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2025年5月20日

新規環状ペプチドを用いた「ペプチド核酸コンジュゲート」ががん細胞へ集積する性能を検証

TIDES USA 2025で発表

富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、独自の環状ペプチドに核酸を結合させた「ペプチド核酸コンジュゲート」が、がん細胞に集積する性能を持つことを検証しました。なおこの環状ペプチドは、当社の数十兆種におよぶペプチドライブラリーから特定し、創出したものです。
この研究成果は、2025年5月19日~22日に米国カリフォルニア州サンディエゴで開催される展示会「TIDES USA」で発表される予定です。

非天然アミノ酸を含む環状ペプチドは、標的特異性、組織浸透性、合成適性などの優れた特性から、新たな創薬のモダリティとして注目を集めています。富士フイルムは、独自に進化させたmRNA display技術と構造最適化技術を活用し、がん細胞に高発現しているインテグリンに対し、結合定数(KD)が1.6nMで強固に結合する独自の環状ペプチドを創出しました。さらに、本ペプチドに核酸を化学修飾法により結合させた「ペプチド核酸コンジュゲート」を高収率で生成。生成した「ペプチド核酸コンジュゲート」が、がん細胞に集積する性能を持つことを確認しました。

富士フイルムグループは、これからもペプチド医薬品の創薬支援サービスをグローバルに展開し、医薬品創製に貢献していきます。また、環状ペプチドが持つ細胞機能の制御能力や特異的な分子認識能を活用し、ヘルスケア領域の技術革新につながる研究開発に取り組んでいきます。

「TIDES USA」の概要
会場

Manchester Grand Hyatt San Diego、ポスター番号:35

日程

2025年5月19日~5月22日

富士フイルムが提供する環状ペプチド探索サービス

標的タンパク質に強く特異的に結合するペプチドの新規取得(mRNA display)と、迅速な活性探索(阻害活性・選択性・細胞活性など)・構造最適化を中心に、ペプチドの化学合成や標的タンパク質の発現精製など、さまざまな受託サービスを提供しています。

お問い合わせ

富士フイルム株式会社
CRO事業推進室

E-mail:dge-CRO-inq@fujifilm.com

  • * 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。