デジタイゼーションとは?DXやデジタライゼーションとの違いのほか、事例・具体例などを徹底解説!

2023.07.27

デジタイゼーションとは?
DXやデジタライゼーションとの違いのほか、事例・具体例などを徹底解説!

デジタイゼーションとは?DXやデジタライゼーションとの違いのほか、事例・具体例などを徹底解説!

「デジタルトランスフォーメーション(DX)」というキーワードにビジネスシーンでも大きな注目が集まり、改めてデジタル化に取り組んでいくことの必然性が増してきています。その一方で、DXのように全社横断的に改革を進行することは、対象範囲や対象規模が大きく、すぐに具体的な施策を実現することが難しいという声も多くあります。

そこで知っておきたいのが、「デジタイゼーション」です。まずデジタイゼーションに着手することで、デジタル化の実現を段階的に上手く進めていくことが可能となります。

この記事では、デジタイゼーションの概要のほか、「デジタライゼーションやDXとの違いは?」「具体例や事例は?」といった疑問点の解消まで、実践への助けになるような情報を、幅広く解説していきます。

デジタイゼーションを促進するソリューションも併せて紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

デジタイゼーション(Digitization)とは、一連の業務全体を対象とするのではなく、まずは特定の組織や個人の範囲内のアナログ的な作業に対し、デジタル化を推進することを指します。

いきなり全社的なデジタル化を推進しようとすると、改善の規模が大きいがゆえに実装の期間が長くなり、効果を享受できるまでに時間を要します。また、全ての従業員がデジタル環境に精通しているわけではないため、個々人のIT活用力の度合いによって自社内で情報格差が生じないように、段階的にデジタル化を推進していくことが不可欠となります。

こうした二点から、デジタル化への入口・起点として、デジタイゼーションが存在しています。

デジタイゼーションはDX実現への第一段階

デジタイゼーションの先には、「デジタライゼーション」と「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が存在します。以下のイメージ図のような概念のもと、デジタル化への段階が存在します。

デジタル化の段階

※出典:DX推進に関する最新動向調査レポート2021 パーソルホールディングス(株)をもとに弊社にて作成

先程の説明を言い換えると、いきなりDXを実現しようとするのではなく、それに適した環境や風土の形成が必要になるため、段階的に行っていくことが必要なります。また、DXの前段階に当たるデジタライゼーションの実現には、一連の業務プロセスに於ける個々の業務のデジタル化が欠かせません。そのため、まずはデジタイゼーションを第一段階とし、特定の組織や個人の範囲内のアナログ的な作業からデジタル化に着手していくのです。

経済産業省によるデジタイゼーションの定義

先程のイメージ図は当社で作成したものですが、経済産業省でも「DXレポート2」を公開し、その中で以下のように言葉を定義しています。

デジタイゼーション アナログ・物理データのデジタルデータ化
デジタライゼーション 個別の業務・製造プロセスのデジタル化
デジタルトランスフォーメーション 組織横断/全体の業務・製造プロセスのデジタル化、“顧客起点の価値創出”のための事業やビジネスモデルの変革

参考:DXレポート2 中間取りまとめ(概要)(令和2年12月28日)別窓で開きます

これを見ても、「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション」が段階的な構造になっていることが分かります。それでは、デジタイゼーションとデジタライゼーションやデジタルトランスフォーメーションとの違いを、もう少し詳しく見ていきましょう。

デジタイゼーションとデジタライゼーションの違い

デジタライゼーション(Digitalization)とは、特定の組織や個人の範囲内の作業を超え、社内外のさまざまな組織の協力体制のもと、一連の業務フローや業務プロセスの全体をデジタル化することを示します。

つまり、デジタイゼーションとデジタライゼーションの違いとは、DXの実現に向けた段階の差、及び、デジタル化を促進する対象範囲や対象規模の差となります。デジタイゼーションは第一段階として、特定の組織や個人の範囲内のアナログ的な作業を効率化していくものです。デジタライゼーションは第二段階として、一連の業務フローや業務プロセスの生産性を向上していくものとなります。

デジタライゼーションでは、既存の業務プロセスを維持するようなことはせず、デジタル化によって業務プロセスの全体を最適化していきます。例えば、RPAによる業務の全自動化などが、一般的にデジタライゼーションの取り組み例によく挙げられます。

デジタイゼーションとデジタルトランスフォーメーション(DX)の違い

デジタルトランスフォーメーション(DX、Digital Transformation)とは、業務フローや業務プロセスのデジタル化を超え、デジタル技術を企業内で最大限に活用することで、自社の企業風土やビジネスモデルに変革を促すことを示しています。デジタル化を導入することへの、企業が目指すべき一つの到達点となります。

