このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
現在、新型コロナウイルス感染防止策として、入院患者様とそのご家族や知人との面会を制限している医療機関が多くあります。
このような状況の中で、厚生労働省からはオンライン面会の導入を促進する通知「高齢者施設等におけるオンラインでの面会の実施について(令和2年5月15日)」が発行され、また自治体によってはオンライン面会支援事業補助金などの補助対象となるケースもあります。*1
オンライン面会を導入することで、入院患者様と家族や知人との接触を減らすだけでなく、医師、看護師を含めた病院職員との接触も減らすことに繋がります。
また患者様に対しては、ご家族や知人と画面を通しての面会を提供することができ、心のケアに繋がります。
オンライン面会は大きく分けて、以下の2つがあります。
来院した家族や知人が面会ルーム等にあるタブレット端末やPC端末を使って、病棟の入院患者様とビデオ通話を行います。
家族や知人がインターネット経由で、病棟の入院患者様とビデオ通話を行います。
オンライン面会を行うためには、病棟(病室)に無線LANの電波が届く環境が必要になります。
また施設内ネットワークの一部をオンライン面会用に利用するなど、ネットワークの設計や設定変更なども合わせて必要になります。
既に病棟用無線LAN設備がある場合でも、病室内への電波到達のためのアクセスポイント増設や設定変更が必要になるケースが殆どです。
無線アクセスポイントは、複数のチャネル・SSIDを設定でき、オンライン面会だけでなく電子カルテや患者様向けWi-Fi提供まで共用するケースが多くあります。
そのためCPU処理能力が高いビジネス向けモデル且つ、最新規格のWi-Fi6対応モデルを推奨致します。
PoEスイッチは、イーサネットの通信ケーブル(LANケーブル)を介して無線アクセスポイントへの電源供給が行えるスイッチです。
PoEスイッチの導入により、無線アクセスポイントの設置場所に100Vコンセントなどの電源設備が不要になります。
施設外とインターネットを介したオンライン面会を提供する場合には、インターネットアクセスのためのルータが必要になります。
また院内ネットワークとの接続などが考えられる場合には、セキュリティ強化のためにNGFW(Next Generation FireWall:次世代型ファイアウォール)の導入を推奨致します。
ビデオ通話ツールには、一般的にZoomやGoogle Meetなどが使われます。またインターネットを介さずにローカルエリアのみで利用するためのツールもあります。
無線LANを構築する場合には、無線アクセスポイントを最適に配置するために、事前のサイトサーベイという作業が重要になります。
サイトサーベイを実施することで、電波干渉を防ぎ、電波が届かない場所を極力無くした最適な無線LAN環境の構築をおこなうことが可能です。
弊社では、サイトサーベイを含めまして、無線LANの設計から構築までをトータルでご提供致します。
また保守フェーズでは、リモートメンテナンスやオンサイトサポート、監視サービスを含めたワンストップ&トータルサポートをご提供致します。