- 配送依頼業務では、取引先からファクスで届く「運送依頼書」の情報を担当者がExcelに手入力しており、1日100件前後の処理や変更対応で大きな業務負担が発生していた
- 営業所では各運送会社と「配送指示書」など多くの書類をファクスでやりとりしており、紙文書の保管や検索、紛失防止のための管理が重荷になっていた
- スキャン文書のファイル名変更や保管作業を手作業で行っており、文書管理業務の効率化が課題となっていた
- 運送依頼書のOCR読み取りとCSV変換を自動化したことで、配送依頼業務の入力・確認作業を大幅に削減し、月500時間、約100万円相当のコスト削減を実現
- ファクスを電子化し、振り分けやファイル名変更の自動化などで、営業所のファクス運用をペーパーレス化。年間約3万枚の用紙削減につながった
- 本社や営業所を含む5拠点への展開により、月間トータルコスト42.5%削減、月あたり約624万円の削減効果が見込まれている
- 配送依頼業務やファクス業務の効率化を進める中で、FUJIFILM IWproのOCR機能は手書き文字も高い精度で認識でき、読み取ったデータの活用や、文書の自動仕分け・保存までスムーズに行えるため、課題解決に有効だと判断した。
- 富士フイルムBIジャパンの綿密なヒアリングと、自社業務に合わせた提案・検証支援を通じて、導入後の効果を具体的にイメージできた
1968年に創業し千葉県を中心に運送事業を展開し、車両約220台、従業員約340名を擁しています。乳製品のチルド輸送からスタートし、現在は食品輸送をはじめ、海上コンテナ輸送、倉庫業、通販物流など幅広い物流サービスを提供しています。
食品を作る人・販売する人・買う人を安心・安全につなぐのが、当社の役割だと思っており、食の安全・安心を支える物流インフラとして地域に根差した事業を展開しています。また、地域貢献にも力を入れており、千葉県内のプロスポーツチームへの協賛や応援活動を通じて地域活性化を支援しています。従業員やその家族が参加できるスポーツイベントなども積極的に推進し、地域とのつながりと働きやすい職場づくりを大切にしています。
本社では、配送依頼業務が一部の担当者に集中しており、業務負荷の軽減と効率化が大きな課題となっていました。例えば、船で運ばれてきた海上コンテナを港でトラックに積み替えて輸送する際の配送依頼業務では、取引先からファクスで届く「運送依頼書」に記載されたコンテナ番号や配送先、搬出日、到着日、B/L番号などの情報を、配送担当者がExcelの「引渡し番号表」に手入力で転記し、一覧化した上でドライバーへ共有していました。この「運送依頼書」は多い時には1日100件前後届きます。また、台風などの天候の影響による船舶の到着遅延や、配送日程の急な変更も多く発生し、その都度内容を修正する必要がありました。
これらの業務はすべて1人の担当者が手作業で行っており、入力や確認に多くの時間を要していました。ミスを防ぐために何度も目視確認を行う必要があり、担当者の負担は非常に大きなものになっていました。そのため、担当者依存の運用を解消しながら、業務品質を維持・向上できる仕組みづくりが課題でした。
また、各営業所においても「配送指示書」、「受領書」、「定着時の温度記録書」など様々な書類を、各協力運送会社様との間でファクスによるやりとりをしていました。紙での運用が当たり前になっており、必要な書類を探す手間や、紛失防止のための管理負担が発生していました。
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(以下「富士フイルムBIジャパン」という)の開催するフェアに当社の社長が参加した際、展示していたFUJIFILM IWpro によるデモを見たことがきっかけでした。帳票をOCRで読み取り、自動でデータ化する仕組みをみて「これは業務の課題解決に最適だ!」と関心を持ったのが、今回の導入のきっかけでした。
検討にあたり、富士フイルムBIジャパンの担当者には綿密なヒアリングを行ってもらい、現場にも何度も来てもらいました。とても相談しやすい雰囲気で、対応にもスピード感がありました。また当初からSEも加わってくれて、「何が課題か」「どの部分を自動化できるか」を一緒に検証しながらデモ画面を見せてもらいながら検討することができました。どんなに素晴らしいシステムでもこちらが使いこなせなければ意味がありませんが、その点、最終的な提案内容は当社の状況にとてもマッチしたものになっており、おかげで導入の決定までスムーズに話が進みました。
その後、本社の配送依頼業務に続き、千葉営業所をはじめとした営業所でも運用することが決定しました。
現在、本社の配送依頼業務では、まず、取引先からファクスで届く運送依頼書をPDF化し、DocuWorks上で内容を確認した後、トレイにドラッグしています。すると文書はFUJIFILM IWproに自動的に取り込まれます。

