このコンテンツは医療従事者向けの内容です。
X線CT装置は、日々技術革新が進み、高精細、低線量かつ高速に撮影できるようになりました。このため、X線CT装置は予防・診断・治療の幅広い領域で有用な画像診断装置として、さまざまな用途で需要が高まっています。FCT iStreamはCT検査数の増加や多様な検査要望に対応する臨床現場に、AI技術を活用した画像処理とワークフローでより高度なレベルでの診断をサポートします。
SynergyDriveはワークフロー向上技術の総称です。AI技術のひとつであるMachine Learningを用いて開発した機能を含みます。
導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。

富士フイルムの医療AI技術ブランド「REiLI(レイリ)」は、当社がこれまで培ってきた画像処理技術と、最先端のAI技術を組み合わせることで、画像診断における医師の診断支援やワークフローの効率化を実現し、より良い医療の実現を目指していきます。
- *1 Supria Grande FR
Supria Grande FRは全身用X線CT診断装置 Supria(認証番号:225ABBZX00127000)の64列検出器搭載モデルの呼称です。
EASE OF USE AND EFFICIENCY
一連の撮影プロトコルを直感的で簡単な操作を可能にするGUI。操作者が簡単に操作できるよう、大きなアイコン、少ないクリック数で撮影することが可能です。
- CLICK
- CLICK
- PRESS "START" ボタン

頭部と体幹部においてワンボタンで寝台が上昇し、撮影位置へ天板を送ることが可能です。寝台を上昇させた際の停止する高さも任意に設定できるため、運用に応じたカスタマイズが可能です。


撮影されたスキャノグラムから撮影範囲の自動設定*2が可能です。撮影範囲のマージン設定ができるため、ご施設の運用に応じた範囲設定に対応します。また、頭部撮影時には頭部の基準ラインに対応し、iTilt機能を併用することで撮影後に自動的にチルト画像を作成し、検査中に、その画像を観察することも可能です。

OM Lineに設定した場合

SM Lineに設定した場合

RB Line に設定した場合

胸部
赤:自動設定された位置、 青:自動設定された位置+マージン設定の位置
スキャン中にデータ収集と並行して最大60ipsの速さで画像再構成を行います。撮影と同時に読影用画像の確認を可能にし、迅速診断をサポートします。

再構成と同時に作成された画像は並行してSYNAPSE VINCENT Core*3にも保存されます。コンソールから画像をDICOM送信する手間を省略し、検査の運用性を高めます。

- *2 自動算出された撮影範囲を操作者が確認します。また、自動算出された撮影範囲は操作者によって調整することも可能です。
- *3 SYNAPSE VINCENT Coreは、SYNAPSE VINCENTの解析機能のうち、放射線科領域で利用頻度の高い解析機能を集約し、当社のCT/MRIにカスタマイズしたエディションです。
SYNAPSE VINCENT / 販売名:富士画像診断ワークステーション FN-7941型 認証番号: 22000BZX00238000
HIGH QUALITY IMAGE
IPVはAI技術を活用して開発した画像再構成技術です。充分な反復処理により得られる画像を教師データとして、高精度の処理を高速化しました。富士フイルムが開発したVisual Modelに基づき、raw dataを起点とした画像再構成処理により、NPS(Noise Power Spectrum)をFBP(Filtered Back Projection)に近づけ、高いノイズ低減率においても、FBPに近い質感を実現。画像ノイズを最大90%*4*5低減し、被ばく量は最大83%*6低減します。また、低コントラスト検出能を最大2倍*6に改善することができました。
高周波から低周波まで均等な割合でテクスチャを調整しながら、視認性に影響を与えるノイズ周波数特性を限りなく、FBPに近づけました。

IPVはIterative Progressive reconstruction with Visual modelingの略称です。 AI技術のひとつであるMachine Learningを活用して開発した機能です。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。
管電流を連続的に3次元方向に変調させ、特定の指標値を満たす画像が得られます。管電流を変調させる際に画像SD値だけでなく、IPVの特性・効果を考慮した撮影条件も設定可能です。
頭部撮影において、前方からの照射線量を低下させることで、水晶体などの放射線感受性の高い部位へのX線照射を最大30%程度低減するように回転中の線量を制御します。画質の変化が少なく、また制御範囲を任意に変更することができるため、ご施設の用途に応じたカスタマイズが可能です。


逐次近似処理を用いて金属アーチファクトを軽減する技術です。金属部分を抜き出しアーチファクトを推定し、補正を行います。効果の強度が選択可能で、目的に応じてご使用いただけます。
![臨床画像 [HiMAR Plus]](https://asset.fujifilm.com/www/jp/files/2024-01/2552b06d8b61cbd448b99e8e97ba7692/pic_fct-istream_ov_13.png)
- *4 腹部領域を撮影した場合
- *5 水ファントムに対してIPVの強度レベルStrong5を使用して画素値の標準偏差にて試験した場合
- *6 モデルオブザーバ法を用いてMITA CT IQファントム(CCT189、Phantom Laboratory社製)に対して、IPVの強度レベルStrong5を使用して0.625mm厚のスライス厚でテストして得られた結果です。検査対象、患者のサイズ、解剖学的位置、および検査内容によっては、得られる効果が小さくなり得ます。
- * 掲載している臨床画像は、全身用X線CT診断装置 SCENARIA View (認証番号:230ABBZX00027000) で撮影した画像です。
WIDER USAGE
心電図情報をもとにX線照射量の変調を設定する機能です。心臓の静止位相以外の心位相時の管電流を抑えることで、被ばくを低減することも可能です。管電流の変調を最大2相まで設定することができるため、拡張中期と収縮末期の静止位相に合わせた設定も可能です。


再構成心位相 75%
心臓CT撮影後、心臓の動きが少ない心位相を自動選択*7する機能です。CardioHarmonyにより心臓CT撮影後に必要となる適切な心位相の検索と画像再構成に要する時間の短縮に寄与します。


- *7 算出される条件は操作者による確認、調整が必要です。
- * 掲載している臨床画像は、全身用X線CT診断装置 SCENARIA View (認証番号:230ABBZX00027000) で撮影した画像です。
EASY TO MANAGE
省スペースでの設置を実現。リプレース時の拡張工事を減らすことを目指し、広いワークスペースの確保により、操作者にはスムーズな撮影環境をご提案します。

On-time Standby機能はガントリに内蔵する機器を制御することで消費電力を未使用時と比べて最大41%低減します。また、検出器の特性を維持しつつ、通電を遮断するOff-time mode機能により、待機時の消費電力を未使用時に比べて最大62%低減します。

CT画像と同様にセカンダリーキャプチャー画像として、線量情報を送信することができます。

レポート例

DICOM規格を準拠し、線量情報をDICOM構造化レポート(DICOM SR)として送信することができます。
- 販売名
全身用X線CT診断装置 FCT iStream
- 医療機器認証番号
305ABBZX00027000













