高温環境での圧力分布と圧力・面圧測定フィルム 高温用プレスケール

高温環境で利用可能な圧力測定フィルム。加熱加圧時の圧力分布を簡単に確認することができます。
高温用プレスケール
プレスケールは圧力や面圧のバランス、分布、大きさが簡単に測定できる製品です。
しかし通常のプレスケールでは加熱環境で使用した場合、熱による発色やベース変形などと言った問題がありました。高温用プレスケールはこれらの影響を低減した製品です。
- 製品名・型式
高温用プレスケール LLW
- 製品サイズ
270mm×6m
- 測定対応圧力
0.5MPa~2.5MPa
- 推奨加熱温度
180℃~220℃(両面加熱)
- 精度
±10%以下(濃度計測定にて)
構造と原理
高温用プレスケールの構造
AフィルムとCフィルムの2種類のフィルムから構成されています。Aフィルムは支持体(PENベース)に発色剤(マイクロカプセル)が塗布されており、Cフィルムは支持体(PENベース)に顕色剤が塗布されています。発色剤(マイクロカプセル)面と顕色剤面を合わせて使用します。
発色の原理
発色剤層のマイクロカプセルが圧力によって破壊され、その中の発色剤が顕色剤に吸着し、化学反応で赤く発色します。

プレスケールの特性
標準チャート表を参照することで、圧力値の目視判別が可能です。
プレスケール中圧用<MW>のイメージチャート
下イメージチャートはプレスケール中圧用のものですので、実際の高温用プレスケールの製品とは異なります。


- ※破線部分は、許容誤差範囲を越えることがありますので、圧力値は参考としてください。
- ※使用される加熱温度によりA、B、Cカーブを選択して使用します。
使用方法

1. プレスケールを黒、青のポリエチレンの袋から取り出し、必要な形に切り取ります。

2. A、Cフィルムの発色剤、顕色剤面どうしを合わせ、Cフィルムを下側、Aフィルムを上側にしてプレスケールを測定箇所にセットし、加圧します。

3. フィルムを取り出し、圧力分布を目視判断します。