このニュースリリースは、報道機関向けに発信している情報です。
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤禎一)の米国子会社で、iPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーであるFUJIFILM Cellular Dynamics(フジフイルム セルラー ダイナミクス), Inc.は、米国ウィスコンシン州マディソンにおいて建設を進めていた新本社拠点の開所式を、現地時間5月19日に実施しました。本拠点の開所により、候補物質の探索、薬効・薬理評価などの創薬研究で広く用いられるiPS細胞由来分化細胞の製造施設の面積を従来の4倍に拡大するとともに、細胞治療薬の生産プロセス開発用ラボを新たに増設しました。また、将来的な細胞治療薬の受託ニーズを見据え、治験薬製造から商業生産までの幅広い工程に対応できる拡張性を備えた施設設計とすることで、顧客からの要望に応じた柔軟な増強を実現します。これらの取り組みにより、新薬研究開発を進める製薬企業、研究機関、アカデミアからの高まる需要に応えていきます。
新薬の研究開発では、動物を用いた試験が行われる場合がありますが、動物倫理の観点から、動物実験を代替する評価手法への関心が高まっています。こうした背景のもと、前臨床段階での有効性・安全性の評価において、ヒト生体機能をより精度高く再現できる手法として、iPS細胞由来分化細胞を活用する動きが活発化しています。また、治療においても、国内でiPS細胞を用いた細胞治療薬が条件・期限付きで承認されるなど、iPS細胞技術の医療分野への応用が実用化段階に入りつつあります。
FUJIFILM Cellular Dynamicsは、20年以上にわたりiPS細胞分野における技術および製品の発展に寄与してきた実績を有しています。これまで培ってきた高度なiPS細胞関連技術を生かし、創薬支援用iPS細胞由来分化細胞の開発・製造に加え、細胞治療薬のプロセス開発や製造受託など、幅広いサービスを展開しています。今回の新拠点により、創薬支援用iPS細胞由来分化細胞の製造能力を大幅に強化するほか、同分野の研究開発や細胞治療薬のプロセス開発に対応する最先端のラボ設備を整備し、開発初期段階から顧客を支援します。
本拠点をiPS細胞技術におけるイノベーションの中核拠点と位置づけ、創薬研究を支えるiPS細胞由来分化細胞の提供と、細胞治療薬の実用化を目指す顧客の創薬活動支援の両面から、幅広いニーズに対応します。
富士フイルムグループは、写真フィルムで培った技術や知見を基盤に、バイオ・再生医療分野へと事業領域を拡大してきました。今後もFUJIFILM Cellular Dynamics を通じて、革新的な細胞技術と高品質な製品・サービスを提供することで事業成長を加速させるとともに、医薬品産業のさらなる発展に貢献していきます。
- 拠点名
FUJIFILM Cellular Dynamics(米国 ウィスコンシン)
- 施設
- 創薬支援用iPS細胞由来分化細胞の開発・製造設備
- 細胞治療薬の生産プロセス開発用のラボ設備
- 稼働時期
2026年
- 建物面積
約16,000平方メートル
新本社拠点の外観
報道関係
富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
その他
富士フイルム株式会社 ライフサイエンス事業部
- * 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。













