このウェブサイトはクッキーを使用しています。このサイトを使用することにより、プライバシーポリシーに同意したことになります。

日本
ホーム 個人のお客さま 動物と富士フイルム 村上佳菜子氏インタビュー

スペシャルインタビュー

この子たちの幸せを守るために。
プロフィギュアスケーター、タレント 村上佳菜子さん

多忙な毎日を送る村上佳菜子さんを癒やすのは、ViViちゃんとChicoくん。
保護犬だった2匹を迎え入れてから「この子たちを絶対に幸せにする」という思いで向き合ってきた。
そんな村上さんに、2匹との出会いや健康管理について伺いました。

2匹が健やかでいることがわたしの生きがいです。

選手生活を支えてくれたチロルへの感謝の気持ちから保護犬を引き取ることに
ViViちゃんとChicoくんは、保護犬なんですよね? なぜ保護犬を引き取ろうと思ったのか、どのように出会ったのか教えていただけますか?
ビビちゃんとチコくん

村上さん 前飼っていたチロルは、わたしのスケート人生を支え続けてくれたワンちゃんだったんです。試合で良い結果を出せなくて家で悔しくて泣いているときは、必ず顔をペロペロなめて慰めてくれたり、ぎゅっと抱きしめてから試合に行くと優勝できたり。チロルが亡くなったのは、選手生活を卒業して、今の仕事が安定してきたときだったんです。まるで「もう大丈夫だよね」って言っているみたいで。だから、ワンちゃんたちになにか恩返しができないかと思っていました。
そのタイミングで、当時出演していた『天才!志村どうぶつ園』という番組で宮古島の保護犬施設に行く機会があり、初めて保護犬と触れ合ったんです。とてもいい子もいたのですが、人馴れしていないため抱っこが難しかったり、一人で飼うことに不安があったりして、そのときは連れて帰るのを諦めました。でも、保護犬を迎えたいという気持ちはその後も諦められなくて。

スマホで調べて見つけたのが赤ちゃんのViViでした。もう、ひと目見た途端に「絶対この子に会いたい!」って、本当に運命のように心が惹かれました。会いに行ってもその気持ちは変わらなかったのですが、一人で飼うことや初めての犬種を飼うことに不安があったんです。そうしたらそこの施設の方が「一緒に育てていきましょう」って言ってくださったんです。その言葉に励まされてViViを連れて帰ることにしました。
Chicoは、わたしが留守のあいだにViViと一緒にいる子がいたらいいだろうと思って迎え入れることにした子です。同じ保護施設で5匹のワンちゃんを見せてもらって、ViViとも会わせて。ViViはどの子とも大丈夫だったのですが、わたしが決めかねていたら、一緒にいた友達に「今日この子を連れて帰らなかったら、多分新しいワンちゃんを迎えることはないと思うよ」って言われて決心しました。あのときChicoを迎えることにして本当によかった、と思っています。

この子たちがいるから頑張れる。娘・息子のように思っています
2匹とゆっくりできる日はどんなふうに過ごしていますか?

村上さん 家でゴロゴロしたり、散歩へ行ったり、一緒に旅行に行くこともあります。ViViは活動的で、飛んで落ちてくる落ち葉をピューッと狙って、ハンターみたいに飛んで行ってしまいそうになるんですよ。最初は「撫でるなら撫でていいよ」という感じで無関心だったのが、どんどんわたしに似てきたみたいでアクティブで感情豊かになりました。Chicoは、ドッグランに行っても追いかけられると怒ったりしてほかの犬に慣れるのにちょっと時間がかかるんです。そろそろ帰ろうかなって頃になって、走り始めたりして(笑)。

ViViちゃん、Chicoくんと過ごす時間で、村上さんがもらっているものも多そうですね。

村上さん そうなんです。前のワンちゃんはお母さんみたいな存在で、わたしを支えてくれていたのですが、この子たちは娘、息子みたいな感覚があります。なので、この子たちが幸せに過ごせることを一番に考えて過ごしています。例えわたしが餓死してもこの子たちには最高のご飯をあげるというのがモチベーションになっていますね。

少しでもリスクを減らしたい。健康管理の大切さを実感しています
村上佳菜子さんと愛犬ビビちゃんとチコくん
食事やおやつにこだわっているということは、健康管理にも気を付けているのでしょうか?

