写真とレイアウト

基礎

POINT

被写体を抽出して紙面に動きを持たせましょう

写真の見せ方は一つではありません

写真の使い方には、「角版」といって四角く切り抜いて使用するものと、「切り抜き」といって背景はなくして必要なモチーフの輪郭に沿って切り抜いて使用する方法があります。その際、撮影した全部を使うのでなければ、写真の任意の一部分だけを取り出す「トリミング」作業が必要になります。
チラシ作成にあたっては、場面に合わせてどのような使い方が適しているかを考えて、写真のトリミングやレイアウト方法を変えましょう。

切り抜きは被写体をダイナミックに演出します

商品写真を並べてレイアウトするのは販促チラシでもよく使われる方法ですが、撮影した写真をそのままで使うのが常に効果的というわけではありません。例えばアイキャッチとして目を引くために配置する写真の場合、意図的に背景を削除して、商品だけをクローズアップして見せるほうが効果を発揮します。切り抜きは写真の中から必要な被写体だけを抽出することで、そのイメージをダイナミックにし、より印象的に見せることができます。すべての写真を撮影したままの四角い状態でレイアウトすると、仕上がりが単調になってしまうので、大きく扱うイメージカットや、注目をさせたい写真は切り抜きの処理をして使うといいでしょう。

写真を効果的に演出する方法

 

写真を効果的に演出するポイント

●最も注目させたい写真は被写体だけを抽出しましょう
●切り抜きはレイアウトと被写体をダイナミックに見せることができます

 

 

基礎

POINT

写真の大きさと配置が大切です

すべての写真を同じように扱ってはいけません

販促チラシに写真を配置するときには、ともするとすべての写真をできるだけ目立つように配置しようとしてしまいがちです。商品をなるべく目立たせたいという目的にはかなっていますが、全体のレイアウトを考えずに写真を配置してしまうと、かえって見づらい紙面になり、せっかく目立たせたかった写真も逆効果になってしまいます。

レイアウトに動きと規則性を持たせましょう

写真の数が多いチラシをレイアウトする場合には、写真の大きさに動きを付けて一番アピールしたいものを大きく扱い、それ以外の写真は主張しすぎない大きさで配置する必要があります。また配置する水平方向や垂直方向を揃えることで、紙面を整理してすべての商品に目が行き届くようにすることができます。
レイアウトの中で動きを持たせるのは最もアピールしたい1、2点の大きい写真に任せて、そのほかの写真は整然と並べることで、安定した視線誘導が可能です。

写真と視線誘導の関係

 

写真と視線誘導の関係のポイント

●必要な写真だけを大きく扱います
●整然とした配置がレイアウトを安定させます