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第63回 結果発表 : フジコン大賞・グランプリ・大賞

「富士フイルムフォトコンテスト」は、1950年に第1回が開催されて以来、半世紀以上の歴史を刻む、国内でも有数のフォトコンテストです。
例年、腕に自信のある写真愛好家の皆さまはもちろん、独自の感性や想像力を生かした作品作りに取り組む若手の写真愛好家の皆さまにご応募いただいています。
第63回 富士フイルムフォトコンテストの受賞作品を発表いたします。

「第63 回富士フイルムフォトコンテスト」に応募された計22,729点の作品の中から、下村 あつ子(しもむら あつこ)氏(大阪府)の『格好の遊び場』を最高賞である「フジコン大賞」に決定しました。

フジコン大賞

『格好の遊び場』 下村 あつ子

選評

子どもたちの躍動感あふれる瞬間をとらえた力強い作品です。特に、影の伸びがダイナミックな動きを強調し、写真に深みを与えています。赤いボールがちょうど顔に重なった構成が、まるで仮面のようにも見え、シュールなユーモアを感じさせます。シュールさを後押しするもう一つの要因がシチュエーションです。子どもたちの無邪気な遊びと錆びた感じの背景との対比が効果的で、何かを暗示しているようにも見えます。多様な要素が見事に融合されており、フジコン大賞に相応しい一枚です。
自由写真部門審査員:熊切 大輔

グランプリ

自由写真部門

『矢こぼれ』 久保田 昭二

選評

流鏑馬の失敗をとらえたユニークな作品です。矢が外れる瞬間をここまで美しく切り取った作品は他に類を見ません。矢を放った人物の「やってしまった」という表情と、地面に突き刺さる直前の矢が絶妙に組み合わさり、ユーモラスでありながらも、失敗に対する率直な感情を描き出しています。成功ばかりが魅力じゃないという、新たな瞬間の表現を見出した作者の視点が光りました。
自由写真部門審査員:熊切 大輔

ネイチャーフォト部門

『春雷』 大倉 啓孝

選評

すごい瞬間を撮ったものだと圧倒されました。こんな上手い具合に落雷と風景が撮れるのかという驚きです。偶然なのか、雷が後ろに落ちるのを狙って撮影されたのか? こんなにも美しく、自然の迫力をとらえたのは、運の力もあると思いますが、その機会を逃さない撮影者の行動力や実力も間違いなく必要だと思います。落雷の瞬間だけでなく、主役のとらえ方、フレーミングなど細部の完成度もとても高い、インパクトのあるグランプリに相応しい作品です。
ネイチャーフォト部門審査員:岡本 洋子

組写真部門

『時のPosition』 山田 清美

選評

1枚ずつの完成度がとても高く、それぞれの明暗の使い方、アングル、撮影の方法などが興味深く感じました。そして、最後は色彩豊かな写真で終わっていることで、作品に問いかけが残り、ずっと鑑賞し続けられるような魅力があります。それぞれの魅力を言葉にしようにもなかなか浮かばず、写真のイメージがそのまま体に入ってくるような不思議な感覚が生まれました。ほかの作品より一歩抜けた完成度が素晴らしいです。
組写真部門審査員:GOTO AKI

アンダー39部門

『永遠に。』 村井 伶圭

選評

一目で心を奪われた美しい作品です。二人の指と指とが重なり合う瞬間が、まるで永遠の愛を象徴しているかのように感じられました。フォーカスを緩めたことも効果的で、被写体の輪郭をぼかし、現実と幻想の境目かのような雰囲気を強調しています。また、光の扱いも的確で、影とのコントラストの具合が、題材にとても合っていると感じました。ストーリーを連想させる構成で、大賞に相応しい一枚です。
アンダー39部門審査員:川島小鳥

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