日本

米国バイオテック企業Shenandoah Biotechnology社を買収

市場が急伸する細胞治療薬の研究開発・製造支援ビジネスを拡大

細胞の増殖・分化・機能発現を促進するサイトカインの有力企業を獲得
細胞培養関連製品の研究開発と顧客提案力を更に強化

ニュースリリース

2022年3月23日

富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、米国子会社で培地※1のリーディングカンパニーであるFUJIFILM Irvine Scientific(フジフイルム アーバイン サイエンティフィック), Inc.(以下FISI)を通じて、細胞の増殖・分化・機能発現を促進するサイトカインの開発・製造・販売を行う米国バイオテック企業Shenandoah Biotechnology(シェナンドーア バイオテクノロジー), Inc.(本社:ペンシルバニア州、以下シェナンドーア社)を買収します。
FISIは、3月18日(米国東部標準時)、シェナンドーア社の発行済全株式を取得する株式売買契約を締結しました。今回の買収により、当社は、培地とサイトカインなどを組み合わせた細胞培養関連製品の研究開発と顧客提案力をさらに強化し、市場が急伸する細胞治療薬の研究開発・製造支援ビジネスを拡大していきます。なお、買収完了時期は3月末を予定しています。

サイトカインは、主に免疫系細胞から分泌されるタンパク質の一種で、受容体を持つ細胞に働きかけて細胞の増殖・分化・機能発現を促進します。サイトカインは、培地と同様、細胞培養の品質や効率を決める要素であることから、細胞そのものを用いた細胞治療薬の研究開発・製造でサイトカインの重要性がますます高まっています。今後、細胞治療薬の市場拡大に伴い、サイトカイン市場は年率10%以上※2の成長が見込まれています。
シェナンドーア社は、これまで蓄積してきた、大腸菌・哺乳細胞による培養技術や精製技術を生かして、高品質なタンパク質を産生できる強みを持つバイオテック企業です。顧客ニーズに迅速に対応できる研究開発体制と高水準の品質管理体制の下、品質・機能性が高いサイトカインなどをグローバルに提供。動物由来成分を使用しないアニマルフリー製品も取り揃えた充実のラインアップで、細胞治療薬をはじめとしたバイオ医薬品の研究開発・製造を支援しています。

当社は、ヘルスケアの重点事業であるライフサイエンス事業の拡大に向けて、培地の増産体制の整備や創薬支援用iPS細胞・研究用試薬の販売・マーケティング体制の強化を行い、医薬品の研究開発・製造支援ビジネスを強力に推進しています。今回、当社は、シェナンドーア社を買収することで、細胞培養関連製品の研究開発と顧客提案力の更なる強化を図ります。具体的には、FISIの培地技術とシェナンドーア社が有する、サイトカインの開発ノウハウを組み合わせて、目的の機能を発現する細胞を効率的に培養できる細胞治療用培地を開発していきます。また、培地・iPS細胞・研究用試薬にサイトカインを加えた製品ポートフォリオで顧客への総合提案力を高め、幅広いニーズに応えることで、細胞治療薬の研究開発・製造支援ビジネスを拡大していきます。

当社は、FISIをはじめ、iPS細胞の開発・製造・販売を担うFUJIFILM Cellular Dynamics(フジフイルム セルラー ダイナミクス), Inc.や、総合試薬メーカーの富士フイルム和光純薬株式会社など当社グループのリソースを結集し、ライフサイエンス事業の成長戦略を推進しています。今後、グループシナジーの最大化や経営資源の投入を進め、2025年度には同事業で1,000億円以上の売上を目指します。

  • ※1 細胞の生育・増殖のための栄養分を含んだ液状や粉末の物質。
  • ※2 当社調べ。

当社は、医薬品の研究開発・製造支援ビジネスなどを通じてライフサイエンス事業の拡大を図るとともに、医薬品産業の更なる発展や細胞治療薬の産業化に貢献していきます。

今回買収するシェナンドーア社の会社概要

1. 会社名

Shenandoah Biotechnology, Inc.

2. 設立

2006年4月

3. 所在地

米国ペンシルバニア州・ウォーミンスター市

4. 社長・CEO

Pamela De Lacy

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コーポレートコミュニケーション部 広報グループ

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富士フイルム株式会社
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