デザイナー紹介

操作性デザイナー

 

2020.6

使いやすさをデザインする

操作性デザイナー 野村

2015年入社。複合機やプリンターの操作性デザインを担当。商品の使い勝手向上のため、さまざまなユーザーの視点を踏まえ、プロトタイピングを重ね商品に反映している。また、操作性の新しい評価手法の確立にチャレンジしている。

デザイナー紹介 野村

——富士フイルムビジネスイノベーションの入社を意識したきっかけを教えてください。

大学院1年生のときの企業説明会で富士フイルムビジネスイノベーションの人の話を聞いて興味を持ちました。デザイン研究会のことを知り、その内容がとても面白そうだなと思ったんです。また、私はもともとコンシューマー向けではなく、B to Bに興味があり、企業や学校など公共の場で使われるものを使いやすく、働きやすくするような仕事に関わりたいと考えていました。

——ユーザビリティチームで操作性デザインを担当されているそうですね。

はい。操作性デザインは、外観デザイナーや設計者と協業しながら、使いやすさという観点からデザインの提案と評価を行い、商品を作りこんでいく仕事です。その商品を使うユーザーの本当の目的は何なのかを考え、いかに自然に、気持ち良く使えるかをデザインします。入社当初、OJTについた先輩が操作性デザイナーで、一緒に動いて学んでいくうちに操作性デザインの魅力に気付き、やりがいを感じるようになりました。使い勝手を良くするために行うアプローチは、大学で学んできたことと共通点があり、自然な形で操作性デザインの世界に入っていけた気がしますね。

——入社後、具体的に手掛けた仕事内容を教えてください。

はじめに複合機でユーザーが交換するパーツ(回転ハンドル※)のデザインを担当しました。このパーツは今までの複合機にはない新しいパーツでした。簡易テストをしたところ、最初の試作機のハンドルでは回しにくいということがわかり、ユーザーが何も考えずに操作できる状態が必要だと考えました。ユーザーの観察をしたところ、操作時に手首の角度が不自然になることと、ハンドルがつかみにくいことがわかったんです。そこで、自然でつかみやすい形状にするために、最初は発泡スチロールでたくさんの形状を作って理想の形状を探っていきました。チームメンバーに相談したりアドバイスをもらったりしながら試作を繰り返して形状を絞り込み、その後、光造形で試作品を作ってユーザーテストを行いミリ単位での調整をしました。最終的に操作しやすい形状と角度ができ、商品に反映されています。

※A3カラー複合機のドラムカートリッジを交換するための操作部品

——業務を進めていく上で新たな発見はありましたか?

人によって個人差があることが発見でした。被験者評価を通じて、ユーザーの性格や経験によって、操作の仕方に違いがあることを知ったのです。恐る恐る触る方だったり、乱暴に扱ってしまう方など、さまざまなユーザーがいます。そのため、一人で判断するのではなく、複眼評価や被験者評価などを通じて複数人で確認するが必要があることを、この仕事を通して理解することができました。入社後、割とすぐにこの仕事に携わることができたので、業務のプロセス、モノ作りの進め方を最初の仕事でしっかり学べたというのはとても大きかったですね。

デザイナー紹介 野村 綾菜

——操作性デザイナーとして一番大切にしていることはなんですか?

良い商品を作るために、操作性デザイナーは、ユーザー操作のあるべき姿を描き、作り手のメンバーみんなに伝えて理解してもらうことが大切だと思っています。また、私たち操作性デザイナーは、設計者さんたちとやり取りすることがとても多いのですが、その中で、いかに理論的に物事を伝えられるかも大切です。なんとなくこの方が使いやすいかな、よくなったかな、など、感覚的な表現でなく、数値化できるところは数値化したり、類似のものがあればそれを参考に説明するなど、伝える力を養うように心がけています。

——今後やってみたいことがあれば教えてください。

モノだけに限らず、サービスやソリューション分野で仕事のやり方や働き方、ユーザーの働きやすさをデザインしていくことができたらなと思っています。ユーザーの行動が自然に流れることは、どんな分野でも求められる事だと思います。デザインに対してもっと幅広い捉え方で関わっていけたらいいですね。