最終更新日:2023年3月6日
ひびみっけは、橋梁・トンネルなどの点検で活用可能な画像診断サービスです。
- 国土交通省「点検支援性能カタログ」とNETIS(KT-190025-VE)に掲載されている点検支援技術です。
- 橋梁・トンネルなどのコンクリート構造物の画像の合成と損傷の自動検出を行うソフトウェアサービスです。
- 近接目視点検(ひびわれのチョーキングとスケッチ)の代替として省力化可能な技術です。
ひびみっけワークフロー概要
手順1 コンクリートを撮影する
ひびわれを検出するための撮影*1
- 三脚にカメラを固定して撮影
- ドローンでの撮影も対応可
チョークを検出するための撮影*1
- カメラを手持ちで撮影
- *1 当社提供の撮影ガイダンスどおりに撮影する必要があります。

手順2 ひびみっけソフトウェアを使って画像をアップロード
撮影した画像をパソコンに取り込み合成したい部材単位でフォルダにまとめ*2、ひびみっけソフトウェア*3を利用して画像を当社のクラウドにアップロードします。アップロード後*4、約60分程度で画像の合成と損傷の検出が完了します。
- *2 1フォルダの合成上限の初期値は60枚になっています。
- *3 ソフトウェアは無償提供しています。
- *4 アップロード後、クラウド上でのデータ保存期限は60日です。

ユーザー自ら編集・操作を行えます
手順3 処理結果をダウンロードし、結果の確認・編集
画像の合成と損傷の検出が完了した結果をダウンロードし結果を確認します。
結果に問題がなければ、処理した結果をソフトウェア上で購入*5します。
購入後、ソフトウェアが提供するさまざまな機能で編集を行い損傷が入った合成画像、ひびわれのCADデータ、もしくはひびわれ1本ごとの幅と長さが記載されたEXCELデータをダウンロードします。
- *5 25日締めで25日の2営業日後に請求書を郵送いたします。
点検業務でのご利用の流れ
初めてのお客さまはひびみっけサイトよりユーザー登録(無償)の上、ご利用願います。なお、登録には2~3営業日かかります。

STEP1 ひびみっけ活用現場の特定
「ひびみっけ」は、さまざまなコンクリート構造物の点検作業を効率化いたします。

トンネル

ボックスカルバート・シェッド

橋梁

建物
* コンクリート打ちっぱなしの表面に限る

防波堤(湾岸施設)

ダム・水路(河川施設)
「ひびみっけ」は、下表の○印のところは特に効率化が見込める現場です。説明列をご確認の上、選定ください。
- ひびわれ検出の場合
対象 | 撮影機材 | 適応性 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|---|
橋梁 | 上部工 | 床版 | カメラ | ○ | 真下に足場を確保できる環境ならば撮影が可能です。 |
ドローン | △ | 暗所でのドローン撮影は画像にひびわれが写らない事があります。 条件:撮影する場合はフラッシュなどの光源を加える事を推奨します。 |
|||
主桁・横桁 | カメラ | △ | T桁などの凹凸構造物は撮影枚数が多くなります。また、桁の側面は撮影困難でご利用に向きません。 条件:桁の下面のみ撮影可能です。 |
||
ドローン | △ | T桁などの凹凸構造物は撮影枚数が多くなります。また、桁の側面は撮影困難でご利用に向きません。 条件:撮影する場合はフラッシュなどの光源を加える事を推奨します。 |
|||
下部工 | 橋脚・橋台 | カメラ | △ | 条件:距離を取って撮影角度が20度以内の対象物ならば適応可能です。 高橋脚についてはドローンをお薦めいたします。 | |
ドローン | ○ | ご利用に適しています。 | |||
路上 | 高欄・地覆 | カメラ | △ | 条件:距離を取って撮影角度が20度以内の対象物ならば適応可能です。高橋脚についてはドローンをお薦めいたします。 | |
ドローン | ○ | ご利用に適しています。 | |||
RC床版橋 | カメラ | ○ | 足場を確保できる環境ならば撮影が可能です。 | ||
ドローン | ○ | 日中の明るい時間ならば撮影が可能です。 | |||
カルバート・溝橋 | カメラ | ○ | ご利用に適しています。溝橋の場合、撮影距離が1.5m以上ある対象物を推奨いたします。 | ||
トンネル | カメラ | ○ | ご利用に適しています。また、撮影を効率化する機材も提案可能です。 | ||
ダム | ドローン | ○ | ご利用に適しています。 | ||
その他 | ー | ー | 平面のコンクリート構造物ならば対応可能です。 上記に記載がない構造物については問い合わせフォームよりご相談ください。 |
STEP2 見積もり
ひびみっけご利用に必要な見積もりは「撮影機材」と「ひびみっけの解析費用」のみでご自身で見積もれます。
1. 撮影機材*6

