このウェブサイトはクッキーを使用しています。このサイトを使用することにより、プライバシーポリシーに同意したことになります。

日本
ホーム 個人のお客さま 動物と富士フイルム 犬がかかりやすい病気 犬がかかりやすい病気:心臓病
聴診器を当てられている犬

犬がかかりやすい病気 : 心臓病

心臓病とは

わんちゃんの高齢化に伴い、増加していく心臓病。中でも、特に多いのが僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)です。心臓の中にある「僧帽弁」と呼ばれる弁がうまく閉じなくなり、心臓内で血液が逆流してしまう病気です。
「元気がない」「疲れやすくなった」「呼吸が早い」「咳が続いている」などの症状が見られたら、僧帽弁閉鎖不全症の可能性もありますが、初期のころはご家族さまでは気が付きにくいケースも。そのまま病気が進むと命に関わる心配もあるので、健康診断などで、わんちゃんの心臓の状態を定期的にチェックすることが大切です。

心臓病に見られる症状

わんちゃんは高齢になるにつれ、心臓病が増加します。このような症状が見られたら「心臓病」かもしれません。
下記のうち、どれか1つでも気になることがあれば、検査を受け、早期発見を心がけましょう。

  • なんとなく元気がない
  • 疲れやすくなった
  • 食欲が落ちた
  • 咳が続いている
  • 運動後、すぐ息切れする
  • 安静時呼吸数が多い(40~50回 / 分)
ぐったりした犬
心臓病になりやすい犬種
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
マルチーズ
チワワ
トイ・プードル

その他にも、ダックスフンド、シーズー、パピヨンなど。高齢のオスや比較的小型犬に多くみられます。

血液検査で心臓の状態を予測することができます

わんちゃんと楽しく豊かな生活を送るために、
年に1~2回は動物病院へ行き、健康診断を受けましょう!

特性の異なる検査項目
検査項目検査結果
ANPうっ血性心不全のリスクを判定します
NT-proANP
NT-proBNP心筋症の早期発見や弁膜症の重症度判定に利用します
心筋トロポニンⅠ心筋細胞の傷害(心筋梗塞や心筋炎)を判定します

 

Q & A

A. 僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)です。

A. 僧帽弁の開閉が上手くいかず、血液が逆流するためおきる疾患です。

正常
正常の心臓の図
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症の心臓の図

A. 心臓に負担がかかっている状態なので、心臓病の薬を飲んだり、重症の場合は手術をすることで、症状の緩和につながることが多いです。

A. 聴診・胸部レントゲン検査・心臓の超音波(エコー)検査・血液検査などを行い、心臓のサイズや心機能状態を確認します。主治医の先生へご相談ください。

監修:大塚駅前どうぶつ病院 心臓メディカルクリニック 院長 堀 泰智 先生

本記事は掲載日時点の情報であり、記事の内容や、施設名、所属、役職などは最新の情報とは異なる場合があります。