グリーンコープ生活協同組合ふくおか（以降「グリーンコープ」と記載）は、西日本を中心に約42万人の組合員が参加する一般社団法人グリーンコープ共同体に所属しており、約20万人の組合員で構成されています。
「いのちを大切に」「安心・安全な食べものを子どもたちに」という思いを原点に、地域に根ざした活動をしています。組合員自らが商品開発や産地直送の事業に携わり、農家や生産者と協力しながら、食の安全・環境保全・福祉・エネルギー・子育て支援など幅広い分野で事業を展開しています。
また、近年は生活困窮者支援や子どもの居場所づくり、自然エネルギーによる発電事業など、社会課題の解決にも積極的に取り組んでいます。

グリーンコープとしては、食の安心・安全を基盤に、環境への配慮を重視した取り組みを継続的に実施しています。具体的には、CO₂排出量削減やリサイクル推進を目的とした「4R（リフューズ・リデュース・リユース・リサイクル）運動」として、再利用可能な瓶・トレーの活用、環境負荷を低減する包材への切り替えなど、持続可能な社会づくりに向けた取り組みを進めています。これらの活動は、組合員の声を反映しながら、子どもたち、未来の世代に安心・安全な暮らしを残したいという母親たちの想いから生まれています。
グリーンコープが「食」と「環境」を一体として捉える背景には、環境の悪化が食の安全を脅かすという危機感があります。気候変動や生態系の破壊は、農作物の品質や収穫量に影響を与え、安心して食べられる食品の供給を困難にします。だからこそ、環境への取り組みは食の安全を守るための根幹であり、両者は切り離せない関係にあります。

また、グリーンコープでは、脱原発の理念に基づき太陽光発電所を糸島市などに設置し、EV車の導入と合わせてCO₂を排出しない電力活用を進めています。また、災害支援や植林活動などの地域づくりへの貢献も行っています。朝倉市では地元の木を使い板倉構法で地域に開かれた施設の整備や、木のおもちゃ・木製弁当箱の普及、毎月開催する「木育^※カフェ」を通じて、子育て支援と環境教育を融合させた活動も行っています。

このような環境への取り組みを行う中で、社会や組合員に対してだけでなく、日々の業務においても環境につながる取り組みがないかは、常に課題意識を持っていました。 ※ 幼少期に木や森、人との関わりを経て豊かな心を育てること

これまで利用していた複合機が更新時期を迎え、複合機の切り替えを検討していました。そこで、富士フイルムビジネスイノベーションジャパンの担当者から、再生機「ApeosPort-VII C R」シリーズを紹介いただいたところ、環境負荷低減を実現できる点が良いと感じました。
具体的には、「部品の多くをリユースしながらも、新品同様の品質が保証されている」「CO₂排出量が新造機の半分程度まで削減され、環境効果が大きい」といった内容に共感し、導入を決めました。
グリーンコープは非営利団体で、組合員からの出資金で運営されているため、複合機の入れ替えの際においても、その必要性など慎重に内部で議論を重ねます。複合機は業務に不可欠であることと、環境負荷低減に貢献できることから、導入には前向きな反応でした。

再生機の導入により、グリーンコープ全体でCO₂排出量削減や資源循環の推進が一歩前進しました。「外見も機能も新造品と変わらず、操作性も優れていて使いやすい」と職員からも好評です。
また、「環境負荷低減の取り組みを日常業務の中で実践できることが、組合員や職員の意識向上につながっている」との声も多く、導入後は組織全体で環境負荷低減の意識が高まり、社会的責任を果たす姿勢が組合員や地域社会からも評価されています。
導入した再生機は故障がほとんど発生せず、耐久性は新品と全く変わらないと感じています。また、従来利用していた複合機に比べて機能も最新化され、紙のコピーやスキャン業務の効率化、PDFやJPEGへの切り替えも簡単で、業務のデジタル化も従来以上に進みました。