機器にかかる修理費(修理部品・技術料・出張料)を保守契約を締結する事で予算化することができ急な出費に備えることができます。
ご購入時にぜひご検討下さい。詳しくは弊社営業・サービスまでお問合せ下さい。
機種 |
プラン | 点検 | フル部品保証 | 随時故障対応 | データチェック |
---|---|---|---|---|---|
富士ドライケム |
プレミアム | 2回/年 | 有り | 有り | フル測定 |
スタンダード | 1回/年 | 有り | 有り | フル測定 | |
ライト | 1回/年 | 有り | 有り | 限定測定 |
医療機器の日頃のお手入れについて、影響と対応を解説致します。お客様の日頃のお手入れの一助になりましたら幸いです。
装置で見られる汚れについて、影響が高い項目からご紹介いたします。
汚れの種類 | 汚れが付く理由 | 汚れの影響 |
---|---|---|
検体 | 血漿・血清の下にある血球成分を吸引した場合、汚れの原因となる場合があります。具体的には、オートチップ先端からの血球成分の落下や、スライド布部に検体が浸透せずスライドの搬送が開始される、など。 |
測定値 |
埃 | 常時装置カバーを開けた場合、空気中の埃などが入りやすくなります。 | スライドの認識 |
汚れによる影響は様々ですが、主に汚れの種類と付着箇所により分類することができます。
汚れの種類 | 付着箇所 | 汚れが与える影響 |
---|---|---|
検体 | 搬送・点着・電解質部 | スライドの詰まりや測定エラーが起きやすくなります。 |
インキュベーター部 | スライドの詰まりや測定値に影響を及ぼすことがあります。 | |
埃 | スライド読取部 | スライドの読み取りエラーが起きやすくなります。 |
汚れ以外にも測定値やスライドの詰まりに影響することがある、ご確認いただきたいことをご紹介します。
ご確認いただきたい内容 | ご対応いただきたい内容 |
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冷蔵庫から取り出して直ぐにスライドを開封していませんか? | スライドは5分程度室温になじませてから開封ください。 |
点着カバーのネジが緩んでいませんか? | 点着カバーのネジを緩みなく締めてください。 |
表裏反対のスライドが混じっていませんか? | バーコード面を下にして積んでください。 |
スライドの上に錘を置き忘れていませんか? | スライドの上に錘を置いてください。 |
上記のような影響を受けないようにするため、清掃が必要となります。以下では、測定値への影響があるインキュベーター部の清掃をご紹介します。インキュベーター部以外の清掃は取扱説明書に記載があるのでそちらもご参照ください。
40度以下のぬるま湯・手袋・発塵しない柔らかい布(眼鏡拭き・キムワイプなど)
測定中ではないことをご確認の上、装置の電源を切った状態にしてください。
インキュベーター部:
インキュベーターコードのコネクタを左に回して外す。
インキュベーターカバーを取り外す。
インキュベーター上面の手ネジ5箇所をを緩めて、インキュベーターを外す
①布をぬるま湯で湿らせる。
- *水分が機械内部に入ると錆びの原因となるため、湿らせすぎた場合は絞ってください。
②外したインキュベーターを、圧着板が上になるように平らな場所に置く。
- *拭き取りを始める前に手袋を着用してください。
清掃の周期:汚れが目立つ、あるいは搬送エラーが出る場合には、清掃周期(週1回以上)を短くしてください。
圧着テーパー部(黒色部分の周囲の金属光沢のテーパー部)を拭く:
血液汚れは目で確認しにくい場合もあるため、全周を拭く。
圧着板表面部(黒色部分)を拭く:
測定値に影響が出る部分のため、傷が付かないようやさしく拭き取る。
- *拭くときの布の面はセルごとに変えてください。汚れが転写される恐れがあります。
- *清掃後押さえ板表面は手指で触れないでください。測定値に影響する恐れがあります。
外した下の部分(測定セル)を、同様の方法で拭く。
インキュベーター部・点着部:
インキュベーターをセットし、本体側の矢印とインキュベーター側の矢印を合わせて手ネジ5箇所を対角線の順番(①~⑤)になるように均等かつ確実に締める。
インキュベーターカバーを取り付ける。
インキュベーターコードのコネクタを右に回して固定する。
- *コードがよじれて無理な力がかからないようにコネクタを差し込んでください。1回転以上よじれていると、断線する可能性があります。
- *イラストはNX500を例としています。インキュベーターの取り外し方法など、お使いの装置と一部異なる場合があります。
印字内容 | 意味 | |
---|---|---|
H | 測定値が設定されている参考基準範囲の上限を超えています。 | |
L | 測定値が設定されている参考基準範囲の下限を超えています。 | |
> | 測定値が測定範囲の上限を超えています。 | |
< | 測定値が測定範囲の下限を超えています。 | スライドに検体が点着されないときは<、@が連続して発生します。 その場合は再測定してください。 |
@ | 測定値が測定範囲から外れています |
データに影響する可能性があります。詳しくは、取扱説明書7章をご参照ください。
印字内容 | 意味 | 対処 |
---|---|---|
+ ,- | 測定中に温度調節の異常が発生しました。 | 設置環境の確認やフィルターの清掃が必要な場合があります。 取扱説明書に従って対処してください。 |
$ | 測定中に温度調節の異常が発生しました。 | 装置の電源を切り、インキュベーターコードを再接続してください。 |
* , ? | 測定中の光量が変動しています。 測定中に廃却ボックスを開けた場合も印字されます。 |
光源部、基準板、測光ヘッドの清掃を行ってください。 |
E | 搬送不良などにより測定が中断されました。 測定結果は[****]とプリントされます。 |
他のエラーが発生していないか確認し、そのエラーについての対処を行ってください。 |
& | 測定値が異常高値です。 Caの場合は、検体が点着されていません。 CRPでは検体中にグルコースやマルトースが、LIPでは検体中にグリセロールが高濃度に含まれている場合があります。 |
測定値が正しくないことがあります。 Caの場合は、測定をやり直してください。 その他の項目の場合は、スライドの添付文書に従って希釈測定してください。 |
¥ | スライドへの点着不良(未点着)が発生しました。 | 検体の性状(フィブリン析出等)、検体の液膜、検体ラックと検体容器の一致を確認してください。 |
# | スライドの使用期限が切れています。 | 使用期限内のスライドを使用してください。 |
E XXXX | エラーが発生しました。 (Xは任意の数字を示します。) |
エラーメッセージまたは取扱説明書に従って対処してください。 再発する場合は取扱店へ連絡してください。 |
W XXX | ワーニング(警告)コードです。 | エラーメッセージに従って対処してください。 |
印字内容 | 意味 | 対処 | |
---|---|---|---|
ERR = XXX |
各数字は項目ごとのエラーコードを意味しています。 |
ー | |
X | 0 | 正常に測定されています。 | ー |
3 |
測定値が測定範囲を超えています。 |
ー | |
4 ,7 | 参照液が点着されなかった可能性があります。 | 参照液に泡膜や空気の層がないか確認してください。 | |
それ以外 | 検体、参照液がスライド内で展開しなかった等の可能性があります。 | サンプラーOリングの清掃・交換、電極ピンの清掃を行ってください。再発する場合は取扱店へ連絡してください。 |
- 富士ドライケムで測定できるv-LIP-Pを活用した学術資料を閲覧・ダウンロードできます。