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第62回 結果発表 : フジコン大賞・グランプリ・大賞

「富士フイルムフォトコンテスト」は、1950年に第1回が開催されて以来、半世紀以上の歴史を刻む、国内でも有数のフォトコンテストです。
例年、腕に自信のある写真愛好家の皆さまはもちろん、独自の感性や想像力を生かした作品作りに取り組む若手の写真愛好家の皆さまにご応募いただいています。
第62回 富士フイルムフォトコンテストの受賞作品を発表いたします。

「第62回富士フイルムフォトコンテスト」に応募された計23,032点の作品の中から、草地 聡(くさち さとし)氏(埼玉県)の『瞬時の頂』を最高賞である「フジコン大賞」に決定しました。

フジコン大賞

『瞬時の頂』 草地 聡

選評

鳳凰三山の観音岳から望む富士山と朝日が美しい作品です。積雪期にしか見られない素晴らしい夜明けの風景で、フィルムで撮影されているのも魅力的な点ですね。中判カメラとフィルム、そして宿泊道具などの重い荷物を持ち歩いての登山は、さぞ過酷だったことでしょう。秋に私も登った経験があるので、その大変さはよく理解できます。作品の美しさだけでなく、そうした撮影までの過程を含めて感動を覚えました。
ネイチャーフォト部門審査員:米 美知子

グランプリ

自由写真部門

『ココ・16才』 宮﨑 倉明

選評

かつて故・秋山庄太郎先生から写真について「きれい、可愛いに勝るものはない」という意味合いのお言葉をいただいたことがあります。作品を目にしたとき、写真の原点とも言うべきこの言葉が浮かびました。これは私が追い求めるテーマの一つでもあります。「可愛く撮りたい」と願う撮影者の気持ちが伝わってくると同時に、飼い主を見つめるネコの瞳には信頼しきった安心感が見てとれます。フレーミングと距離感も優れており、グランプリにふさわしい作品です。
自由写真部門審査員:山岸 伸

ネイチャーフォト部門

『秋景の共演者』 中村 正史

選評

ライティングされた給餌場でのシマフクロウの写真はよく見ますが、こうした明るい時間帯の作品は初めて見ました。さらに、シマフクロウとミヤマカケスが同じ枝に止まっており、「こんなことってあるのかな?」と思うくらい貴重な瞬間ですね。秋が深まっていく季節感も写されていて、まさに豊かな北海道の自然の一瞬をとらえています。
ネイチャーフォト部門審査員:米 美知子

組写真部門

『卒寿、現役』 藤野 茂

選評

人に対する敬意がしっかりと伝わる作品です。1枚目の手の写真は、光をコントロールしすぎず、撮影者が現場で直感的に撮った様子が伝わってきました。人物を多く登場させず、撮影者の意図をあまり出さないことで、誰もが自由に鑑賞できるような作品となっており、4枚のバリエーションもあり崇高なドキュメンタリー作品だと思います。
組写真部門審査員:元田 敬三

アンダー39部門

『二人だけの星降る夜』 岡 優成

選評

初見から強く印象に残っていた作品で、星景写真と人物を組み合わせた、撮れそうで撮れない写真だと思います。雲が織りなす形状が美しく、自然の事象をきちんと作品として落とし込んでいるところに驚かされます。人物は控えめなサイズで画面端に配されており、これにより夜空のスケール感が見事に演出されています。人間は宇宙と比べほんの小さな存在であるとでも訴えかけているようで、ついつい想像が掻き立てられます。たった一枚で宇宙の神秘に触れたような思いに浸れる、大賞にふさわしい作品です。
アンダー39部門審査員:川島小鳥

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