「染色用色素」とは
樹脂や繊維など、特定の素材を染色するために用いる色素を「染色用色素」と呼びます。染色とは、繊維や樹脂などに染料や色素をものにしみこませて着色することです。このような状態を、科学的には「吸着」と言い、染料などの色素で起こる場合には特に「染着」ともいいます。
染料は、種類によって溶解性や、繊維との相性が異なります。下記に染色用の染料の種類と、その特徴を示します。
染料と繊維との相性
(引用:「染色」って何?ーやさしい染色の化学ー 繊維応用技術研究会編)
染料 | 水溶性 | 対象繊維 | 繊維との結合の種類 |
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酸性染料 | 可溶 | 羊毛、絹、ナイロン | ファンデルワールス結合、水素結合、イオン結合 |
カチオン染料 (塩基性染料) |
可溶 | 羊毛、絹、アクリル | ファンデルワールス結合、水素結合、イオン結合 |
分散染料 | 難溶 | アセテート、ポリエステル | 非晶領域に沈着(ファンデルワールス結合、水素結合) |
直接染料 | 可溶 | 木綿、麻、再生セルロース | ファンデルワールス結合、水素結合 |
反応性染料 | 可溶 | 木綿、麻、再生セルロース | ファンデルワールス結合、水素結合、共有結合 |
建染染料 | 不溶 | 木綿、麻、再生セルロース | 非晶領域に沈着(ファンデルワールス結合、水素結合) |
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