この1台が、診療のフローを変える。
院内で測定しその場で結果を確認、ご家族への説明までワンストップに。
新たに誕生したDRI-CHEM AU20Vが診療フローをより快適な姿へと導きます。






試薬はカートリッジのみで、装置にセットするだけ。希釈が必要な項目も、装置側が判別し自動希釈。タッチパネルの開始ボタンを押せば、約10分で測定を行えます。


- *1 24℃時。使用環境温度によっては測定時間が前後する場合があります。
富士ドライケムNX700V・NX600Vシリーズなどの臨床化学分析装置とオートチップ、 検体容器(富士チューブ)が共用可能。
あらゆる操作ボタンや、設定・測定に関する情報をカラー表示のタッチパネルに集約しました。測定中は、結果までの残り時間を大きく表示。ひと目で分かりやすく、直感的に扱うことができます。

測定中(残り時間表示)

結果画面
カレンダー

インタビュー:田中氏
院内の簡便な免疫反応測定を実現した動物用免疫反応測定装置「富士ドライケムIMMUNNO AU10V(以下、AU10V)」の登場から12年。動物医療の進歩やお客様の声を受けて、「富士ドライケムAU20V(以下、AU20V)」へと進化した。開発プロジェクトを率いた田中良憲に、AU20Vの特徴や活用方法などを聞いた。

- 反応カップ①に検体が分注され、検体と界面活性剤が混合されます。続いて反応カップ②に反応カップ①の混合液が分注され、蛍光粒子で標識された抗SAA抗体が検体中のSAAと反応します。このとき、反応液中のSAA濃度に比例して蛍光粒子抗体へのSAA結合量が増加します。
- 反応液が免疫反応流路内に送液されます。流路内に設けられた金薄膜上にはもう一つの抗SAA抗体が固定化されており、蛍光粒子抗体・SAA複合体量に比例して、金薄膜上の抗SAA抗体に捕捉されます。レーザー光が照射され、SPF法により得られた蛍光シグナルを計測し、これをSAA濃度に変換することで、測定結果が得られます。
抗原抗体反応を用いた免疫反応では、検体中のより微量な分子マーカーを測定することができますが、目的とする標的物質以外の影響を抑制することが重要です。本システムでは、蛍光粒子で標識された標的物質を、試薬下層の金膜上に捕捉。金膜の下層からレーザー光を照射し、捕捉された蛍光粒子のみを発光させることで、洗浄工程(B/F分離*3)を不要に。このSPF法の技術により、免疫反応測定の小型・短時間化を実現しました。

- *2 SPF:Surface Plasmon Fluorescence(表面プラズモン蛍光)
- *3 B/F分離:「抗体と結合した物質」(Bound)と「結合しなかった遊離の物質」(Free)を分離すること。

内臓型肥満細胞腫のネコにおけるSAA推移の一例
「モニタリングでの活用」
ネコSAAはさまざまな疾患の診断補助や治療効果判定に活用されています。 初診時・治療開始時のSAA測定値を把握し、その後の変化の有無を追うことが、診療へ活かすポイントとなります。
- *治療前にはSAA低値(測定範囲下限以下)であったネコの症例では、化学療法中にSAA高値を認め、骨髄抑制による感染の可能性を検出した。
引用:故・玉本隆司先生 より
緊急時の検査も血漿ですぐに対応。時間と手間を省き、スムーズな検査をお手伝いします。
QRコード*4による自動校正で、面倒なキャリブレーションも不要です。
- *4 QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
| 検査項目 | 動物種 | 血清 | 血漿 | 測定検体量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| SAA 血清アミロイドA | 〇 | 〇 | 10μL | 血清・血漿は自動希釈 | |
| PRG プロゲステロン | 〇 | 〇 | 100μL | ||
| T4 サイロキシン | 〇 | 〇 | 100μL | ||
| TSH 甲状腺刺激ホルモン | 〇 | 〇 | 100μL | ||
| COR コルチゾール | 〇*5 | 〇 | 20μL(未希釈の場合100μL) | 血清・血漿は自動希釈 | |
| TBA 総胆汁酸 | 〇 | 〇 | 100μL |
2025年7月版
- *5 設定によりCOR血清は希釈測定、希釈なしの通常測定いずれも可能です
- 販売名
富士ドライケム AU20V
- クラス分類
動物用一般医療機器
- 届出番号
7動薬第250号
以下より、動物用医薬品等データベースに掲載されている添付文書をご確認いただけます。