FUJIFILM IWproは、運送依頼書に記載された「運送先」「搬出引取先」「コンテナ番号」「B/L番号」などの情報をOCRで自動的に読み取り、必要な情報をCSVファイルとして出力します。処理が完了するとトレイ内の文書が自動的になくなるため、処理状況もひと目で確認できます。これにより、今まで目視で確認しながらExcelの「引渡し番号表」に転記していた工数を大幅に削減し、配送依頼業務の効率化を実現しました。OCRの読み取り精度についても、富士フイルムBIジャパンのSEと何度も調整を重ねたことで、現在では実運用で十分に活用できる精度まで向上しています。
こうした自動化により、導入前と比べて、月500時間の作業工数削減と、約100万円のコスト削減を実現しています。

また、営業所ではファクスで受信した文書をペーパーレス化し、自動でフォルダへ仕分け・保存できるようになりました。従来はすべて紙でやりとりをしていましたが、電子化によって閲覧性や検索性が向上し、データのバックアップにより紛失の心配もなくなりました。導入当初は従業員から戸惑いの声もありましたが、実際に運用を開始すると利便性を実感する場面が増え、デジタル化に対する意識が変わったことも大きな導入効果のひとつだと考えています。

以前、千葉営業所では1か月にファクスの送受信が2,600枚ありましたが、それらが完全にペーパーレス化され、年間3万枚の用紙削減につながりました。また、従来は手作業で都度ファイル名の変更を行っていたスキャン作業も、複合機の「業務別らくらくスキャン」機能を活用しています。各自がよく使う作業が登録してあり複合機からボタンを選択するだけで、ファイル名が自動的に付き格納されるため文書管理業務を効率化できました。こうした取り組みをまず関連会社の株式会社アイ・ディ・ワンで先行導入し、その後本社や営業所へ展開しました。その結果、業務の効率化やファクス業務のペーパーレス化、出力環境の最適化などを合わせた月間トータルコストは42.5%削減され、全体で1か月あたり約624万円の削減効果が見込まれています。

さらに本社では、FUJIFILM IWproを活用した車検証管理にも取り組んでいます。
助成金やETCカードの申請時に車検証を確認する機会が多いことから、FUJIFILM IWproの設定を行い、スキャンした車検証へ自動でファイル名を付与して電子保管する仕組みを構築しました。 当社では200台以上の車両を保有していますが、これにより、必要な車検証をすぐに検索できるようになり、管理業務の効率化につながっています。
現在はまだキャビネットに紙の車検証も保管していますが、今後しばらく運用してみて問題がなければ、電子データのみの運用へ移行したいと考えています。経理部でもFUJIFILM IWproを活用し電子帳簿保存法の対応を進めており、次々と電子化が進んでいます。
文書管理業務やファクス業務といったような紙を扱う業務は、どの企業にもあるはずですから、紙文書の管理や手作業による書類処理に少しでも負担を感じているのなら、どんな企業にもお勧めできると思います。実は私たち自身も導入前は、ファクスを使った紙での運用が当たり前すぎて、業務の負担が大きいという自覚さえありませんでした。FUJIFILM IWproとDocuWorksを導入しペーパーレス化に取り組んだことで、その当たり前だと思っていた業務が実は当たり前でなかったことに気づくことができたのです。しかも、富士フイルムBIジャパンは、現場の業務を理解した上で、自社に合った活用方法を一緒に考え、寄り添った提案をしてくれます。FUJIFILM IWproは、業務改善やDX推進の第一歩となるソリューションだと思います。
増田運輸株式会社 部長・千葉営業所 春山 賢 様
富士フイルムBIジャパン 中條 楓華
富士フイルムBIジャパン 後藤 絵里子
増田運輸株式会社 代表取締役 増田 守一 様
増田運輸株式会社 係長 大沼 孝信 様
増田運輸株式会社 取締役 外処 大輔 様
株式会社アイ・ディ・ワン 課長 西條 雅人 様
今後は、他のさまざまな紙業務のデジタル化も進めたいと思っています。例えば、現在一部着手している電子帳簿保存法対応の運用管理の部分をさらに進めていこうと考えています。また社内承認の回覧を電子化すれば、決裁までの時間短縮や保管の負担軽減も図れます。運送業では、運転日報など一定期間の保管が義務付けられている書類が多いので、それらを電子化すれば監査時の対応もスムーズになるでしょう。使い道は、考えれば考えるほど思い浮かんできます。本社機能や他の営業所への導入も検討していきたいですね。
富士フイルムBIジャパンには、今までも手厚くサポートしてもらっていますが、これからも継続して、会社の状況や時代の変化に応じた提案をしてもらえたらと願っています。
- 業種
一般貨物自動車運送業、倉庫業
- 事業内容
食品輸送、3温度帯倉庫(常温・冷蔵・冷凍)による物流
- 従業員
340名(2026年6月現在)
- 本社所在地
千葉県習志野市茜浜1-8-2
- URL
* 掲載内容は2026年7月時点の情報です




















