富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、業界唯一*1の「屈曲型二軸回転機構レンズ」を搭載し、4K映像を投写できる超短焦点プロジェクター「FUJIFILM PROJECTOR ZUH6000」(以下「FP-ZUH6000」)を2025年6月下旬より発売いたします。
「FP-ZUH6000」は、画像処理ユニットに最新のDLP®*2チップを搭載することで、高精細な4K映像を投写できます。さらに、当社独自の光学エンジンを進化させ、現行機種*3と比べて約1.5倍の優れた色再現性と、なめらかな階調表現を実現しました。また、当社デジタルカメラ「Xシリーズ/GFXシリーズ」でお客さまからご好評いただいている多彩な色調を実現する「フィルムシミュレーション」*4をプロジェクターに初めて採用しました。「FP-ZUH6000」は、3種類の「フィルムシミュレーション」モード*5でメリハリのある階調表現や映画フィルムのような落ち着いた発色の映像を投写できる機能を搭載しており、空間演出の幅を広げることができます。また、独自の「屈曲型二軸回転機構レンズ」により、レンズの回転だけで多方面に映像を投写できるほか、至近距離から大画面の映像を映し出すことが可能。設置環境を選ばず、イマーシブな空間演出を実現します。

「FP-ZUH6000」ブラック

「FP-ZUH6000」ホワイト
近年、プロジェクターはさまざまなシーンで利用されており、特に商業施設や美術館、博物館などの空間演出に使われています。なかでも、一つの空間に複数のプロジェクターを配置し、それぞれを組み合わせて360度の映像を投写することで、迫力のあるイマーシブ空間を演出するニーズが急速に高まっています。複数のプロジェクターを用いた演出においては、投写映像のさらなる高画質化と、映像調整作業の効率化が求められています。
当社は、2019年に世界初の「屈曲型二軸回転機構レンズ」を搭載したプロジェクター「Zシリーズ」を商品化しました。以降、2021年に高輝度8000ルーメンの「FUJIFILM PROJECTOR Z8000」、2022年に高輝度6000ルーメンの「FUJIFILM PROJECTOR Z6000」を発売し、ラインアップを拡充してきました。「Zシリーズ」は、さまざまな方向への映像投写と至近距離からの大画面映像投写が可能であることから、「設置の自由度が高く、空間演出の幅が広がる」「目立たない場所に設置し、没入感のある空間を演出できる」など、お客さまから高い評価をいただいています。
今回新たに発売する「FP-ZUH6000」は、「Zシリーズ」で初めて4Kの高精細な映像投写に対応し、優れた色再現となめらかな階調表現でイマーシブ空間を効果的に演出するプロジェクターです。最新のレーザー光源技術を採用し6000ルーメンの高輝度で色鮮やかな映像を提供するほか、軽量(質量約17.5kg)かつコンパクト(幅486mm・奥行496mm・高さ175mm)な設計を実現しました。また、クラス最高*6となる上下82%・左右35%のレンズシフト機能を搭載し、プロジェクター本体の位置やレンズの向きを変えることなく、広範囲で投写映像の位置を移動させることができ、映像調整作業の効率化に寄与します。
当社は、今後も独自の光学技術を生かした、高精細で優れた色再現性を持つ、設置自由度の高いプロジェクターの開発と提供を通じて、多様なニーズに応え、空間演出の可能性を拡げていきます。
「FP-ZUH6000」展示例(InfoComm China2025)
4K高精細な映像投写でイマーシブな空間を演出
プロジェクター本体部分を造作物で隠すことで、より没入感のある空間演出が可能
- *1 プロジェクター業界において。2025年6月18日現在。当社調べ。
- *2 DLP は、テキサス・インスツルメンツ社の登録商標です。
- *3 当社プロジェクター「FUJIFILM PROJECTOR Z6000」との比較。当社が測定した色比率計測(CLO)の数値に基づく。
- *4 当社が発売してきたフィルムの色再現や階調表現を可能にする、デジタルカメラの撮影機能。
- *5 当社の写真フィルム「PROVIA」と「Velvia」、映画用フィルム「ETERNA」の3種の色合いを再現した映像の投写モードから選択が可能。
- *6 レーザー光源を搭載し6000lm以上の明るさの4K相当映像を投写できる、超短焦点プロジェクター(TR値0.4以下)として。2025年6月18日現在。当社調べ。TR(Throw Ratio)値は、投写距離÷スクリーン横サイズで算出される。TR値が小さいほど、より近くから大きな映像を投写することができる。
記
| 開発品名 | カラーバリエーション | 発売時期 | 希望小売価格 |
|---|---|---|---|
| FP-ZUH6000-B | ブラック | 2025年6月下旬 | オープン |
| FP-ZUH6000-W | ホワイト |
- 「Zシリーズ」で初めて、4K(スクリーン解像度 3840 x 2160)の高精細な映像投写に対応します。
- 当社独自の光学エンジンを進化させ、優れた色再現となめらかな階調表現を実現。現行機種*3と比べ色再現は約1.5倍優れており、赤の色再現性は現行機種と比べ2倍に向上しています。
- フィルムメーカーならではの「色」へのこだわりから、投写する映像の明るさ、コントラストなどを設定できるピクチャー設定*7に「フィルムシミュレーション」モードを新たに搭載しました。標準的な発色と階調で幅広い映像に適したPROVIA、高彩度な発色とメリハリのある階調表現のVelvia、映画用フィルムのような落ち着いた発色のETERNAの3種類フィルムの「フィルムシミュレーション」モードを使用することで演出用途に応じた投写が可能です
- 最新のレーザー光源を採用し、6000lmの明るい映像を投写します。
- 軽量(質量約17.5kg)かつコンパクト設計(幅486mm・奥行496mm・高さ175mm*8)を実現し、設置や運搬時の負担軽減に寄与します。
- 業界唯一の「屈曲型二軸回転機構レンズ」を搭載し、レンズをマウント軸周りに90度、レンズ軸周りに360度回転させることが可能。本体を動かさずにさまざまな方向へ投写することで、壁やスクリーンのみならず、天井や床などにも簡単に映像を映し出せます。全方位360度の設置に対応しているため、使用環境に応じた設置方法を選択でき、これまでデッドスペースであった場所を有効活用した空間演出が可能です。
- プロジェクターの本体を隠しレンズ部のみを露出した設置もでき、より没入感のある空間を創出します。


レンズをマウント軸に90度・レンズ軸に360度回転可能
- TR値0.34の超短焦点レンズにより、75cmの至近距離から100インチの大画面映像を映し出します。プロジェクター本体と投写面の間に生じるデッドスペースを大幅に削減できるため、空間を最大限に活用した演出が可能です。
- 大型径非球面レンズを採用し、クラス最高となる上下82%・左右35%の広いレンズシフト機能を搭載。プロジェクター本体の位置やレンズの向きを変えることなく、投写映像の位置を広範囲に移動できます。さらに、1.1倍の光学ズーム機構を備えているため、投写映像のサイズを簡単に調整可能。レンズシフト機能と組み合わせることで、映像の調整作業を効率的に行うことができます。

上下82%・左右35%のレンズシフト機能を搭載し、投写映像の位置を広範囲に移動可能

1.1倍の光学ズーム機構を搭載し、投写映像のサイズを簡単に調節可能
- *7 ピクチャー設定は、入力映像に対して各モードでプリセットされた色の設定値を反映して出力します。入力映像によっては反映できない場合があります。
- *8 レンズ収納時、高さ調整脚・突起部を除く本体寸法


ZIP: 38.7MB
富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
- * 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。













