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FCT iStream Plus : 高画質化

検査ワークフローの効率化を実現する64列128スライスCT。
AI技術を活用して開発した自動化ソリューションが進化し、動きによる画像のブレを低減する技術を新たに搭載。

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

動きによるブレに富士フイルムの技術がこたえる
Motion Correction Technology

画質に影響を及ぼす「動き」。
その影響を低減する富士フイルムのアプローチをご紹介します。

Body StillShot
胸部領域全体で画像のブレを抑える

従来の胸部CT検査*1は、心拍動の影響や被検者の体動などにより画像のブレが発生し、診断が難しいケースがありました。Body StillShotは、収集したRawDataから被写体の動く方向と量を4次元的に算出し、動きによるブレの少ない画像を提供します。AI技術を活用して開発した画像再構成技術IPVとの併用も可能で、さらなる高画質化に寄与します。

Body StillShot機能 ONとOFFの臨床画像​
Body StillShot機能 ONとOFFの臨床画像​​
Body StillShot機能の原理を示した概念図​
体動補正
頭部CT検査で画像のブレを抑える

頭部撮影において、検査中の体動によるアーチファクトを補正します。

体動補正機能 ONとOFFの臨床データ​​
  • *1 SCENARIAの場合 販売名:全身用X線CT診断装置 SCENARIA 認証番号:221ABBZX00081000
Cardio StillShot
心臓CT検査で画像のブレを抑える

従来の心臓CT検査*2 は、高心拍や不整脈など撮影中の心拍数変化により心臓全体の画質に影響を与えることがありました。Cardio StillShotは、収集したRawDataから被写体の動く方向と量を4次元的に算出し、動きによるブレの少ない画像を提供します。画像再構成時に補正を行うことで、最高28msecの実効時間分解能*3 を実現します。

Cardio StillShot機能 ONとOFFの臨床画像​
Cardio StillShot機能 ONとOFFの臨床画像​
  • *2 SCENARIAの場合
  • *3 0.5秒スキャン、心拍数80bpm以下の場合

 

被ばくと画質の両立に富士フイルムのAI技術がこたえる

IPVはAI技術*4を活用して開発した画像再構成です。充分な反復処理により得られる画像を教師データとして処理を高速化。富士フイルムが開発したVisual Modelに基づき、RawDataを起点とした画像再構成処理により、NPS(Noise Power Spectrum)をFBP(Filtered Back Projection)に近づけ、高いノイズ低減率においても、画像の質感変化を抑えます。画像ノイズを最大90%*5低減し、被ばく量は最大83%*6低減。低コントラスト検出能を最大2倍*6に改善します。

被ばく低減と視認性の両立
IPV機能による、画像ノイズと被ばく量の低減を示した臨床画像​​
低コントラスト分解能の向上
IPVによる低コントラスト分解能向上を示した臨床画像​
Visual Model

統計学的モデル、オブジェクトモデル、物理学的モデルに基づき、画像ノイズや画質を繰り返し演算処理により制御する技術です。

Visual Model技術の概念図​
FBPに近い質感(テクスチャ)を実現

高周波から低周波まで均等な割合でテクスチャを調整しながら視認性に影響を与えるノイズ周波数特性をFBPに近づけました。

IPVとFBPのノイズ周波数特性が近いことを示したグラフと画像​​
FBPとIPVの比較画像​​
FBPとIPVの比較画像 ​​
FBPとIPVの比較画像 ​​
FBPとIPVの比較画像
  • *4 AI技術のひとつであるMachine Learningを活用して開発した機能です。導入後に自動的に装置の性能・精度が変化することはありません。
  • *5 腹部での場合
  • *6 水ファントムに対してIPVの強度レベルStrong5を使用して画素値の標準偏差にて試験した場合
  • *7 モデルオブザーバ法を用いてMITA CT IQファントム(CCT189、Phantom Laboratory社製)に対して、IPVの強度レベルStrong5を使用して 0.625mm厚のスライス厚でテストして得られた結果です。
    検査対象、被検者のサイズ、解剖学的位置、および検査内容によっては、得られる効果が小さくなり得ます。
被ばくと画質の両立に富士フイルムの技術がこたえる
IntelliODM
感受性の高い部位の被ばく低減

頭部撮影において、回転中の線量を制御し前方からの照射線量を低下させることで、水晶体などの放射線感受性の高い部位へのX線照射を最大30%程低減します。画質の変化が少なく、また制御範囲を任意に変更することができるため、ご施設の用途に応じたカスタマイズが可能です。

InteliODM機能における​  回転角度と管電流の関係を示したグラフ​
InteliODM機能がONとOFFでの1回転中の照射線量の比較図​  ​​
高効率ジェネレータとHV Detectorの外観図​​
1.高効率ジェネレータ
75kVAで最大670mAの出力

高効率ジェネレーターと6MHUのX線管装置により、60kW(最大670mA)の高出力を実現。また、低管電圧撮影時の柔軟な撮影条件の設定をサポートします。
 

2.フルデジタル HV Detector

光学系システムを新設計し、検出器を刷新しました。検出器はMaxiLightテクノロジーを採用。基盤間のアナログ配線の必要性をなくすことで電気ノイズを低減し、高画質化に貢献します。

HV Detectorの構造図​