村上さん すっごい気を付けています!いまViViが5歳、Chicoが4歳ですが、小さい頃から定期的に健康診断を受けています。診断では、ViViの心臓に異常が見つかってしまいました。もともとキャバリアは心臓疾患になりやすい犬種なので、気を付けていたのですが防げませんでした。見つかったときは体が小さすぎて薬も負担になるので、食事とおやつを心臓に優しいものに変えることからスタートしました。あとは、毎日お散歩に行って適度な運動をしたり、マッサージしたりして、薬を飲まずに今の状態をキープできるようにしています。
2匹ともマッサージが大好きなんですよ。「マッサージするよ」って声を掛けると、パッと来てくれてマッサージしているとうっとりしています。
ViViは、ちょっとしたことで体調を崩しがちなので特に気をつけています。でもChicoはありがたいことにとっても健康です。病院の先生に「そういえばChicoくんは元気?」なんて言われるくらい病気知らずですね。

2024年7月からNu.Q® Vet Cancer Test(ニューキューベットキャンサーテスト)という血液を用いたがん検査がスタートしました。
細胞が壊れる際に放出されるヌクレオソームという物質を検出することで、身体のどこかにがんが隠れていないか調べることができる、がん検診の一環となる項目です。いつもの健康診断での採血で検査ができるのでワンちゃんの体への負担も少ないんです。

村上さん とってもいいですね!どこの病院でも受けられるんですか?

スタートしたばかりなので、全国で約800施設ほどしか導入されていないのですが、より多くの施設で導入されることを目指しています。

村上さん ぜひ大流行させて、多くの動物病院で受けられるようになってほしいです。ワンちゃんへの負担が少ないのも魅力です。歯垢を取るのに全身麻酔をかけなければいけなかったりしますが、リスクがあるので、いつも怖いなと思っていました。パッとできる採血でがんのリスクを見つけられるのは、本当にありがたいです。

一匹一匹に向き合う
獣医さんたちの姿勢に感動しています

小さな命を守るために全国へ先端の医療環境を広めたい

弊社では、小笠原諸島の希少動物を守るためにノネコの保護活動のサポートも行っています。「ワンヘルス」という人、動物、環境の健全性という課題に対して、関係者が解決に向けて取り組むことを指す言葉があるのですが、いま多くの獣医さんがこのような活動に取り組んでいます。わたしたち企業もサポートして、みんなが幸せになる世界を目指したいと考えています。

村上さん すばらしいですね!保護活動もみなさんボランティアで行っている方が多くて、本当に大変なんです。わたしもぜひ参加して、力になりたいと思います。

最後に、獣医師や愛玩動物看護師の皆さんに応援メッセージをお願いします。
村上佳菜子さんと愛犬チコくんがチェキで撮影している

村上さん 前のチロルが亡くなる3ヶ月前に、一度心臓が止まってしまったんです。父がとっさにマッサージをしたら息を吹き返してくれて戻ってきてくれました。それから、毎日病院に通って点滴をしてもらってという生活を続けていましたが、獣医さんや看護師さんがチロルにきちんと向き合ってくださったんです。そして、今もこの子たちが体調が悪くなると不安になって病院へ行くことがあるのですが、不安な気持ちに寄り添いながらも、しっかりと説明もしてくださるので不安が解消されていくんですね。みなさん、1日に多くの動物を診ているはずなのにそうして対応していただけることに、本当に感謝しています。
人間であれば眼科や歯科という専門病院がたくさんありますが、動物病院では一か所で全てを診ていることがほとんどですよね。その分、獣医さんや看護師さんは大変だと思います。ペットの動物たちが昔より長生きになっているのは、そうやって頑張っている方々のおかげだと思います。
先程の「ワンヘルス」のように、わたしもただ獣医さんや看護師さんからもらうばかりではなく、地方のボランティアの方々にも動物病院の皆さんにも、動物たちにも力になれるような活動をしていければと感じました。一緒に活動ができたらいいですね。

本記事は2024年12月時点の内容です。

関連情報