2010年4月1日施行の改正化審法でパーフルオロオクタンスルホン酸とその塩(以下PFOS)が第一種特定化学物質に指定され、業務用写真フィルムなどの指定された用途以外は製造や輸入が禁止となりました。
PFOSは優れた静電気抑制能力、界面活性能力などを持ち業務用感光材料の一部製造に使用されていた物質です。弊社では、この物質の環境影響が明らかになった2000年から代替物質の研究・開発を進め、現在はこの物質を使用した業務用感光材料の製造・出荷は終了しています。また、過去にPFOSを使用した一部医療用X-レイフィルムにおいては、この物質が現像済みのものにも残存していますが、通常のお取り扱い、保管で飛散することはありません。
医療用X-レイフィルムは、医療機器として薬事法としての規制を受けており、化審法による規制の対象外の用途になりますが、写真感光材料工業会では厚生労働省のご指導の下、自主基準を制定して対応することにいたしました。なお、現像処理後の業務用感光材料や現像処理工程から生じる現像液・定着液などの廃液については、廃棄物の処理および清掃に関する法律などに基づき適正に処理する必要があります。
以下に詳細をお知らせいたします。
現在製造・出荷している医療用X-レイフィルムにはPFOSを使用しておりません。
2011年4月1日時点で、使用期限内の医療用X-レイフィルムで、PFOSを含有している製品は、表1に記載のとおりです。
弊社が1983年より製造・出荷し、すでに有効使用期間(使用期限)を過ぎている医療用X-レイフィルムには、PFOSを含有している品種がありますが、化粧箱から取り出して現像処理されたフィルムの場合、「販売名」、「製造番号」、「使用期限」からPFOSの含有を正確に見分けることはできません。従って、処理済フィルムにつきましては、「すべてPFOSを含有している」と見なしていただきますようお願いいたします。
通常の使用(撮影や現像後の使用など)でPFOSが飛散することはありません。
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写真感光材料工業会が制定したPFOSを含有する医療用X-レイフィルムの取り扱いに関する自主基準をご参考にしてお取り扱いくださるようお願いいたします。
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廃棄方法につきましても、従来どおり許可を得た産業廃棄物処理業者に廃棄を依頼していただきますようお願いいたします(製品の添付文書に記載のとおり)。環境省より「PFOS含有廃棄物の処理に関する技術的留意事項」が策定されていますのでご参照ください。
化粧箱に表示されている販売名、製造番号の上位3桁、使用期限(年、月)の表示がそれぞれ表1の「最終製造ロット番号」、「最終使用期限」までの製品にPFOSを含有しています。
| 販売名 | 最終製造ロット番号 | 最終使用期限 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|
| 富士画像記録用フィルム | MI-NP | 111** | 2011-10 | 現在、製造・出荷している医療用X-レイフィルムには、PFOSは含有していません。 |
| LI-HM | 619** | 2011-09 | ||
| 富士画像複製用フィルム | MI-DUP | 303** | 2012-04 | |
2010年4月1日
2011年4月1日 更新
富士フイルムメディカル株式会社
受付時間:平日(月~金)9:00~17:00
- * 特定の医療用X-レイフィルムについてお問い合わせの際は、化粧箱に表示されている 販売名と使用期限をご確認の上、お問い合わせをお願いいたします。
- * 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。













