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紙に文字が書けたり、印刷できるのはなぜ?

印刷できるのはなぜ?

次に、印刷ができるのはなぜだか考えてみましょう。まず、印刷とは何でしょう?「インキを版から紙などに転写すること」です。

印刷技術の起源は、印鑑のように文字などの突起(凸部)部分に朱肉(インキ)を付着させた後、紙に直接押しつける方法「凸版印刷」がはじまりといわれています。

その後、凹判印刷や平版印刷(オフセット印刷)などが発明され、現在では版の形式により凸版・凹判・平版および孔版の4方式に分類されます。この中でもオフセット印刷が主流で、印刷物のほとんどを占めています。

さて本題です。印刷でインキが紙の上に固定される原理は?

紙は繊維と繊維が重なり合って結合し、紙の層を形成しています。これがヒントです。重なり合っているとはいえ、繊維と繊維の間にはとても細かい隙間があります。この組織間の細かな隙間による毛細管現象が印刷の原理です。紙にはインキを吸い取って離さない性質があるために、印刷ができるのです。

<今回のポイント>
  • 鉛筆で文字が書けたり、印刷ができるのは、紙の「繊維同士が結合しあってできている構造」のおかげ

A.繊維の結合方法にあります。

『紙ってなに? ~繊維の世界~』の回で述べたように、繊維同士は重なりあい、さらに水素結合でくっついています。ちょっと実験してみましょう。紙を引き裂いてみてください。

切断面が毛羽立っていませんか?繊維自体は丈夫なので簡単には切れません。これは繊維が切れずに結合し合っていたのがほぐれたのです。さらに顕微鏡で見ると繊維同士は紙の強度を支えられるほど絡まっていないのがわかります。つまり、紙の強度のほとんどは「水素結合」によるものだったのです。 水素結合は、水に触れると解消してしまいます。この特性を利用して紙ができ、さらにリサイクルできるわけですが、重要な文書などには水は大敵ですね。