電子帳簿保存法への対応やDXの進展により、帳票、レシート、領収書など、多様なサイズの原稿を電子化する機会が増えています。しかし、これらの原稿は非定形サイズであることが多く、スキャン画像には不要な余白やサイズ混載時に傾き(スキュー)が発生しやすいという課題がありました。(図1)。
従来の複合機では、非定形サイズ原稿を特定の定形サイズとして読み取り、その後に編集ソフトなどを用いて画像を切り出す工程が必要でした。そのため、電子化業務の手間や作業時間の増加が課題となっていました。
そこで、スキャンと同時に非定形画像を切り出す技術を新たに開発しました。本技術により、不要な余白やスキューを抑えたスキャン画像データを自動で生成できるため、従来必要だった後処理作業を削減できます。これにより、レシートや領収書などの電子化業務を効率化し、お客様の業務負荷低減に貢献します。
非定形切り出し技術は、「①コントラスト生成」「②原稿領域抽出」「③画像補正処理」の3つの処理で構成されています(図2)。これらを画像処理ASICと画像処理ソフトウエアの組合せによって実現し、画像の切り出しとスキュー補正をリアルタイムで実行します。特に、「②原稿領域抽出」では、新たな原稿領域認識アルゴリズムを開発しました。原稿先端部の読取時点で領域解析を行うことで、スキャン処理を停止させることなく画像補正を実施できます。
その結果、高いスキャン生産性を維持しながら、多様なサイズの原稿を効率よく電子化できるようになり、特別な編集作業を行うことなく、すぐに利用可能な画像データを取得できます。









