このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
放射線科科長 森 吉修 氏
放射線科主任 谷 和幸 氏
地域医療支援病院・地域がん診療連携拠点病院などの指定を受け、京都市西部の中核病院として質の高い医療を提供する京都桂病院。「FUJIFILM DR CALNEO Flow」の導入経緯や使用感などについてお話をうかがった。
最新のパネルならではの軽量性や堅牢性に魅力を感じた
CALNEO Flowを導入した経緯は。
森氏 当院では、以前からポータブル撮影において「CALNEO AQRO」と「CALNEO Smart」を使用していました。そこで、今回の追加購入でも同じ構成を考えていましたが、ちょうど良いタイミングでCALNEO Flowが発売されると聞き、最新のパネルならではの軽量性や堅牢性、機能に魅力を感じて導入を決めました。
軽量タイプのGシリーズを選んだ理由は。
森氏 我々がポータブルで撮影する部位はほとんどが胸腹部になりますので、より軽量な方が使い勝手が良いと考えて、Gシリーズを選びました。
現在の運用状況は。
森氏 従来から使用しているCALNEO AQROは感染症病棟の専用機とし、新たに導入したCALNEO FlowとCALNEO AQROは主に一般病棟で使用しています。ポータブル撮装置を感染症病棟で使用したのち、一般病棟で使用する場合、放射線技師の消掃・消毒の負荷が大きいだけでなく、感染リスクの観点から不安が残ります。したがって、感染症病棟に1台固定で置いておくことがベストな運用方法だと考えています。
驚くほど軽量で、挿入性が高いポータブル撮影に最適なパネル
CALNEO Flowの第一印象は。
谷氏 “軽量性”には本当に驚きましたね。初期のフラットパネルから段階を踏んで軽くなってきましたが、正直「ここまで来たか」と思いました。ポータブル作業では、患者さん毎に状態や処置の内容が異なるので、その場に行くまで状況が分からないケースがあります。さまざまな状況にその場その場で対応していく上で、パネルが軽く、取り回しが良いことは非常に重要になりますので、CALNEO FlowのGシリーズはポータブル撮影に最適なフラットパネルだと感じました。
CALNEO Flowの使用感は。
谷氏 フラットパネルは両手でしっかりと持つのが大原則ではありますが、CALNEO Flowは片手で持てるほど軽いので、患者さんの状況によって片手でパネルを持たざるをえない場合でも安心です。また、エッジが丸くなっているので、患者さんの体の下への挿入性が非常に高いと感じています。
画質については。
谷氏 胸部については、バーチャルグリッドによって高コントラストの画像が得られ、特に縦隔や心臓の裏側等の画質が向上していると実感しています。さらに胃管チューブやCVカテーテルの挿入確認ではバーチャルグリットとダイナミック処理を組み合わせることで、読影に適した画像を得ることができ撮影業務をスムーズに進められます。
今後、CALNEO Flowを活用していきたい場所・場面は。
谷氏 手術室でガーゼ等の異物残存を確認する際に、グリッドを使用すると画像ムラが生じてしまうケースもあるため、今後は手術室でもCALNEO Flowを活用できればと考えています。