このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
FPDは従来のI.I.*1と比べ薄い検出器であり、軽量化も図られています。この小型化と軽量化によって、受診者にもユーザーにも広い空間を確保しながら検査が可能となります。
FPDシステムは、I.I.-DRシステム*1のデメリットであった歪みや感度ムラがありません。また、矩形視野により四隅まで透視下で確認できますので、関心部位の確認・ポジショニングが容易に行えます。
I.I.-DRシステム*1にくらべ、広いダイナミックレンジになります。
更なる高画質化と視認性の向上に貢献しています。
高画質化を生み出し、低被ばくを実現。さらなる視認性の向上、細部の明瞭化など、透視画像を高精細に描き出します。
パターンマッチングによる動き検出処理を行うことで、動きに対してベクトル補正処理が可能となり、ボケを生じさせずにノイズ除去を実現させました。また、動き補正を必要としない領域には空間フィルタを併用させ、適切なノイズリダクション効果による明瞭な透視像描出を行います。
マルチDRC処理は、画像内の構造に応じて強調度合いを変更する技術です。従来の透視DRC*1に比べて強い輪郭強調が可能となり、視認性が向上します。また、複数の周波数帯に分けて強調処理を行うことにより、暗部から明部まで明瞭な表現が可能となります。
Retinex理論に基づき、透視画像の局所ごとにコントラスト補正を行うことにより、低コントラスト帯の視認性を向上する技術です。椎体・ハレーション部における、胃との重なり部分の視認性が向上します。M-DRCと処理と組み合わせることで、より効果的に威力を発揮します。
アルゴリズムに基づくγ処理により、撮影テクニックを選択するだけで『撮影画像』ごとにγカーブ演算をリアルタイムで行うため、適切な画像を描出します。
- *1 販売名:胃部集団検診X線システム CLAVIS MOBILE ESPACIO 認証番号:220ABBZX00225000