つまり、デジタイゼーションとデジタルトランスフォーメーションの違いとは、DXの実現に向けた段階であるか目標であるかの差、及び、業務であるか事業であるかの変革の視座感の差となります。デジタルトランスフォーメーションは第三段階の最終目標として、自社の事業活動全体に大きな変革を及ぼし、事業に於ける競争の優位性と成長の持続性を強化していくものとなります。

デジタルトランスフォーメーションでは、自社内のデジタル化の推進によって培ったノウハウを、自社が提供している製品やサービスへと組み込み、市場に新たな付加価値を提供するようなレベルを志向します。また、個々の従業員が日常的にデジタル化の更なる効用を検証・実践し、「一人ひとりの変革への意識」が「全社の挑戦への風土」を形成しているような状態を理想とします。

以上、デジタイゼーションの概要をご説明しました。DXやデジタル化の起点として、デジタイゼーションは重要な位置づけとなりますが、それに当たって「複合機で簡単・便利に実現できるDX」のソリューションを当社は提供しています。自社のITリテラシーや専門性の不足などがデジタル化へのハードルになる場合、複合機を活用したソリューションの導入が有効策になる可能性がありますので、以下からぜひ資料をダウンロードしてみてください。

次に、デジタイゼーションの具体例を説明していきます。また、デジタイゼーションだけではなく、そこからデジタライゼーション・デジタルトランスフォーメーション(DX)と段階を踏んでいくと、どのようなイメージでデジタル化が進展していくのかも併せてご紹介します。

【デジタイゼーションの具体例】

  1. 文書管理
  2. 一般事務領域やバックオフィス領域の作業
  3. 営業活動

1.文書管理

アナログ的な作業の代表例として、帳票や資料などの紙文書の保管・管理があります。こうした文書管理の領域でも、以下のように段階的にデジタル化を推進していくことができます。

段階 導入例のイメージ
デジタイゼーション オフィス内のキャビネットに保管している帳票や資料などの紙文書を、スキャンソリューションによって電子文書に変換する。
デジタライゼーション 文書管理システムやクラウドストレージを導入し、電子文書を全社で一元的に管理・活用できる仕組みを構築する。
デジタルトランスフォーメーション 生産性向上に寄与する文書管理の理想像を図式化・体系化し、自社の文書管理規定に基づき、他社へノウハウを提供できる状態を実現する(コンサルティングサービスによる収益拡大など)。

段階ごとに導入例のイメージを記載しましたが、文書管理のデジタル化はどの企業にも当てはまる問題です。もしお悩みの場合、以下の資料も併せてご覧ください。

また、上記の導入イメージ内のソリューションに興味がある場合、以下を参照ください。

2.一般事務領域やバックオフィス領域の作業

一般事務領域やバックオフィス領域でも、アナログ的な作業が存在しているケースがよくあります。また、人手不足などの問題・課題もあり、デジタル化の推進が最も求められる領域でもあります。

段階 導入例のイメージ
デジタイゼーション 紙の帳票を用いて処理していた作業を、業務システム・業務クラウドを導入して電子上で実施する。
デジタライゼーション 自社内の協力体制を再設計し、複数の組織間の申請・承認などを、ワークフローシステム上で運用できる仕組みを構築する。
デジタルトランスフォーメーション 電子上で完結できる体制を設け、一般事務領域やバックオフィス領域のテレワークやハイブリッドワークの導入の仕方を、セミナーなどで外部に講演できる状態を実現する(自社のブランドイメージの向上など)。

デジタル化を実施する際、よく対象に上がるのが両領域となります。もし御社でもバックオフィス改善の進め方にお悩みの場合、以下の資料も併せてご覧ください。

また、上記の導入イメージ内のソリューションに興味がある場合、以下を参照ください。

3.営業活動

コロナ禍を契機とし、営業活動の在り方も大きく変化してきました。訪問面談からオンライン面談へと変化するなど、従来はアナログ的なものとみなしていなかった領域に於いても、デジタル化の普及・採用が進んでいます。

段階 導入例のイメージ
デジタイゼーション 取引先とのアポイントに当たり、対面型の訪問での面談ではなく、非対面型のオンライン上での面談を実施する。
デジタライゼーション 電子契約サービスによる契約締結の電子化や、kintoneでの顧客管理・販売管理など、一連の営業活動を効率的・効果的に運用できる仕組みを構築する。
デジタルトランスフォーメーション 自社の営業活動をロールモデル化・事例化し、営業生産性の向上につながったツールを、自社自身でも取引先に販売・提供する(外部企業とのアライアンスなど)。

