このウェブサイトはクッキーを使用しています。このサイトを使用することにより、プライバシーポリシーに同意したことになります。

日本
ホーム 個人のお客さま 動物と富士フイルム 猫がかかりやすい病気 猫がかかりやすい病気:心臓病
聴診器を当てられる猫

猫がかかりやすい病気 : 心臓病

心臓病とは

ねこちゃんの心臓病で、特に多いのが肥大型心筋症です。心臓の筋肉が大きく分厚くなり、心臓の動きが低下してしまう病気です。若いねこちゃんから高齢のねこちゃんまで、幅広い年齢層で発症しうる病気です。
「元気がなく、疲れやすい」「安静時の呼吸数が多い(呼吸が荒い)」「後ろ肢が動かない」といった症状が挙げられますが、わんちゃんと比べて症状が分かりにくいため、いつの間にか病気が進行していることもあります。検査を受けて、早期発見を心がけましょう。

心臓病に見られる症状

ねこちゃんの心臓病は、わんちゃんと比較すると症状が分かりにくいですが、このような症状がみられたら「心臓病」かもしれません。
ねこちゃんは心臓病でも症状が出ないことも多いです。若齢で無症状でも、突然心不全を起こすことがあります。そのため、検査で事前に心臓の状態を把握しておくことが大切です。
下記のうち、どれか1つでも気になることがあれば、検査を受け、早期発見を心がけましょう。

  • 元気がなく、疲れやすい
  • 安静時呼吸数が多い(40~50回 / 分)
  • 後肢が動かない
心臓病の猫イラスト
心臓病になりやすい猫種
メインクーン
ラグドール
アメリカンショートヘア

その他にもMIXなど。若齢のオスに多くみられます。

血液検査で心臓の状態を予測することができます

ねこちゃんと楽しく豊かな生活を送るために、
年に1~2回は動物病院へ行き、健康診断を受けましょう!

特性の異なる検査項目
検査項目検査結果
ANPうっ血性心不全のリスクを判定します
NT-proBNP心筋症の早期発見や弁膜症の重症度判定に利用します
心筋トロポニンⅠ心筋細胞の傷害(心筋梗塞や心筋炎)を判定します

 

Q & A

A. 肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)です。

A. 左心室の壁が厚くなり、心臓の動きが低下する状態です。元気に見えても、突然心不全を発症することがあります。

正常
正常の心臓
肥大型心筋症
肥大型心筋症の心臓

A. 心臓に負担がかかっている状態なので、心臓病の薬を飲むことで、症状の緩和につながることが多いです。

A. 聴診・胸部レントゲン検査・心臓の超音波(エコー)検査・血液検査などを行い、心臓のサイズや心機能状態を確認します。主治医の先生へご相談ください。

監修:大塚駅前どうぶつ病院 心臓メディカルクリニック 院長 堀 泰智 先生

本記事は掲載日時点の情報であり、記事の内容や、施設名、所属、役職などは最新の情報とは異なる場合があります。