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「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID(シーエックスアール エイド)」新発売

AI技術を活用して胸部単純X線画像の肺がん・肺炎・気胸診断を支援

ニュースリリース

2021年8月12日

このニュースリリースは、報道機関向けに発信している情報です。

富士フイルム株式会社(社長:後藤 禎一)は、AI技術※1を活用して胸部単純X線画像から結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3つの画像所見を検出し医師の画像診断を支援する「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID(シーエックスアール エイド)」の薬機法※2における製造販売承認を取得しました。本ソフトウェアを、当社の医用画像情報システム(PACS)「SYNAPSE(シナプス)」※3および、画像診断ワークフローを支援するAIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer(シナプス サイ ビューワ)」※4で利用可能なアプリケーションとして、富士フイルムメディカル株式会社(社長:川原 芳博)を通じて本日発売します。

胸部単純X線検査は健康診断や日常診療において、さまざまな胸部疾患の診療に利用されています。

結節・腫瘤影は、X線画像に写る類円形の陰影で、肺がんが疑われる所見です。また、浸潤影は、境界の不明確な陰影で、主に肺炎や結核などの感染症に見られる画像所見です。気胸は、肺に穴が開くことで肺がしぼんでいく病気で、胸部X線画像では、肺と胸腔の間に空気領域が認められます。肺がんや肺炎、気胸は、発見が遅れると重篤化する可能性があることから、早期発見が重要です。

しかし、胸部単純X線画像では骨や血管などがすべて重なって写るため、病変を視認しにくいケースがあります。また、健康診断など、膨大な数の画像を医師が読影する中で見落としなく検出するには高い集中力を要します。そのため、医師の負担を軽減し、効率的な画像診断ワークフローを支援するソリューションが求められています。

今回発売する「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID」の特長

撮影した胸部単純X線画像を自動解析し、結節・腫瘤影、浸潤影、気胸が疑われる領域を検出しマーキングします。その領域を医師が再確認することで、見落し防止を支援します。

(1)ヒートマップ表示、スコア表示機能

結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の候補領域を検出し、それらの異常領域の存在の可能性(確信度)を青から赤までのグラデーションカラーで表示します。確信度が低いほど青く、高いほど赤く表示します。また、各検出領域に対応する確信度の最大値をスコアで表示します。

[画像]ヒートマップ表示、スコア表示機能
[画像]ヒートマップ表示機能

ソフトウェアが異常領域の解析を行います。
解析結果の確信度に応じて、領域に重なるようにカラー表示されます。

[画像]スコア表示機能

画像単位の解析結果として、画像内の確信度の最大値が数値で表示されます。

(2)3つの画像所見に対応

本ソフトウェアの検出対象は、主要な肺疾患の画像所見である結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3所見です。健康診断や日常診療などにおけるさまざまな胸部単純X線検査で幅広く活用いただけます。

[画像]結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3所見と異常所見なし

画像提供:藤田医科大学

「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID」の構成例

CXR-AIDをインストールしたPC(処理ユニット)を、当社医用情報画像システム(PACS)「SYNAPSE」等に接続することで利用できます。

SYNAPSEサーバーから転送された胸部単純X線画像を解析し、処理結果の画像をサーバーに送信します。処理結果の画像はサーバーに保管され、SYNAPSEクライアント端末で元の胸部単純X線画像と合わせて表示、確認することができます。結果は「SYNAPSE」または「SYNAPSE SAI Viewer」で表示します※5

[図]「胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID」の構成例

AIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer」について

「SYNAPSE SAI viewer」は、富士フイルムの医用画像情報システム(PACS)「SYNAPSE(シナプス)」上で、AI技術を活用した画像診断ワークフロー支援を実現するAIプラットフォームです。CT画像から肝臓、腎臓などの臓器構造を自動で抽出する「臓器セグメンテーション機能」や、過去に撮影したCT画像を現在の画像に重ねて骨濃度の経時的変化を可視化する「骨経時サブトラクション機能」などを搭載。2019年7月の発売以来、医師の効率的な画像診断をサポートするソリューションとして、多くの医療機関で活用いただいています。

富士フイルムは、AI技術ブランド「REiLI」のもと、医療画像診断支援、医療現場のワークフロー支援、そして医療機器の保守サービスに活用できるAI技術の開発を進めるとともに、医療機関にとって最適な提供方法・利用環境を実現することで、多くの医療現場の画像診断支援やワークフローの支援に取り組んでいきます。

  • ※1 AI技術のひとつであるディープラーニングを設計に用いた。導入後に自動的にシステムの性能や精度が変化することはない。
  • ※2 薬機法:医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律。
  • ※3 SYNAPSE Enterprise-PACS
    販売名:富士画像診断ワークステーション用プログラム FS-V678型
    認証番号:227ABBZX00104000
  • ※4 SYNAPSE SAI viewerは以下の医療機器を含む製品の総称です。
    SYNAPSE SAI viewer用 画像表示プログラム
    販売名:画像診断ワークステーション用プログラム FS-V686型
    認証番号:231ABBZX00028000
    SYNAPSE SAI viewer用 肺結節検出プログラム
    販売名:肺結節検出プログラムFS-AI688型
    承認番号:30200BZX00150000
    SYNAPSE SAI viewer用 画像処理プログラム
    販売名:画像診断処理プログラム FS-AI683型
    認証番号:231ABBZX00029000
  • ※5 結果を表示するにはSYNAPSEまたはSYNAPSE SAI viewer側の設定が必要となります。

1. アプリケーション名称

胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID

販売名
胸部X線画像病変検出(CAD)プログラム LU-AI689型
承認番号
30300BZX00188000
  • ※ご利用いただくにはアプリケーションがインストールされた汎用PC(処理ユニット)が必要です。

2. 発売日

2021年8月12日

お問い合わせ

報道関係

富士フイルムホールディングス株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ

製品・サービスについて

富士フイルムメディカル株式会社
営業本部 マーケティング部

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