このニュースリリースは、報道機関向けに発信している情報です。
富士フイルム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:後藤 禎一)は、CTやMRIなどの断層画像から高精度な3D画像を描出し、解析を行う3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT(シナプス ヴィンセント)」※2のアプリケーションをクラウドで利用できるサービス「SYNAPSE VINCENT Cloud(シナプス ヴィンセント クラウド)」を開始します。本サービスは、富士フイルムメディカル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川原 芳博)を通じて2022年6月下旬より提供いたします。
富士フイルムは、画像診断支援、医療現場のワークフロー支援、そして医療機器の保守サービス に活用できる AI 技術の開発を進め、これらの領域で活用できる AI 技術を"REiLI(レイリ)"というブランドで展開しており、「SYNAPSE VINCENT」 をはじめ、AI 技術を活用して開発した複数の機能・ソフトウェアが国内外の多くの医療機関に導入されています。また、2021年5月から、専用ポータルサイト上で利用したい機能やソフトウェアを選択して利用できる「医療クラウドサービス」も開始し、当社のAIプラットフォーム「SYNAPSE SAI viewer(シナプス サイ ビューワ)」※3の画像診断支援機能の一部をクラウドで提供しています。
今回、3D画像解析システムとして診断や治療の場で広く活用されている「SYNAPSE VINCENT」を、より多くの医療施設にご利用いただきやすくするために、オンプレミスでの提供に加えて、「医療クラウドサービス」上でもその機能の一部を利用できるようにしました。
「SYNAPSE VINCENT Cloud」は、「脳解析」や「冠動脈解析」、「肝臓解析」といった「SYNAPSE VINCENT」の画像解析機能を当社の「医療クラウドサービス」上で利用できるものです。クラウドサーバーにアップロードした画像に対し、使いたいアプリケーションを選択して起動することで、「SYNAPSE VINCENT」の画像解析機能を利用できます。専用サーバーや高性能な専用PCを必要とせず、汎用的なPC※4で利用できるため、導入コストを抑えながら利用を開始することができます。本サービスは使用するアプリケーションの数に応じた月額定額制のため、必要なアプリケーションだけを利用することができ、医療機関の予算や用途に応じて活用することができます。
今後も当社は「医療クラウドサービス」で提供するアプリケーション、ソフトウェアを順次拡張していきます。
富士フイルムは、医療現場を支援するAI技術の開発を進めるとともに、医療機関にとって最適な提供方法・利用環境を実現することで、多くの医療機関・医師の画像解析支援やワークフローの効率化に取り組んでいきます。
- ※1 AI技術のひとつであるディープラーニングを設計に用いています。導入後に自動的にシステムの性能や精度が変化することはありません。
- ※2 SYNAPSE VINCENTは以下の医療機器を指します。
販売名:富士画像診断ワークステーション FN-7941 型、認証番号:22000BZX00238000 - ※3 SYNAPSE SAI viewer は以下の医療機器を含む製品の総称です。
SYNAPSE SAI viewer 用画像表示プログラム
販売名:画像診断ワークステーション用プログラム FS-V686 型、認証番号:231ABBZX00028000
SYNAPSE SAI viewer 用画像処理プログラム
販売名:画像処理プログラム FS-AI683 型、認証番号:231ABBZX00029000 - ※4 CPU:x86系CPU、メモリ:2GB 以上などの仕様を満たすPCに限ります。インターネット回線は50Mbps以上の帯域が必要です。
![[図]ご利用までの流れ](https://asset.fujifilm.com/www/jp/files/2022-04/3fada8c7c79e46ee84b31d6d6565b463/news_7842_01.jpg)
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富士フイルムホールディングス株式会社
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