このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
AI技術を設計に活用し、撮影画像からポジショニングのズレを推定して再撮影の要否判定をサポートするX線画像確認支援機能「Reviewingナビ」。画像処理ユニット「Console Advance」に搭載された同機能を膝関節側面撮影で活用している神戸市立医療センター西市民病院に、導入の経緯や使用感などについてお話をうかがった。
神戸市立医療センター西市民病院 放射線技術部
技師長 酒井 慎治 氏
主査 名定 良祐 氏
今井 雄一 氏
谷口 功太 氏

神戸市立医療センター西市民病院 放射線技術部
今井 雄一 氏 技師長 酒井 慎治 氏 主査 名定 良祐 氏 谷口 功太 氏
酒井氏 当院は、神戸市の西部地区の人口29万人を対象に、地域医療支援病院および紹介受診重点医療機関として地域医療機関と連携し、役割に応じた医療を推進しています。中でも、使命である急性期医療に注力し、限られたヒューマンリソースを有効活用しながら、効率的な医療を実現しています。
酒井氏 17名の診療放射線技師が在籍し、業務は半日単位のモダリティ変更、新人教育はone to oneのプリセプター方式、学会発表は2題、ISMRM1題、地方会6題、論文投稿RPT1題予定、オープンカンファレンスは年2回、管理者研修は毎月1回管理職で持ち回り発表、毎週火曜日はリサーチカンファレンスを実施しています。また、循環器カンファレンスは毎週、乳腺外科カンファレンスは月1回実施しています。
酒井氏 年間に約3万2,000件、1日あたりでは約132人の撮影を行っています。
酒井氏 全国的に再撮影が多い膝関節側面について、補助具の有効活用や撮影技術の指導を行うとともに、10分の1線量でのプレショットを行うことで再撮影を防止し、被ばくの低減に努めていこうと考えています。
谷口氏 現在、手術室のポータブル装置、一般のポータブル装置、一般撮影室と胸部専用撮影室でConsole Advanceを使用しています。Console Advanceは操作性の良さに加えて、ポータブルも一般撮影も同じインターフェースなので使い勝手が良いと感じています。
CALNEO Flowについては、軽量なので技師の体格に関わらず取り回しがしやすいと思っています。また、グリップのしやすさにも配慮がされているので、持ち運ぶ際も安心感がありますね。
谷口氏 当院は整形外科の手術件数が多く、その中でも膝の手術は約7%を占めており、膝関節の再撮影は患者サービス向上における課題になっていました。そうした状況において、機器更新のタイミングで、当院のニーズと合致するReviewingナビがリリースされたことから導入する運びとなりました。
谷口氏 撮影の都度、Reviewingナビの結果を確認し、アラートがあった場合は内容の確認を行いながら再撮影の検討を行っています。当院では、Reviewingナビの運用に際して、Reviewingナビを含めた撮影フローの検証を行ったことで撮影の効率化を実現できているように感じます。なお、Reviewingナビは、通常の画像処理とは別のフローで並行処理が行われているため、導入前と比較して全体の処理速度に変化はないように感じています。

今井氏 従来は技師の目だけで判断していたため、再撮影の要否判断基準に差があったように思いますが、Reviewingナビを導入したことにより判断基準を統一できたように思います。
名定氏 一般的に、ずれが生じた場合は、時間をかけて内顆と外顆を見分けて、内旋・外旋を判断して再撮影を行います。その際に、判断を間違えて反対方向に動かしてしまい、さらに再撮影が必要になるケースもあります。Reviewingナビがあれば、撮影の効率化につながっていると実感できます。
今井氏 特に高齢の患者さんの場合は、判断に時間をかけている間に動いてしまう場合もあるので、そういった動きの防止という観点でもReviewingナビによる外旋・内旋の推定結果の表示は、判断時間の短縮に役立っていると思います。また、痛みを強く訴えられている患者さんについては、我々技師も「早く撮影を完了させなければ」と焦る気持ちが出てしまうことがありますが、Reviewingナビがあることで患者さんの負担軽減だけでなく、技師の心理的負担の軽減にもつながっていると感じています。

膝外旋

膝内旋
今井氏 若手とベテランでは、やはりベテランの方が判断の正確性が高いので、Reviewingナビの効果としては若手の方が大きいと思います。その中で、若手以外にはまったく効果がないわけではなく、これまでの独自の判断にReviewingナビという客観的な目が加わることで、安定した画像を提供できる可能性もあると考えています。実際に、私自身も当初「問題ないと」判断した画像にReviewingナビで外旋のアラートが出たため再確認をいたしました。その結果、再撮影の判断にいたり、画像が改善したという経験を得ました。したがって、Reviewingナビは、若手だけでなく、一定の経験を有する技師についても画像の統一化という点で寄与する機能だと思っています。
名定氏 さらに技術や機能をブラッシュアップして、頭尾方向のずれの解析や、ポジショニングで対応できない場合に管球を振る角度のナビゲーション、ずれの自動計測などにも対応していただければと期待しています。
谷口氏 機械の性能には限界があるため、どのような時に正しく動作し、どのような時に正しく動作しないのかを解析し、正確に把握した上で運用することが重要であり、それが適切な医療を提供する上での正しい技師の姿だと考えています。
名定氏 必ずしも「新しいもの=良いもの」ではないので、我々も技術者として検証を行い、メーカーにフィードバックができればWin-Winの関係になれると思いますし、そうすることで患者さんのメリットも向上すると考えています。
酒井氏 モチベーションについては、やはり「患者さんに喜んでほしい」、「患者さんのためになることをしたい」という想いが源泉になっていると思います。私は、それぞれの技師がそうした想いを自己研鑽や研究につなげていくことが重要だと考えていて、技師長に就任して以来、「学習する組織」を目標にした風土の醸成に注力しています。
名定氏 放射線技術部には若手のチャレンジを応援する風土があり、研究でも皆でサポートする環境があるのは、とても良いと感じています。
酒井氏 今後の人口減少に伴う人手不足への対応として、医療現場の業務がより効率化できる装置・システムの開発に期待しています。
- 販売名
富士フイルム DR-ID 300の付属品(画像処理ユニット:DR-ID 300CL)
- 認証番号
221ABBZX00151000
- 販売名
デジタルラジオグラフィ DR-ID1800
- 認証番号
302ABBZX00021000
- 画像処理ユニット Console Advanceのカタログ













