富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、ディスプレイ用三酢酸セルロースフィルムの製品および技術開発に関して、ダイセル株式会社(以下、ダイセル社)と共同で、2025年度セルロース学会技術賞を受賞したことをお知らせします。
セルロース学会技術賞は、セルロースおよびその関連物質に関する優れた研究・開発・発明を行い、セルロース関連産業の発展に貢献した会員または会員を含むグループに授与される賞です。
今回の受賞は、ダイセル社の酢酸セルロース「TAC」を主原料として当社が製膜・製造する「TACフィルム」が、液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ(OLED)の性能向上と市場拡大に大きく貢献し、社会的価値を創出してきた点が評価されたものです。
なお、授賞式および受賞講演は、2026年7月9日、府中の森芸術劇場(東京都府中市浅間町1丁目2)で開催される第33回セルロース学会年次大会にて行われる予定です。
「TACフィルム」は、これまで写真フィルムのベース材料として広く使用されてきました。当社とダイセル社は、LCDやOLEDにおける重要な光学フィルム材料の一つである「偏光板」用途に「TACフィルム」を展開するにあたり、フィルムの光学特性が視野角等の表示品質に大きく影響する点に着目。各ディスプレイ方式に適した「TACフィルム」の品質および機能を継続的に向上させてきました。
一例として、表示品質に関わる重要な光学特性であるレターデーション(複屈折)を精密に制御するため、TAC樹脂の分子構造を含むフィルム設計を最適化。さらに、生産技術の革新を通じて、高品質な製品の安定供給を実現してきました。
また近年、LCDやOLEDの用途拡大に伴い、「TACフィルム」に対する耐久性向上や薄手化に対する要求が一層高度化する中、当社は独自の化合物設計技術を活用して新たな添加剤を開発。本添加剤を用いて、偏光板の耐久性をさらに向上させる製品や、高硬度と薄手化を両立した製品を他社に先駆けて開発しました。
富士フイルム株式会社
アドバンストファンクショナルマテリアルズ事業部
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