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IntelliDOSEとは? 教えて、しまクン先輩!

線質改善付加フィルターってなに?

このコンテンツは医療従事者向けの内容です。

被ばく量変化のイメージ

付加フィルターの2つの目的。

付加フィルターを使用する目的は大きく2つに分けられます。1つ目は「画質向上」です。2つ目は「被ばく低減」です。前者は、付加フィルターを使用しつつX線の出力をアップさせるという使い方。こうすることで、同じ被ばく量であっても検出器へ到達する線量が増えることから画質が向上するわけです。後者では、X線の出力を維持したまま付加フィルターを使用することで、被ばく量の低減が期待できます。ただしこの場合、画像に寄与するX線も一部カットされてしまうので、画質が若干落ちてしまうことも併せて留意しましょう。

大出力で厚いフィルター…これが理想?

「X線の出力を大幅に上げると同時に付加フィルターをかなり厚くして低減効果を高めれば、画質を大幅に向上させながら被ばく量も低減できるのでは…?」

みなさんならこんな考えが浮かんだかもしれません。結論としては、そのとおりです。注意点を挙げると、「X線の出力を大幅に上げる」といっても線量率には「制限(上限)」が存在します。さらに透視のように連続して使用するシステムでは、X線管に大きな負荷がかかることからオーバーヒートの懸念もあります。

例えば、一般的な透視システムの高電圧発生装置やX線管装置の入出力は50kW前後で熱容量は600kHU前後のものが多いです。X線条件の上限というのは、高電圧発生装置とX線管装置の入出力の数値が小さい方に依存するといわれています。つまり、X線管装置の熱容量次第でその出力をどれくらい継続して使用できるかが決まるというわけです。これがアンギオシステムになると、高電圧発生装置の出力やX線管装置の入力が100kW以上、X線管装置の熱容量が3MHU以上等の仕様になることも多くなってきます。

  検診用途の透視システム 一般的な透視システム アンギオシステム
一般的名称 据置型デジタル式
汎用X線透視診断装置
据置型デジタル式
汎用X線透視診断装置
据置型デジタル式
循環器用X線透視診断装置
JMDNコード
(分類)
37679010 37679010 37623000
X線出力
付加フィルター 無い/薄い 薄い 厚い
線量率の上限 50mGy/minまたは125mGy/min
  • * JMDNコード:Japanese Medical Device Nomenclatureコード。旧薬事法下で発出された「医療用具の一般的名称と分類について(薬発第1008号、平成7年11月1日)」(赤本分類)の改訂版に相当するもの。

被ばく低減のための付加フィルター。

付加フィルターを使用する目的は、大きく2つに分けられるとお話ししました。前者の目的である「画質向上」としては、各システムの開発時点で概ね検討されていることかもしれません。一方で私たち診療放射線技師としては、後者の「被ばく低減」をより意識する必要がありそうです。

みなさんの中にも「画質には問題のない範囲で、被ばく量を最小限に抑えるためにできるだけ厚いフィルターを選ぼうかな」と考えられた方も多いのではないでしょうか。その認識のもとで「とにかく被ばくを抑えるために厚いフィルターにする」、「上下に調整幅を持たせるために中間の厚みのフィルターを選ぶ」、「まず一番薄いフィルターを選択して、可能であれば厚くしていく」など使い方を工夫してもいいですね。

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