このウェブサイトはクッキーを使用しています。このサイトを使用することにより、プライバシーポリシーに同意したことになります。

日本
ホーム 最新のお知らせ お知らせ 4K対応の放送用ズームレンズ「FUJINON LA30x7.8BRM」新発売
ニュースリリース

2025年9月4日

クラス最高の30倍ズームと全長190mm・約1.7kgのコンパクト設計を両立

4K対応の放送用ズームレンズ「FUJINON LA30x7.8BRM」新発売

新開発ドライブユニット搭載でバーチャルプロダクションやリモート撮影を強力にサポート

富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、クラス最高*1の30倍ズームと全長190mm・約1.7kgのコンパクト設計を両立した、4K対応の放送用ズームレンズ「FUJINON LA30x7.8BRM」(以下、LA30x7.8)を10月下旬より発売します。
「LA30x7.8」は、2/3インチセンサーを搭載した放送用カメラに対応した4K対応の放送用ズームレンズで、1本で広角7.8mmから望遠234mmの幅広い焦点距離をカバーしつつ、全長190mm・約1.7kgと小型軽量を実現しました。ズームやフォーカス、アイリスの位置情報を高精度で検出可能な新開発のドライブユニットを搭載しており、バーチャルプロダクションやリモート撮影を強力にサポートします。また、カメラ側からのオートフォーカスの制御コマンドに対応。リアフォーカス方式*2を採用しているため、フォーカス調整で画角が変化するブリージングが抑えられた滑らかな動きと、静かな駆動音を実現し、自然な映像表現を可能にします。

FUJINON LA30x7.8BRM

近年、動画配信プラットフォームの急拡大により、報道・ドキュメンタリー・スポーツ・ライブなどの多様な映像コンテンツが増えています。一方、映像コンテンツの撮影現場では、増え続けるコンテンツに人手が追い付かず、制作費をおさえながら、高品質な映像を少人数で効率的に撮影できる機材のニーズが高まっています。こうしたニーズに対し、当社は2019年に4K対応の放送用ズームレンズ「FUJINON LA16x8BRM」を発売し、小型軽量、かつコストパフォーマンスに優れたレンズとして、ご好評をいただいています。
今回発売する「LA30x7.8」は、映像コンテンツの撮影現場のニーズに応える全く新しい4Kに対応した放送用ズームレンズです。広角7.8mmから234mmの幅広い焦点距離をカバーするクラス最高の30倍ズームながら、全長約190mm・質量約1.7kgの小型軽量を実現し、撮影現場での機動性を高めます。また、新たに搭載したドライブユニットはズームやフォーカス、アイリスなどの高精度な位置検出に対応しており、被写体と仮想の背景を組み合わせて撮影するバーチャルプロダクションや同時に複数台のカメラを操作するリモート撮影に最適です。
当社は、2025年9月12日~9月15日に、オランダ・アムステルダムで開催される国際放送機器展「IBC 2025」にて、今回発売する「LA30x7.8」を出展します。
当社は、今後も長年培ってきた高度な光学技術を生かして、高性能な放送用レンズやシネマカメラ用レンズ、アクセサリーを開発・提供し、多様化する映像制作現場のニーズに応えていきます。

  • *1 ENGスタイル(報道現場などで肩に担いで撮影する方式)の2/3インチセンサーを搭載した4Kカメラ用ポータブルレンズにおいて。2025年9月(富士フイルム調べ)
  • *2 ピントを合わせる際、レンズの後部が動いて合焦する機構


1. 製品名、発売日、価格
製品名 発売日 価格
放送用ズームレンズ「FUJINON LA30x7.8BRM」 2025月10月下旬 オープン価格
2. 主な特長
(1)クラス最高の30倍ズームと全長約190mm・質量約1.7kgの小型軽量性を両立
  • リアフォーカス方式を採用し、当社が長年培ってきた独自のレンズ設計技術を生かしてレンズ構成や制御方法を最適化することで、クラス最高ズーム倍率30倍を確保しつつ、全長約190mm・質量約1.7kgの小型軽量性を実現しました。
  • 小型軽量ながら広角7.8mmから234mmまでの望遠撮影が可能なため、カメラを肩に担いで撮影する「肩担ぎスタイル」での負担を軽減し、1本で多彩なシーンを撮影できます。
(2)新開発のドライブユニットを搭載し、高い運用性と機能性を実現
  • レンズのズーム・フォーカス・アイリスの位置情報を16bitの分解能で出力することで、高精度な位置検出が可能。被写体と仮想の背景映像を組み合わせて撮影する、バーチャルプロダクションに最適です。また、複数台のカメラを同時に操作するリモート撮影などにも対応し、撮影セットの簡素化や省人化など、効率的な運用が可能です。
  • 広角端から望遠端までのズーミングにおいて、最高速1.0秒、最低速120秒を実現。スポーツ中継では、素早く動く被写体を的確にとらえた映像を、音楽ライブ配信では、スローかつスムーズなズーミングにより表現力に富んだ映像を撮影できます。
(3)ズーム全域で4K対応の高い光学性能を発揮
  • 当社独自の光学シミュレーション技術を活用し、画面周辺の解像力低下と色のにじみなどあらゆる収差を抑えることで、ズーム全域で高品位な4K画質を実現。また、当社独自の多層コーティング処理「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」により、光の透過率や色再現性を高めています。
(4)快適な撮影をサポートする機能を搭載
  • ドライブユニットにあるボタン一つで調整可能な電動式フランジバック*3調整機能を搭載。スピーディーで効率的な調整を実現します。
  • フォーカスリングをスライドさせることで前玉から5cmまで至近距離撮影を可能にするマクロ機能を搭載。料理や小物などアップが求められる被写体を4K高画質で演出可能です。
  • カメラ側からのオートフォーカスの制御コマンドに対応します。リアフォーカス方式を採用しているため、フォーカス調整で画角が変化するブリージングが抑えられた滑らかな動きと、静かな駆動音を実現し、自然な映像表現を可能にします。
  • *3 レンズの取付基準面からセンサーまでの距離。
ニュース用画像データ
FUJINON LA30x7.8BRM
お問い合わせ
報道関係

富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ

お客さま

富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
コンシューマー事業本部 事業推進本部
カメラ事業部 光学・映像デバイスグループ

  • * 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。