送水チャンネル洗浄アダプターを30秒間押し続けます。
d. 先端部を洗浄液から出し、水が出ていることを確認します。
e. 送気送水チャンネル洗浄アダプターから10秒間以上指を離して、水を完全に排出します。
光源装置の送気表示灯の表示が消えるまで、送気ボタンを押します。
鉗子栓のフタが開いている場合は、閉じます。



a. 先端部を洗浄液に入れます。
b. 吸引ボタンを10秒間押し続けます。
c. 吸引ボタンを押したまま、先端部を洗浄液から出し、空気を吸引します。
a. 副送水チャンネルに30mL(1× 30mL)の洗浄液を注入します。
b. 副送水チャンネルに空気を注入します。
症例後、使用の有無にかかわらず、副送水チャンネルのリプロセスを必ず行ってください。リプロセスを行わないと、感染の原因となるおそれがあります。
a. 吸引ボタンを取り外し、洗浄液に入れます。
b. 鉗子栓を取り外し、適切な方法で廃棄します。(再利用禁止)
鉗子栓は、再使用禁止の製品です。使用後の鉗子栓は廃棄してください。廃棄せず再使用すると、感染の原因となるおそれがあります。
- * VP-7000/BL-7000使用時の例
a. 吸引チューブを取り外します。
b. 送水タンクのコネクターを取り外します。
c. プロセッサーの電源を切ります。
d. 光源装置の電源を切ります。
e. スコープコネクターを取り外します。
光源装置からスコープコネクターを取り外した直後は、ライトガイド棒に触れないでください。熱傷するおそれがあります。
内視鏡、吸引ボタン、送気送水ボタンを清潔で大きなフタ付き容器に入れます。
送気送水チャンネル洗浄アダプターを取り外し、洗浄液に入れます。
Jチューブを取り外します。

フタを閉めて、内視鏡と付属品をマニュアル洗浄を行う場所に運びます。
使用した内視鏡と付属品は、運搬用の清潔で大きなフタ付き容器に入れてフタをして運んでください。残留している液が飛散して、感染の原因となるおそれがあります。
リプロセスを行う場合は、適切な保護具を着用してください。保護具の着用が不適切な場合、感染の原因となるおそれがあります。
付属品のリプロセスは取扱説明書を参照して実施してください。
a. 新しい洗浄液を準備します。
b. 内視鏡を完全に浸漬します。
洗浄中は内視鏡が清潔な洗浄液に完全に浸漬した状態を常に保ってください。
内視鏡が完全に浸漬した状態を保ちます。
挿入部の各部を拭きます。
a. 軟性部
b. わん曲部
c. 先端部
各部を拭きます:
d. 操作部
e. すべての外表面
洗浄ブラシに異常がないことを確認します。
- 損傷や異常があった洗浄ブラシは新品に交換してください。
- 再使用禁止の洗浄ブラシは、使用後に廃棄してください。
送気送水ノズル ×10 回
- 対物レンズ ×10 回
- ライトガイド × 10 回
先端部の表面 ×10 回
先端部のすべての凹凸部を入念にブラッシングし、内視鏡の先端部に異物が残っていないことを確認してください。
a.吸引シリンダー
- ブラシ部分が半分隠れるまで、ブラシを回転させながら挿入します。
- ブラシを回転させながらゆっくり引き抜きます。
- ブラシ部分の汚れを除去します。
b. 送気送水シリンダー
- ブラシの先端がシリンダーの底に突き当たるまで、ブラシを回転させながら挿入します。
- ブラシを回転させながらゆっくり引き抜きます。
- ブラシ部分の汚れを除去します。
c. 鉗子口
- ブラシを回転させながら、鉗子口に完全に挿入します。
- ブラシを回転させながらゆっくり引き抜きます。
- ブラシ部分の汚れを除去します。

a. 先端部に向かってブラッシングします:
- 側壁の穴から先端部へ洗浄ブラシをゆっくりと挿入します。
- 洗浄ブラシを引き抜く前にブラシ部分の汚れを除去します。
- 洗浄ブラシをゆっくり引き抜きます。
- もう一度ブラシ部分の汚れを除去します。

