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2023年3月15日

WEBマーケティング新時代
~成果が出るパーソナライズ実践事例~ 後編

アドビ株式会社 様

マーケティングの手法として注目を集めている「パーソナライズ」。なぜ、パーソナライズが求められるのか?パーソナライズを実施するには何をどう進めれば良いのか?そんな、企業のマーケティング担当者のみなさまのお悩みを解消すべく、アドビ株式会社さまにお話をお聞きしました。

アドビ株式会社 望月 ありさ氏
デジタルエクスペリエンス事業本部 ソリューションコンサルティング部

ウェブ制作・アクセス解析からキャリアをスタートし、プロジェクトマネジメント、運用組織・業務設計、品質管理など、長年大企業のオウンドメディア運用支援に携わる。その後、東京理科大学大学院にてMOTを取得。お客様と一緒に、ビジネスとテクノロジーの両面から心躍る顧客体験の創造を目指す。

前編では、現在の情勢や個人情報保護などの観点からも、マーケティングの潮流として外せないパーソナライズが、企業が果たすべき責任と言えるところをご理解いただきました。後編では、実際にパーソナライズを始めるにはどうすれば良いのか、どんな仕組みをどんな基準で選んだら良いのか、をご説明いたします。

視点 : パーソナライズの仕組みを正しく選ぶには、「想像力」が重要

すでにパーソナライズの仕組みを導入している企業さまから、せっかく導入されたにも関わらず、リプレイスするご相談を、時折いただくことがあります。 仕組みの選定、運用、定着には時間もお金もかかりますので、リプレイスの検討は避けたいところ。しっかりと成果の出るパーソナライズを実現するためには、みなさまの「想像力」が大切です。導入までの道のりや選び方などに「想像力」がなぜ役立つのか、まずはこちらをご確認ください。

いつ、どこで、誰に、何を伝えたいのかを想像する

パーソナライズの施策を行う際に、日々サイトやアプリを運用しているデザイナーやコーダーの方、イベントやキャンペーンを企画しているマーケティングの方であれば、ここはパーソナライズした方がいいのでは、と思っているコンテンツが、きっとひとつはあると思います。ここでは、みなさまがアパレルのECサイトの担当者であると仮定し、①男性には男性カテゴリの商品をメインに、女性には女性カテゴリの商品をメインで見せたい 、②1週間に10回以上訪問している方に、特別な割引クーポンを見せたい、 という2つのパーソナライズ施策をやりたい、と考えたとします。これを詳細化していくと、以下のようになります。

施策内容①男性には男性カテゴリの商品を、女性には女性カテゴリの商品をメインで見せたい②1週間に10回以上訪問している方に、特別なクーポンを見せたい
パーソナライズを行う場所ウェブサイト・モバイルサイトのメインビジュアルとその下のカテゴリウェブサイト・モバイルサイト・アプリでポップアップ表示
パーソナライズに活用する情報顧客の性別1週間に10回以上訪問したことがある

 

これをもう少し嚙み砕くと、以下となります。

施策内容①男性には男性カテゴリの商品を、女性には女性カテゴリの商品をメインで見せたい②1週間に10回以上訪問している方に、特別なクーポンを見せたい
いつウェブサイト・モバイルサイト訪問時ウェブサイト・モバイルサイト訪問時
どこでウェブサイト・モバイルサイトのメインビジュアルとその下のカテゴリウェブサイト・モバイルサイト・アプリでポップアップ表示
誰に男性/女性男性/女性
何を男性:デザインA
女性デザインB
ポップアップデザインC(全チャンネル共通)

 

施策内容①男性には男性カテゴリの商品を、女性には
女性カテゴリの商品をメインで見せたい
②1週間に10回以上訪問している方に、特別なクーポンを見せたい
いつウェブサイト・モバイルサイト訪問時ウェブサイト・モバイルサイト・アプリ訪問時
どこでウェブサイト・モバイルサイトのメインビジュアルとその下のカテゴリウェブサイト・モバイルサイト・アプリでポップアップ表示
誰に男性/女性1週間に10回以上訪問している方
何を男性:デザインA
女性デザインB
ポップアップデザインC(全チャンネル共通)

まずここをイメージしていただくのが最低限の第1ステップとなります。ここがクリアであればあるほど、仕組みの選定の失敗は少なくなります。 なぜなら、何をパーソナライズの仕組みに求めているのかの機能要件を洗い出すこともできなければ、どんな関係者がいて、どのようなフローが必要なのかという非機能要件も洗い出せないからです。

まとめ

パーソナライズは今や、果たすべき企業の責任のひとつとなったといっても過言ではありません。顧客から情報を取得している以上、顧客に還元して顧客体験をより良いものにすることは、顧客満足度を高めるとともに、業績にも良い影響をもたらします。

もし、まだパーソナライズに着手できていないのであれば、まず想像力を働かせ、いつ、誰に、どこで、何を伝えたいのか、具体的な施策を思い浮かべましょう。その際に、拡張性も視野に入れておくことが必要です。また、パーソナライズには、個人を特定するような属性情報よりも、興味・関心が表れる行動情報が重要かつ効果的です。こちらも心に留めておきましょう。

そして、パーソナライズの仕組みを選定する際には、機能だけでなく、誰が、どのように仕組みを使用するか、そのフローを想像すること大切です。お勧めは、検討している仕組み全てに同じ施策要件を提示して、デモをお願いして比較することです。同じ施策要件でも、仕組みの使い勝手や運用フローが異なることが分かりやすく実感できると思います。ぜひ、自分たちの企業に最も合う仕組みを見つけて、パーソナライズを始めてください。

編集後記

みなさま、参考になりましたでしょうか。パーソナライズの仕組み選びで失敗しないためにはまず「何をしたいのかを想像して整理すること」が重要だとお分かりいただけたかと思います。そこが難しい!とお考えのマーケティング担当のみなさま、ツール導入不要の伴走型マーケティングDX支援サービス「Marketing Cockpit」から始めてみませんか?