家族のように大切なわんちゃん。ご家族さまなら誰もが、ずっと元気でいてほしいと思いますよね。そこで、定期的に健康診断を受けることをお勧めします。
わんちゃんは不調を言葉で伝えることができません。このため、ご家族さまが気が付かないうちに病気が進んでいる可能性もゼロではないのです。
定期的な健康診断は、病気の早期発見・早期治療にとても大切。また、普段の「基準値」を把握しておけば、体調不良時との違いも分かりやすくなります。

健康診断を受けたわんちゃんのうち、基準範囲外の数値*¹が認められたのは、全年齢で見ると75％、シニア（7歳以上）だけに絞ってみると81.7%にも上ります*²。

• *1 富士フイルムVETシステムズ設定の参考基準範囲から外れた値
• *2 2024年2月～8月に富士フイルムVETシステムズに依頼された犬の生化学19項目の結果より

蚊によって運ばれてくるフィラリアという寄生虫が、わんちゃんの体に入り込み、心臓や肺動脈に寄生することで引き起こされる病気です。症状としては、「咳をする」「食欲がない」「元気がない」「呼吸が苦しそう」などが挙げられます。病気が進むと「尿に血が混じる」「お腹がふくらむ（腹水）」 といった症状が見られ、ひどい場合は命を落とす危険もあります。

この病気は、フィラリアが寄生してから何年もかけて進行するため、感染初期の段階ではご家族さまからは分かりにくいものです。症状が出てから気が付き、病気が進んでしまっていることも珍しくないのです。そこで、まずは年に1回、健康診断などで検査をすることが大切。血液検査、超音波やレントゲンの検査で感染しているかどうかが分かります。感染していなければ、しっかりお薬を飲むことで予防することができます。

こんな症状が1つでも見られたら、かかりつけの病院へご相談ください。

• 食欲がなくなる
• 嘔吐がある
• 動きたがらない
• 水をたくさん飲むようになった
• 痩せてきた

大型犬は小型・中型犬に比べ、成犬までの成長が遅く、老化が早いと言われています。

監修：岐阜大学 名誉教授　鬼頭 克也　先生

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