富士フイルムビジネスイノベーションでは、複合機の原稿読取において1パス両面読取技術を開発し、この技術をさらに進化させ、読取装置の小型化・静音化と高いスキャン生産性および原稿対応力の両立を実現しました。これにより、お客様の文書電子化業務の効率向上と、設置環境に配慮した快適な利用環境の構築に貢献します。
読取装置では、スキャン生産性を向上させるために原稿送り機構(DADF)の原稿搬送速度を高める必要があります。一方で、高速化に伴い、モーターの回転音や、原稿検出用アクチュエーターの衝突音などが増大し、静音化との両立が課題となります。
そこで、ステッピングモーターのマイクロステップ駆動による駆動音の低減に加え、非接触センサーの採用によってアクチュエーターを代替し、衝突音の発生を抑制する静音化設計を実現しました。これにより、前任機の135dpmを上回る150dpmの高速スキャンを実現しながら、80dpmクラス相当の静音性を確保しています。大量文書を効率的に電子化できるだけでなく、オフィスや窓口など人の近くで使用する環境でも快適に運用できます。
また、原稿送り機構(DADF)の小型化を狙うと、原稿の搬送抵抗が増加し、高速化や静音化が難しくなるという課題があります。そこで、設計段階から搬送抵抗の予測・解析を行い、搬送路を最適化することで、スキャン生産性を維持したまま小型化を実現しました(図2)。設置スペースが限られた環境でも導入しやすくなり、お客様のオフィス空間の有効活用に貢献します。
さらに原稿トレイの形状を工夫することで、原稿最大収容枚数を従来機の250枚から300枚に増加しました。これにより、原稿の補充回数を削減でき、大量文書の連続スキャン作業をより効率的に行うことができます。
原稿読取部(フラットベッド)では、小型化されたイメージセンサー(CCD)の採用により、原稿読取ユニットのサイズを約50%小型化しました(図3)。さらに、この原稿読取ユニット向けに独自のノイズリダクション機能を開発し、本体内部の画像処理ASICに搭載しています。これにより、画質のノイズを低減し、コピー画像やスキャン画像の視認性を向上させました。電子保存や情報共有の際にも見やすく高品質な画像を提供し、お客様の文書活用を支援します。









