- 行政の仕事は紙の文書で行われることが多く、膨大な紙文書の管理と保管に時間と手間がかかっていた
- 電子メールは受信しても紙で印刷し、供覧・押印する運用で非常に非効率だった
- 答弁書や会議資料の準備では大量印刷や訂正、差し替え作業が多く、職員の負担が大きかった
- 庁内業務の電子化により情報共有や確認が迅速化し、例えば窓口での待ち時間短縮につながるなど市民サービス向上を実現
- 紙の使用量は、導入前と比べてA4用紙で年間200万枚削減
- 電子メールなど供覧が必要な文書は、すべてDocuWorks上で簡単に行うことができるので、作業効率が上がった
- 答弁書・会議資料の準備がスピーディーになり会議が効率的に進行できるようになった
- 行政DX推進の一環でペーパーレス化を進める必要があり、文書管理システム導入の前段階としてだれでも簡単に操作できること
- 電子文書を紙文書と同様の感覚で直感的に扱うことができ、職員の習熟が早いツールであったこと
- 供覧文書や、会議資料・答弁書の作成や配布の作業が楽になり職員の負担軽減が減少できるため
新座市は埼玉県南部に位置し、東京都に隣接する人口約16.6万人の市です。豊かな自然と歴史ある史跡が調和し、文化も楽しめる地域です。総務部総務課は、市議会に関わる事務や統計調査、例規の管理、訴訟対応、情報公開など幅広い業務を担っています。なかでも文書事務では、ペーパーレス化やDX推進にも積極的に取り組んでいます。また、印刷室の運営を通じて、用紙の発注管理を効率化し、紙の削減にも力を入れています。
新座市では、「新座市デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」に基づき、「暮らしのDX」と「行政のDX」を進めています。文書事務を担当する私たち総務課では「行政のDX」の一環として「ペーパーレス化」に取り組んでいます。
これまでは多くの行政業務が紙の文書で行われており、その管理に大きな負担がありました。例えば、長期間保存する文書は、元の担当部署から総務課が引き継いで専用の書庫で保管していますが、古い文書を探す際に時間がかかる、保管期限が終了した文書の廃棄も煩雑でした。さらに、保管スペースにも限界がありました。また、電子メールなどのデジタル文書を供覧する場合も、いったん紙に印刷してから供覧していたほか、答弁書や会議資料などは数十部を紙で作成しており、直前で修正があるとすべて印刷し直す必要があり、大きな無駄も発生していました。
こうした紙文書に依存する業務負担の軽減と紙などの消耗品使用の削減を目的に、デジタルによるペーパーレス化の検討を始めました。
ペーパーレス化の第一歩として、簡易的で意思決定を伴わない文書から手を付けることにしました。例えば部署内での供覧文書の収受から廃棄までを、紙を使わない「電子供覧」で庁内に浸透させることからペーパーレスに慣れていこうと考えました。そのソフトウェアの候補になったのがDocuWorksでした。富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(以下「富士フイルムBIジャパン」という)から説明を聞いたところ、電子文書に押印したり付箋を貼ったりマーカーをつけたりと、紙の文書と同様の感覚で扱うことができ、操作が簡単という印象を受けました。また、ボタンの配置などが日常的に使っているMicrosoft Officeアプリなどに近く、直感的に操作が可能で、PDFファイルの加工や編集も簡単にできます。
当初、他のソフトウェアもいくつか検討しましたが、使いやすさの点でDocuWorksが勝っているという判断に至りました。
最初に約200台のPCにインストールをし、相談文書などの意思決定を伴わない文書を紙ではなくペーパーレスで回付することから試すことに決めました。
数年間かけて段階的にDocuWorksを導入し、保有ライセンス数を増やしていきました。現在では庁内に1,000台以上あるLGWAN(総合行政ネットワーク)のPC端末すべてで使えるようになっています。最初の導入時には富士フイルムBIジャパン講師による操作説明会や、総務課主催の小規模な研修も実施しましたが、その後は行っていません。それでも使用方法についての問い合わせがほぼ総務課にこないのは、それだけ直感的に使えている証拠だと思っています。
業務においては、主に受信したメール文書の供覧に活用しています。
メールをDocuWorks文書に変換した後、アノテーション機能で日付印を押し、次の人へDocuWorksトレイを使い、供覧しています。回答期限など注目箇所にマーカーを引いたり、読んでほしい部分を赤枠で囲んだりという操作も、紙同様に行えてとても簡単です。DocuWorksはよく使うスタンプを登録することができるので、総務課で「供覧枠」や「回覧枠」のひな形を用意し展開しています。
そのほかには、答弁書・会議資料の作成や配布、情報公開請求対応などにDocuWorksを活用しています。WordやExcel、PDFといった異なる種類のファイルを1つのDocuWorks文書にまとめて書き込みが出来るので資料の準備が迅速に行えます。直前の修正やページの差し替えも簡単ですので、紙の資料の頃よりも早く資料を事前配布できるようになりました。これにより参加者は会議前にゆっくりと内容を確認し、理解を深めた上で議論に臨めるため、スムーズで充実した会議運営が可能となっています。

【受信メール】供覧枠や文字や付箋等を追加

【答弁書】インデックスを付けて利用

【会議資料】ひとつにまとめてDocuWorks文書に
こうした電子化によって、職員の残業も減りましたし、テレワークやオンライン会議もスムーズに行えるようになるなど、働き方改革にも貢献しています。また紙の使用量についても、導入前と比べてA4用紙で年間200万枚の削減が実現しています。
さらには、情報公開制度における不開示情報、いわゆる黒塗りも、以前は紙にマジックを使って黒塗り箇所の確認をしていましたが、データ上で簡単に加工して確認ができるようになり、情報開示請求への対応などの業務が迅速化し、市民サービスの向上にもつながっています。
なお、自治体向けの文書管理システムActive Cityも富士フイルムBIジャパン様より導入し、令和6年4月から運用を開始しています。意思決定を伴わず保存期間が1年未満の軽易な文書だけでなく、重要な公文書の保管・管理についてもデジタル化をし、全庁的な管理と統制をおこないました。DocuWorksとActive Cityを文書に応じて使い分けをすることでさらにペーパーレス化が進んでいます。
国も「文書管理を電子化すべき」いう方針を一貫して打ち出しています。紙ベースの業務で事務が煩雑になったり作業負担が増えたりしていると感じている自治体、ペーパーレス化を進めたい自治体であれば、まずはDocuWorksの導入を検討する価値があると思います。
・富士フイルムビジネスイノベーションジャパン江原 遼哉
・新座市 総務部 総務課 飯森 航平 様
・新座市 総務部 総務課 飯塚 隆浩 様
・新座市 総務部 総務課 下田 尚希 様
・富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 宮井 佑介
・富士フイルムビジネスイノベーションジャパン 川上 雅博
さらなる活用や今後の取り組みとして、これまで庁舎前の掲示板に紙で掲示していた条例公布を、市のホームページでの公開に切り替えるなど、アナログ規制の見直しに踏み込んでデジタル化を進めています。まだまだアナログな業務が多く残っているため、こうした取り組みを積極的に広げ、ペーパーレス化やDX推進を加速させていきたいと考えています。法律的な問題について自分たちに分からないことを顧問弁護士に相談するように、DXやペーパーレス化について分からないことを相談できるのが、富士フイルムBIジャパンだと思っています。これからも私たちでは思いつかないような提案を期待しています。
- 業種
公共
- 職員
869名(2025年4月1日現在)
- 本庁所在地
〒352-8623 埼玉県新座市野火止一丁目1番1号
- URL
- * 掲載内容は2026年3月時点の情報です
