- *6 すでに機材をお持ちの場合は不要
2. ひびみっけ解析費用

1. 撮影機材について
機材をお持ちの方
お持ちの機材が下記条件を満たしているかご確認ください。
チョーク検出:コンパクトデジタルカメラもしくはデジタル一眼カメラのご利用が可能です。
ひびわれ検出:デジタル一眼カメラ(APS-C以上)、もしくはドローンによるご利用が可能です。
ご参考までに必要撮影機材と当社品参考例は以下です。(ドローンは撮影ガイドラインをご参照ください。)
対象 | 必要撮影機材 | 当社品参考例 |
---|---|---|
チョーク検出 | コンデジor一眼カメラ | ー |
SDカード | ー | |
予備バッテリー | ー | |
ひびわれ検出 | デジタル一眼カメラ | FUJIFILM X-S10(カメラ本体) |
レンズ | 標準ズームレンズ*7 「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」 | |
望遠ズームレンズ*7 「XC50-230mm F4.5-6.7 OIS II」 | ||
フラッシュ | EF-42(7.3mまで)または EF-60(10.5mまで) | |
リモートレリーズ | RR-100 | |
予備バッテリー | NP-W235 | |
三脚 | ー | |
SDカード | ー |
対象 | 必要撮影機材 | 当社品参考例 |
---|---|---|
トンネル専用機材 | GigapanEPIC-PRO | 当社代理店までお問い合わせ下さい |
オートフォーカスレーザー | 富士フイルム貸し出し品 |
- *7 被写体までの適正距離(m)
XC15-45mm
0.1mmのひびわれの場合:1.1m~3.5m
0.2mmのひびわれの場合:2.3m~7.1m
XC50-230mm
0.1mmのひびわれの場合:3.9m~18.2m
0.2mmのひびわれの場合:7.9m~36.4m
機材の購入をご検討いただいている方
機材一式を購入検討いただいている方は、当社営業代理店より提案をさせていただきます。
また、トンネル専用撮影機のGigapanについても営業代理店にお問い合わせください。
なお、ドローンの購入については対応していません。
当社営業代理店株式会社ムサシの以下のサイト下段にある「お問い合わせより」ご連絡願います。
機材のレンタルをご検討いただいている方
機材のレンタルをご検討いただいている方は、下記のリンクより資料をご確認の上、
資料の2ページ目右下にあるお問い合せ先にお申し込みをお願いいたします。
2. ひびみっけ費用の見積もり
ひびみっけは解析した画像の枚数に応じて課金を行うサービスです。
以下のエクセルに撮影対象の縦と横の構造物の大きさ(m)とカメラの画素数を入力いただくと、枚数・金額のご試算が可能です。
- * あくまで概算のため、実際の撮影時と前後する場合はございます。
トンネル

トンネル試算表(ひび+チョーク)
XLSX: 159KB
3. 撮影・ひびみっけ操作を含めたお見積もり
撮影~ひびみっけ操作~調書作成までなどを委託したい場合は、ひびみっけHPのひびみっけ「マイスター」さまに直接お問い合わせ願います。
STEP2.5 新技術提案資料の作成
新技術の活用時に作成する計画書の一例です。参考までにご活用ください。

点検支援技術使用計画書(サンプル)
DOCX: 7.5MB
STEP3 現場撮影
撮影については以下の撮影ガイダンス・動画を用意しています。撮影前の学習用途でもご利用ください。
撮影ガイダンスの設定で撮影しないとひびわれが写らない可能性があるため、必ずガイダンスどおり撮影ください。
撮影ガイダンス基本編
1. デジタル一眼カメラでひびわれ撮影:ひびわれをデジタル一眼カメラで撮影する場合に必ずご確認ください。

撮影動画(橋梁・床版編)
2. ドローンでひびわれ撮影:ひびわれをドローンで撮影する場合に必ずご確認ください。

「ひびみっけ」向けドローン撮影ガイダンスVer1_2

ガイダンス説明動画
3. コンデジまたは一眼カメラでチョーク撮影:チョークをコンデジまたは一眼カメラで撮影する場合にご確認ください。

撮影ガイダンス基本編
1. ボックスカルバート・溝橋向けコンテンツ:ボックスカルバートを例にした実践的な撮影方法を確認可能です。橋梁撮影する場合も参考になります。

2. トンネル向けコンテンツ:トンネルに特化した実践的な撮影方法を確認可能です。
自動雲台の購入については機材紹介に記載の営業代理店にお問い合わせください。

撮影動画(トンネル編)
- * 市販の自動雲台と、オートフォーカスレーザー(当社製作)を用いた撮影手法です。
ご利用の際はお問い合わせください。
STEP4 撮影画像の合成確認

STEP3で撮影した画像の合成確認の操作マニュアルです。
合成エラーになった場合の対処方法も解説しています。
現場での撮り漏れ確認や、アップロード前に合成チェック・撮り過ぎた不要画像を間引くためにご利用ください。
合成チェッカー操作ガイド
PDF: 2.0MB
STEP5 ひびみっけソフト操作
画像アップロード後の基本的なひびみっけソフトウェアの編集マニュアルを確認することができます。