富士フイルムビジネスイノベーションの複合機では、米国ゼロックス社が世界で初めて商品化に成功したゼログラフィーという技術を用いてプリントを行っています。ゼログラフィーは、感光体という半導体を用いて、「1.帯電→2.露光→3.現像→4.転写→5.定着」という5つのプロセスでプリントを行います。
ゼログラフィーによるプリントの5つのプロセスを、 単純なコピー原稿の例で見ていきましょう。

高圧電流をかけたワイヤーを用いてマイナスの電荷を帯びたイオンを送り、感光体*全体にマイナスの電荷を帯びさせます。
- * 感光体とは、光を当てると電荷が発生する半導体の一種です。ゼログラフィーはこの性質を利用してプリントを行います。図では、説明のため感光体を板状に表現していますが、実際のカラー複合機内では円筒状の感光体を使用しています。

マイナスの電荷を帯びた感光体に、コピー原稿のイメージに基づいたレーザー光を照射します。光を当てた場所にはプラスの電荷が発生し、マイナスの電荷がなくなります。
こうして感光体上にマイナスの電荷によって描かれたコピー原稿イメージの鏡像ができあがります。

マイナスの電荷を帯びさせたトナーを感光体に近づけます。マイナスの電荷同士で反発しあう性質を利用し、トナーを感光体上のマイナスの電荷が帯びていない場所に付着させます。
こうしてトナーによって描かれたコピー原稿イメージの鏡像が感光体上に現像されます。

プラスの電荷を帯びた紙を感光体に近づけます。プラスの電荷とマイナスの電荷が引き合う性質を利用し、マイナスの電荷を帯びたトナーを紙へ吸着させます。
こうしてトナーによって描かれたコピー原稿のイメージが紙の上に転写されます。
- * 実際の複合機では、転写のためのローラーがあり、紙の裏側から電気的な力を与えて転写しています。

転写された直後のトナーは紙の上に乗っているだけなので、すぐに剥がれてしまいます。そのため、定着ロールで熱と圧力をかけ、トナーを溶かして紙に染み込ませることにより、剥がれないように定着させます。
こうしてコピーが完成します。
カラー複合機ではYellow、Magenta、Cyan、Blackの4色に色分解された4つのイメージをそれぞれ異なる感光体に露光し、現像します。
こうして現像された4色のトナー像をいったん一次転写ベルトに転写し、それを紙に一括転写します。
最後にトナーを紙に定着させることで、カラープリントが完成します。
- * 実際のカラー複合機で用いられる感光体は同一の色をしていますが、ここでは分かりやすさのため感光体の色を現像されるトナーの4色で塗り分けています。









