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日本

v-LIP-P上昇の解釈について

このコンテンツは獣医療従事者向けの内容です。

【はじめに】

犬の膵炎は日常の診療においてしばしば遭遇する一般的な疾患である。膵炎の病態は、軽度の消化器症状(嘔吐、下痢など)や腹痛などの非特異的臨床症状を呈する症例から、多臓器不全や播種性血管内凝固(DIC) に陥り死の転帰となる症例まで様々である。そのため正確な診断を下し、適切な治療を実施することが重要である。本項では、膵炎の診断に用いられるトリグリセライド法を採用したドライケミストリー法によるリパーゼ活性測定法(富士ドライケムスライドv-LIP-P、以下v-LIP) の測定値の解釈について述べる。

執筆:成田桃子先生(湯木どうぶつ病院)、湯木正史先生(湯木どうぶつ病院、名古屋ベテリナリーコンサルテーション)