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富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、ベトナムのホーチミン、タイのバンコク、フィリピンのマニラ、マレーシアのクアラルンプールのASEAN 4か国4都市にがん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」の新拠点を開設することを決定しました。ベトナム新拠点は、11月3日にオープンします。タイ・フィリピン・マレーシアの新拠点は、2025年度内の開設を予定しています。
ASEAN諸国を含む東南アジアでは、がんや虚血性心疾患、糖尿病などの非感染性疾患が人々の健康と社会経済の発展に深刻な影響を及ぼしており、死因の55%を非感染性疾患が占めています。その死者数は年間約950万人に上り、死者の半数が70歳未満です*1。これらの病気は、早期に発見し、治療や保健指導などの対策を行うことにより死亡率や重症化リスクを抑制できますが、東南アジアの国々ではがん検診をはじめとする包括的な健診サービスを提供する施設が少なく、健診を受ける文化が定着していないという課題があります。
今回、当社は、ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシアのASEAN4か国に「NURA」の新拠点を開設することを決定。ベトナム新拠点は、ベトナムにおける2拠点目として、昨年7月に開設したハノイ拠点と同様に、当社のサポートのもと、ベトナムで医療機関「T-Matsuoka Medical Center」を展開する「VIETNAM JAPAN HEALTH TECHNOLOGY JOINT STOCK COMPANY(以下、VJH社)」が運営し、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供します。タイ、フィリピン、マレーシアの新拠点は、当社直営の健診センターとしてオープン予定です。ASEAN4か国で「NURA」を展開することで、東南アジア地域の医療の質向上に貢献していきます。
ベトナム新拠点のエントランス(ベトナム・ホーチミン)
当社は、2021年にインドのベンガルールに健診センター「NURA」を開設し、新興国での健診サービス事業を開始しました。以降、「NURA」や、「NURA」のノウハウを取り入れた健診センターは、現在、インドのほか、モンゴル国、ベトナム、アラブ首長国連邦に拡大。今年度中には、新たに南アフリカ、タイ、フィリピン、マレーシアにも健診センターをオープンさせる計画です。健診センターでは、当社が持つCT・マンモグラフィなどの医療機器や医師の診断を支援するAI技術を活用して、すべての検査と医師による健診結果のフィードバックが、約120分という短時間で完了する点や、フィードバックの際に、医師から健診結果に関する説明を診断画像を見ながら分かりやすく受けられる点などが、利用者から好評を得ています。
今後も当社は、富士フイルムの医療機器や医師の診断を支援するAI技術、健診センター「NURA」の運営を通じて培ってきたノウハウを活用した健診センターの拠点拡充を推進し、より多くの方々が高品質な健診サービスを受けられる環境を構築することで、世界の医療の発展と人々の健康の維持増進に貢献していきます。
- *1 WHOのWebサイト “Noncommunicable diseases”より。
富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
富士フイルム株式会社
メディカルシステム事業部
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