営業生産性の向上を目的に、当社が取り組んだペーパーレス化・デジタル化の実践事例を、資料にして公開しています。参考になると思いますので、以下よりダウンロードしてみてください。

また、上記の導入イメージ内のソリューションに興味がある場合、以下を参照ください。

デジタイゼーションをさらに明確にイメージできるよう、いくつかの事例をご紹介したいと思います。実践に向けた具体的なイメージが湧いてくるかと思いますので、当社の事例と、当社のお客様の事例の二点をぜひご覧ください。

富士フイルムビジネスイノベーションの事例

当社でデジタル化に取り組んだ際は、まず営業部門が対象領域となりました。部門全体で取り組んでいた営業生産性の向上の一環として、出力されている紙の量の削減を目指すことにしたのです。紙のせいで業務に自由がなくなっている現状を変えることで、「いつでもどこでも営業できる」ようにすることを方針に、デジタル化を進めていきました。

「あるべき姿」になることを妨げていた原因(例)

あるべき姿を策定し、その実現を妨げていた要因を添付のように整理しました。ここから実際に解決策の選定・導入を進めていきましたが、こちらの内容の詳細は資料として公開しています。以下からダウンロードできるので、ぜひ参照してみてください。

当社のお客様の事例

当社のお客様は、デジタル化によって組織間の連携速度や連携品質の向上に成功しました。請求書の支払業務では、経理部に対して紙の請求書が各組織からさまざまな方法で届くため、受付確認が非常に煩雑な状況となっていました。そのため、受付方法の標準化やデジタル化を検討し、生産性の改善に着手しました。

まずはkintone上に支払依頼の社内帳票を簡単に作成できるアプリを設計し、さらにDocuWorksを併せて導入しました。それらの二点により、支払依頼の申請書と請求書のスキャンファイルを、各組織がまるで紙と変わらない感覚で回付できる仕組みを形成しました。結果的に生産性の向上のほか、各組織も抵抗感なくスムーズにデジタル環境へ移行することができました。

以上、二点の事例をご紹介しました。このようにデジタイゼーションは、まずは紙の文書を通じて行っている業務を対象にするのが、上手に推進していくコツとなります。ペーパーレス化の一環にもなるので、その他のお客様の事例も以下の記事で参照してみてください。

記事の最後に、デジタイゼーションを成功させるためのポイントをご紹介します。デジタイゼーションは取り組みやすく、ある程度の効果も期待できるため、成功させるポイントをしっかり把握して早期に着手していきましょう。

既存のシステムやプロセスを上手く活用する

繰り返しになりますが、デジタル化は段階を踏んで実現していくことが重要です。そのため、デジタイゼーションの段階では、既存のシステムやプロセスの中で利用できるものはなるべく上手く活用し、本当に効果を創出できる箇所に限ってデジタル化を図りましょう。

ゼロベースで一から業務を再構築してしまうと、負担も時間も重くかかってきます。ツールを選定する際にも、既存のシステムやプロセスに組み込みやすいかどうか、そういった基準をもって検討するようにしてください。

当社では、デジタイゼーションにもつながるいくつかのソリューションに於いて、最適なツールを選定するための比較シートを公開しています。以下のページから御社の志向するものに合ったものをダウンロードし、ぜひ活用してみてください。

導入から展開までなるべく時間をかけない

デジタイゼーションの段階では、基本的に先を見据えて取り組んでいく必要があります。ここでいう「先」とは、デジタライゼーションやデジタルトランスフォーメーション(DX)のことです。自社内でデジタル化を進めるのであれば、これら二点に早期に着手できるように、デジタル化のプロジェクトを推進していくことが重要になってきます。

そのため、デジタイゼーションに長い時間をかけるのはあまり好ましくなく、きちんとスケジュールを明確にしながら、デジタライゼーションやDXへの確実な計画を策定していきましょう。

デジタイゼーションとは、一連の業務全体を対象とするのではなく、まずは特定の組織や個人の範囲内のアナログ的な作業に対し、デジタル化を推進することを指します。

デジタイゼーションの先には、デジタライゼーションとデジタルトランスフォーメーション(DX)が存在し、これらの三つでデジタル化への段階を形成しています。デジタイゼーションの段階では、まずは紙の文書を通じて行っている業務を対象にするのが、上手に推進していくコツとなります。

デジタイゼーションの段階では、既存のシステムやプロセスの中で利用できるものはなるべく上手く活用し、また、導入から展開までなるべく時間をかけずに進めていきましょう。

デジタル化の進め方にお悩みの場合、当社のこれまでの実績やノウハウに基づいて支援することが可能ですので、以下のお問い合わせフォームから、ぜひお気軽にご相談ください。

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