「機能性色素」とは
「機能性色素」は、エレクトロニクスや情報記録、ディスプレイ分野などの先端技術分野で使用される、着色以外の機能物性を併せ持つ色素です。繊維や樹脂を染色することに特化した従来の染料・顔料と区別するために名づけられました。
染色用染料では繊維への染着性や堅牢性といった機能が重要でしたが、新たな分野では、外部刺激による変色・発色、光伝導性、昇華性、特定波長の吸収、蛍光・発光、二色性、増感作用やエネルギー移動といった、用途に応じた特性が付与されます。
「機能性色素」の応用分野
下記のような分野で使用されています。
ディスプレイ分野

- カラーフィルタ
- 偏光フィルム (二色性色素)
- 有機ELデバイス
- 電子ペーパー
プリンター分野

- インクジェットプリンタ用インク
- 感熱記録紙
- 偽造防止インク
- 熱転写インクリボン
光記録メディア

- CR-R
- DVD-R
- BD-R
化粧品分野

- 紫外線防止剤
- 光輝材料
- 染毛剤
エネルギー変換分野

- 有機太陽電池
- 有機半導体
- 色素レーザー
医療・バイオ系分野

- 臨床検査試薬
- レーザー治療
- 蛍光標識
富士フイルムの「機能性色素」
富士フイルムでは、1934年にフィルムの開発・製造を始めて以来、色の研究を絶えず続けてきました。近年では、これらの色材技術を応用し、インクジェットプリンタ用インク、染毛剤用染料、カラーレジスト用色素など、さまざまな製品へ展開してきました。色材技術のベースとなる吸収波長の制御はもちろん、分野・用途に応じた特性付与まで、お客さまのニーズにあった材料を選択・ご提案いたします。
製品の例
こちらに記載のない分野・用途でも対応可能なものがあります。お問い合わせください。