このニュースリリースは、報道機関向けに発信している情報です。
富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、医師の画像診断ワークフローを支援する当社のAIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer(シナプス サイ ビューワ)」※1のアプリケーションをクラウドで提供する「医療クラウドサービス」を、富士フイルムメディカル株式会社(社長:川原 芳博)を通じて2021年5月12日に開始します。「医療クラウドサービス」の第一弾として、2020年6月に発売した「肺結節検出機能」と「肺結節性状分析機能」を提供します。なお、5月12日~6月3日にWEBで開催される「2021 国際医用画像総合展(ITEM2021-WEB)」に本サービスを出展します。
富士フイルムは、医療画像診断支援、医療現場のワークフロー支援、そして医療機器の保守サービスに活用できるAI技術の開発を進め、これらの領域で活用できるAI技術を、“REiLI(レイリ)”というブランドで展開しています。すでに、AI技術を活用して開発した複数の機能・ソフトウェアが国内外の多くの医療機関に導入されており、臨床現場での活用が進んでいます。その中で、医療機関の予算や利用環境に応じた機能・ソフトウェアの提供、新機能を簡単に利用できる環境を求める声が高まってきています。
今回、当社がAI技術※2を活用して開発した、胸部CT画像から肺結節の候補を自動検出する画像診断支援機能「肺結節検出機能」と、医師が確定した肺結節について、医師の所見文作成を支援する「肺結節性状分析機能」※3を、新たにクラウドでも提供開始します。これら機能は、当社のPACS(医用画像情報システム)「SYNAPSE(シナプス)」および、AIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer」を導入している施設にてご利用いただけます。
「医療クラウドサービス」は、ユーザー登録の上、専用ポータルサイト上で利用したい機能やソフトウェアを選択するだけで簡単にそれらを利用できるサービスです※4。「SYNAPSE」からクラウドサーバーにアップロードされた画像に対し、選択した画像診断支援機能の解析が行われ、その結果をSYNAPSE SAI viewerで参照することができます。利用回数に応じて料金をお支払いいただくサービスのため導入コストを抑えることができ、画像診断支援機能が、より利用しやすくなります。
今後、「医療クラウドサービス」は、「SYNAPSE SAI viewer」向けの画像診断支援機能に加えて、当社の3次元画像解析システムや医療機器向けオプション機能など、提供する機能・ソフトウェアを順次拡張していきます。
富士フイルムは、医療現場を支援するAI技術の開発を進めるとともに、医療機関にとって最適な提供方法・利用環境を実現することで、多くの医療機関・医師の画像診断支援やワークフローの効率化に取り組んでいきます。
記
1. 「医療クラウドサービス」で提供する機能・サービス(2021年5月12日時点)
① 肺結節検出機能
販売名:肺結節検出プログラム FS-AI688型
承認番号:30200BZX00150000
② 肺結節性状分析機能
(SYNAPSE SAI viewer用画像表示プログラム
販売名:画像診断ワークステーション用プログラム FS-V686型
認証番号:231ABBZX00028000)
2. 提供開始時期
2021年5月12日
3. 「医療クラウドサービス」の提供イメージ
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