b. 吸引コネクターに向かってブラッシングします:
- 底面の穴から吸引コネクターへ洗浄ブラシをまっすぐゆっくりと挿入します。
- 洗浄ブラシを引き抜く前にブラシ部分の汚れを除去します。
- 洗浄ブラシをゆっくり引き抜きます。
- もう一度ブラシ部分の汚れを除去します。
- 洗浄アダプターの外観に異常がないことを確認します。
- メッシュフィルターが目詰まりしていないことを確認します。
- 各チューブに洗浄液を注入し、管路からの漏れ、管路の詰まり、吸入部からの液体の垂れをチェックします:
- 各チューブに空気を送り、液体を排出します:
a. 吸引チャンネル用チューブ(透明)
b. 送気送水チャンネル用チューブ(青色)

a. 管路プラグを取り付けます。
b. 鉗子口栓を取り付けます。
c. 送気管ポートを取り付けます。
d. 吸引チャンネル用チューブを取り付けます。
e. タンク受けキャップを取り付けます。
洗浄液に、おもりを浸漬します。
以下の管路に洗浄液を注入します:
a. 吸引180mL(6 × 30mL)
b. 送気送水90mL(3 × 30mL)
c. 副送水30mL(1× 30mL)
a. 洗浄液製造業者が推奨する浸漬時間を確認します。
b. 洗浄アダプターを取り付けた状態で内視鏡を浸漬します。
洗浄液からおもりを取り出します。
以下の管路に空気を注入します:
a. 吸引90mL(3 × 30mL)
b. 送気送水90mL(3 × 30mL)
c. 副送水30mL(1× 30mL)
空気を注入後、ただちに内視鏡の管路のすすぎを行います。
洗浄アダプターを取り付けた状態で内視鏡を取り出し、清浄水に完全に浸漬します。
清浄水に、おもりを浸漬します。
以下の管路に清浄水を注入します:
a. 吸引180mL(6 × 30mL)
b. 送気送水90mL(3 × 30mL)
c. 副送水30mL(1× 30mL)
洗浄アダプターを取り付けた状態で内視鏡を取り出し、清潔な空の容器に入れます。
以下の管路に空気を注入します:
a. 吸引90mL(3 × 30mL)
b. 送気送水90mL(3 × 30mL)
c. 副送水30mL(1× 30mL)
a. b. c. d. e.
洗浄アダプターのすべての部品を取り外します。
内視鏡と洗浄アダプターの外表面に残っている清浄水を乾いた清潔なガーゼで拭き取ります。汚物が付着している場合は、マニュアル洗浄の手順をもう一度繰り返します。

2019年に稼働した佐野事業所 N-1棟

内視鏡システムの組み立ての様子

生産工程の自動化などによるスマートファクトリー化を推進

熟練の作業員が修理を実施
- お客様からの修理依頼受付
- サービス担当者による一次対応
- テクニカルサービスセンターへ送付
~以下4から9は動物用内視鏡専用エリアで対応~ - 洗浄・消毒・滅菌作業
- 故障箇所検出と修理内容の確定
- 修理見積の提出(保守契約の場合はそのまま修理)
- 修理箇所に合わせた修理作業の実施
- 出荷前の最終確認
- 修理後の品質チェック(画質・動作などの規定項目の確認)
- お客様へ修理完了品のお戻し
- * テクニカルサービスセンターでの作業は全て専門の技能を有した技術者により実施されております
動物医療に関わる皆様に安心して内視鏡をお使いいただけますよう、当テクニカルサービスセンターでは万全の体制を構築しております。
内視鏡は小さな部品の集合体のため、卓越した修理技術が求められますが、徹底した教育を通じ作業者全員が十分な修理スキルを有しております。
また、人用内視鏡修理で培ったノウハウや経験を動物内視鏡修理にも同様に活かし、高品質で迅速対応を心がけております。
安心して修理依頼が頂けるように努めて参りますので、ぜひ富士フイルムの動物内視鏡をご利用ください。
| 機種 | オンサイト点検 | 部品保証 (取扱起因含) |
オンコール対応 | 修理代替機 |
|---|---|---|---|---|
| VE-6500 VE-6600 V-6000 |
2回/年 | 有り | 有り | 有り |
*4 契約期間中に故障が発生しても、翌年更新時の保守契約料金は変わりません。













