FUJI XEROX SUPER CUP 2015

試合詳細

G大阪が後半の選手交代で試合の流れを手繰り寄せ、昨シーズンから好調をキープするFWの得点によって、8年ぶり2度目の優勝を飾った。試合は立ち上がりから緊迫した戦い。互いに隙を見せない守りで、なかなか得点チャンスは生まれなかった。後半に入ると両チームともFWを投入して攻撃の活性化を図る。それが実ったのがG大阪で、63分に交代出場したFWパトリックがFW宇佐美貴史とのコンビでチャンスメーク。右CKを得てMF遠藤保仁が蹴ると、パトリックがヘディングで宇佐美の先制点をアシストした。

その後は浦和の反撃を受けるも、宇佐美に代わって78分に起用されたFWリンスが素早い攻めを狙うなど、追加点への意欲も見せる。そして後半アディショナルタイム4分、パトリックが右サイドからドリブルで持ち込み、勝利をほぼ決定づける貴重な得点を蹴り込んでリードを2点に広げた。

浦和はピッチを大きく使い、左サイドでは19歳のMF関根貴大が積極的にドリブルを仕掛けるなど、G大阪を押し込む時間が長かった。しかし、DF丹羽大輝を中心にゴール前を分厚く守るG大阪の堅陣を最後まで崩すことができずに無得点。G大阪の長谷川健太監督は「セットプレーで先制できたのが大きかった」と勝因を語り、浦和のペトロヴィッチ監督は「われわれのサッカーを見せたが、負けは非常に残念」と悔しさをにじませた。