甲状腺や心臓の病気以外にも、ねこちゃんがかかりやすい病気があります。その一つが糖尿病。日本のねこちゃんの約40%が、糖尿病のリスクとなる「肥満」だとされています。糖尿病の特徴的な症状は、「体重が減ってきた」「多飲多尿」「歩き方がおかしい」などが挙げられますが、初期の段階では発見が難しいため、早めに検査を受けることが重要です。
また、猫エイズ・猫免疫不全ウィルス感染症、猫白血病ウィルス感染症、猫伝染性腹膜炎、トキソプラズマ症といった感染症にも注意が必要。「口内炎ができている」「目ヤニや鼻水がある」「元気がなくなる」などさまざまな症状が見られます。定期的なウィルス検査とワクチン接種がお勧めです。
下記のうち、どれか1つでも気になることがあれば、検査を受け、早期発見を心がけましょう。
また、ケトアシドーシスの状態では元気がなくなる、嘔吐、下痢なども見られます。歩き方がおかしい原因としては、末梢神経障害によるものです。
- 体重が減る
- 脱水を起こす
- 多飲多尿
- 歩き方がおかしい
猫の糖尿病は肥満や生活習慣、ストレスと深く関係があると考えられており、糖尿病の治療では血糖値のコントロールが重要になります。
- 血糖
- 糖化アルブミン
- インスリン
- 尿糖
- フルクトサミン
下記のうち、どれか1つでも気になることがあれば、検査を受け、早期発見を心がけましょう。
感染症の症状は、感染から数週間~数ヶ月で出始めると言われています。定期的なウィルス検査とワクチン接種を行いましょう。
- 口内炎
- 嘔吐がある
- 元気がなくなる
- 熱が出ている
- 下痢をする
- 食欲がない
- 鼻水が出る
- 猫免疫不全ウィルス(FIV)抗体
- PCR検査
- 猫コロナウィルス(FcoV)抗体
- PCR検査
- 猫免疫不全ウィルス(FeLV)抗原
- PCR検査
- トキソプラズマlgG抗体
- PCR検査
監修:岐阜大学 名誉教授 鬼頭 克也 先生
岐阜大学 応用生物科学部 共同獣医学科 獣医内科学 教授 西飯 直仁 先生
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